チェンジ・ザ・ルール! の商品レビュー
2002年に書かれた本。 IT業界に対する強烈な皮肉。。ベンダーは「自社の最高の技術/パッケージを他社へ販売すること」で「売上」としていますが、そのテクノロジーがどのくらい顧客の「利益」につながっているのでしょう? 「●●の作業を1/2にしました」といっても、顧客からするとその...
2002年に書かれた本。 IT業界に対する強烈な皮肉。。ベンダーは「自社の最高の技術/パッケージを他社へ販売すること」で「売上」としていますが、そのテクノロジーがどのくらい顧客の「利益」につながっているのでしょう? 「●●の作業を1/2にしました」といっても、顧客からするとその分の仕事を与えて売上をあげるか、人を削減しない限り利益にはならない。 「そんなのITベンダーの仕事じゃない、しったことか!」という人のための本。 小説ベースで話は進んでいき「コスト削減をうたっているシステムはいくらでもあり、いっこうに顧客のコストはさがっていない」ということを悩んでいく。 テクノロジーで部分最適をしたところで体質が古いままだと不整合を起こす。「ルールを変える」ことが重要だとしその内部啓蒙の箇所も描いています。 正直、本書のなかでも主人公が「その過程では運が良かった」といっているように、その難しさは十分著書も理解しているのだと思います。実際コンサル系を導入する会社はコスト高になり 潰れている会社も多いですし。ただ視点をどこにおくか?です。 経理等の統合ソフトを導入したはいいが、内部稼働が逆に増え、コストが(特にマネジメントレベルでの)増大したなんて例は今でもよくあり、考え方(目的)がずれていると「テクノロジーだけ」導入した結果になりかねない。 管理部門だけ稼働が1/2になりました・・なんて近視眼なのです。
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システムを導入するには会社のルールもあわせて買えないといけないということを小説で書いている。 至る所に「TOC」という言葉が出てきており、前々作の「ゴール」を読んでいるとすんなり理解ができるが、もし読んでいなくても内容は理解できる。 今回はシステム導入にスポットライトを当ててい...
システムを導入するには会社のルールもあわせて買えないといけないということを小説で書いている。 至る所に「TOC」という言葉が出てきており、前々作の「ゴール」を読んでいるとすんなり理解ができるが、もし読んでいなくても内容は理解できる。 今回はシステム導入にスポットライトを当てているが、要は目的と手段を混同するなということ。システム提供は、真の目的を達成させるための手段であり、真の目的に焦点をあててクライアントにベネフィットを提供していかなければならないという法人をクライアントにする企業にとって不可欠な要素に回帰させられた。そういった意味でルイス・ ガートナーによるIBMのコミットメントの方針転換を思い出した。
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前2作とはまったくつながりがないものの筆者のスタイルは変わらず、TOC理論の基礎を知っていると理解が深まる一冊。特に情報システムが企業の利益にどのように貢献するか?というテーマは個人的にも興味深いテーマだったので最初から最後まで楽しく読むことができました。 結局はシステムを用意し...
前2作とはまったくつながりがないものの筆者のスタイルは変わらず、TOC理論の基礎を知っていると理解が深まる一冊。特に情報システムが企業の利益にどのように貢献するか?というテーマは個人的にも興味深いテーマだったので最初から最後まで楽しく読むことができました。 結局はシステムを用意しても、そこで動く人のマインドだったり仕組みが変わらない限りはなかなか企業の変革にまでは至らない、ということが改めて分かるわけで。もちろんインフラとして必要不可欠だから導入するという事情もあるとは思うんですが、ERPなんかはこのへんのトークが出来ないと売れないでしょうねぇ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いかに素晴らしいハードやソフトを導入しようが、今まで使っていたルールや使用方法を変えないのであれば、宝の持ち腐れでしかない。 新しいものを導入する場合は、むしろその現場のルールを変革する事に重きを置くべきである。 今回は、コンピュータシステム、特に、ERPの導入での変革について述べたものであるが、ザ・ゴール程の感動はしなかった。
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時は1998年。ERPソフトを提供している会社が、目先の昨日追加やバグ対応に追われて忙しく無味に動いていた時から、本当の意味での利益、部分最適でなく全体最適をめざし、システムだけでなく会社のルールそのもの、従業員の意識を変える事こそが肝心であると結論する。小説形式の導入書。 MR...
