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翔ぶが如く 新装版(一) の商品レビュー

3.9

120件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    56

  3. 3つ

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  4. 2つ

    4

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2013/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

学校で習う歴史には色がなかったけれど、司馬遼太郎さんの本で読むと歴史にも色が付く。 西郷隆盛は不思議な人だ。 何か滑稽さをまとっているように感じるが、作中ではそれは悲哀のようなニュアンスとなっているようだ。ピンとこなかったのだが。 この人のどこに魅力・実力があるのか、読み進めて見極めてみたい。

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2013/01/05

最初は小説でしたが、途中からノンフィクション的な文章になってきます。 西郷隆盛とは?薩摩隼人とは?明治維新とは?多くの問いが溢れた作品です。ラストの一文がすごく心に残ります。

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2012/12/11

【本78】シリーズ一作目。内容ももちろんだが、日本の外交に対する性格を鋭く指摘している。今後に期待。

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2012/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1.全体レビュー 歴史小説は初めて読んだが、中学高校の歴史の教科書には書かれていない過去の偉人の人物像・人間関係・各種政策の背景まで触れられており、興味深く読めた。 2.メモ (1)外交問題 本来論理的に遂行されるべき外交問題が内政問題の解決の手段として用いられるという考え。征韓論。士族だったものが平民として急遽扱われるという不満。その不満を解決する手段として朝鮮を制圧するという考え。内政では解決できない不満や問題を外に向ける、そもそも無理があり矛盾や不合理に対する思考停止が発生しやすい状態。 尖閣問題。格差社会に対する不満を持った者を中心にした反日運動。通ずる面がある?国際司法裁判所が下す結論が日本の主張通りにならなかった場合の日本は?大国による支配。 (2)西郷隆盛と橋本大阪市長 維新後の西郷隆盛。異常なまでの質素な服装。このこと自体が普通ではなく反政府的であり、不満分子が担ぎやすい状態。橋本市長。市民の不満を解決してくれそうな存在。橋本人気。

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2012/08/25

西南戦争までを描いた、西郷隆盛の存在感をありありと見せつけられるような小説。 西郷 対 明治政府という図式が成立するほどの圧倒的な存在感が描かれています。

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2013/04/27

維新後の話で面白くないことはない。 ただ、「~藩出身者はこういうやつだ」といった、出身地から人の性格などを決めてしまう文言がどうしてもなじめず(時代的や作者的にそうなのかもしれないが)、1巻で挫折。 章の中でも話がすぐそれてあっちこっち飛ぶのも読んでてイライラした。 自分に合わな...

維新後の話で面白くないことはない。 ただ、「~藩出身者はこういうやつだ」といった、出身地から人の性格などを決めてしまう文言がどうしてもなじめず(時代的や作者的にそうなのかもしれないが)、1巻で挫折。 章の中でも話がすぐそれてあっちこっち飛ぶのも読んでてイライラした。 自分に合わなかっただけだろうと思いたい。

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2012/06/15

司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」「燃えよ剣」と並列に読んでいます。 この時代の流れを様々な視点から覗き見ているようで、ひとつひとつが新鮮な感動を覚えます。 西郷隆盛を「感情量の豊かな」と評して、その人物の大きさを表しているのが流石です。

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2012/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

司馬遼太郎の代表作の一つ。明治維新後の日本の近代化を歩む過程が描かれる。 薩摩、長州、土佐、肥前を中心に構成される国家の中心機構と近代化に導いた軍や士族の両面からの視点や思考が面白い。 特に「征韓論」というキーワード一つとっても授業では駆け足で通り過ぎた感があり、いろいろと勉強させられる物語となりそうだ。

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2012/05/15

老後の楽しみに取っておこうと思ってたけど、つい読みはじめてしまった。司馬遼太郎の文章は文体はもちろん、脱線の仕方まで心地よい。

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2012/03/14

何年か前、誕生日に父親が全巻送ってくれた時は びっくりしたものですが、全10冊。時間かかった。。。あしかけ、3年はかかったんじゃないでしょうか。9巻くらいはここ数か月で読んでしまったわけですが、とにかく長かった。。。 西南戦争が勃発するのが、8巻。ここに至るまでが8巻で、これか...

何年か前、誕生日に父親が全巻送ってくれた時は びっくりしたものですが、全10冊。時間かかった。。。あしかけ、3年はかかったんじゃないでしょうか。9巻くらいはここ数か月で読んでしまったわけですが、とにかく長かった。。。 西南戦争が勃発するのが、8巻。ここに至るまでが8巻で、これからまだまだある、のである。司馬遼太郎さんの歴史への愛情を感じる、細かい描写と、尽きることのない余談。英傑たちの生き生きとした姿に魅せられました。 おそらく、ですが、二度と来ないであろう、この時代への郷愁がにじみ出ていたよう。200数十年の封建社会を打倒する革命を成し遂げ、諸外国に対抗しうる独立国を打ち立てる、という歴史に立ち会うことができた英傑たちへの憧れをして、この大小説を書くに至らしめたに違いない。(司馬風) 当時の人たちは、西郷の姿を見たものはまれであった。彼の姿を知ることなく、戊辰戦争の奇跡的勝利や江戸城の無血開城をして、彼をほとんど神に近いほどの威光を与えしめたのである。しかしながら、彼と向かい合って、その魅力に触れたある士族の述懐。 「一日かの人に接すれば一日の愛生ず。三日かの人に接すれば三日の愛生ず。しかれども予は接するの日をかさね、もはや去るべくもあらず。いまは善悪を超えて、この上はかの人と死生を共にするほかない 」 布団の上で死ぬよりは、戦場で死にたい。今聞けば、冗談みたいな発想を、無邪気に信念として持っていたのが薩摩隼人だった。西郷を担ぎながら、その美学の昇華を願って、従軍した多くの薩摩隼人の純粋で、ひたむきな姿は、時に滑稽で笑えてきます。これがほんの百年前の同じ日本で起きたことだと思うと、感慨深いものがありますね。 近くで、戦闘がおこっていることを聞いた薩摩軍のある小部隊は、とにかく、身近で戦闘がおこっていることへの興奮と、遅れまいという焦りに、、、 「駆けんか。戦さ(ゆっさ)に遅るるぞ。」 と、たがいに声をかけつつ走った。 それも、ほとんど道なき道をとった。あぜ道を駆けたかと思うと、山に登っている。 歴史小説の金字塔ですね。読了。

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