時は1998年。ERPソフトを提供している会社が、目先の昨日追加やバグ対応に追われて忙しく無味に動いていた時から、本当の意味での利益、部分最適でなく全体最適をめざし、システムだけでなく会社のルールそのもの、従業員の意識を変える事こそが肝心であると結論する。小説形式の導入書。 MRP回すのが今まで通り月一では、そら効率改善しない。が、当時の導入ベンダーは今まで無関心だった。
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ザ・ゴールとその続編と比較すても圧倒的に面白い。言葉のひとつひとつに考えさせられる。日本語訳が上手いと感じる。 色々と情報化されていても最終的にはコミュニケーションだという感想。
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ERPを開発、販売するストーリーで事業規模拡大の継続をするためには、今のままでは継続成長どころか業界全体の冷え込みにより、企業存続の危機を迎えることになる。 これを打破するためのソリューションを展開することで、顧客にバリューを提供していく。 着眼は大きく、打ち手は集中させるという...
ERPを開発、販売するストーリーで事業規模拡大の継続をするためには、今のままでは継続成長どころか業界全体の冷え込みにより、企業存続の危機を迎えることになる。 これを打破するためのソリューションを展開することで、顧客にバリューを提供していく。 着眼は大きく、打ち手は集中させるという全体最適の考え方に至る経過とその気づきが面白い。
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成功するために何をすべきか? それは部分最適化をベースにしたルールを打壊し、どのよな新しいルールを用いればよいのか? 舞台は、飛躍的に業績を伸ばしてきた「BGソフト社」と同社のインテグレーター「KIPソリューションズ社」を中心に繰り広げられる。 両社に訪れようとしている暗雲はの正...
成功するために何をすべきか? それは部分最適化をベースにしたルールを打壊し、どのよな新しいルールを用いればよいのか? 舞台は、飛躍的に業績を伸ばしてきた「BGソフト社」と同社のインテグレーター「KIPソリューションズ社」を中心に繰り広げられる。 両社に訪れようとしている暗雲はの正体とは? それは、急成長をし続けてきたことによって、現在のターゲットである大企業という市場が飽和しつつあることにあった。 BGソフト社の設立者スコット(CEO)とレ二ー(ソフト開発責任者)は、課題をどのように発見して、解決策を見出して行くのか?
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企業活動には制約があり、その制約に合わせたルールがある。 その制約をシステムを導入して取り除いたときには、ルールも合わせて変える必要がある。 ザ・ゴール同様、ストーリーで面白く、わかりやすく説明されています。
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夏休みに読んだ一冊。 メーカーに勤める人には是非読んでほしい「ザ・ゴール」エリヤフ・ゴールドラットの一冊。 前2作と比べると小説としては少し物足りない気がします。 しかし、ビジネス書としてはIT業界じゃなきゃ分からないかな?と思いましたが、生産部門に関わる人でも、学べ...
夏休みに読んだ一冊。 メーカーに勤める人には是非読んでほしい「ザ・ゴール」エリヤフ・ゴールドラットの一冊。 前2作と比べると小説としては少し物足りない気がします。 しかし、ビジネス書としてはIT業界じゃなきゃ分からないかな?と思いましたが、生産部門に関わる人でも、学べることは多いと思います。 本のメインテーマではないのですが、「コスト会計に基づいたうわべだけのコスト削減と真のコスト削減を混同しないでくれよ」との一文に思い当たる部分も多く「利益的貢献」の意味を深く考えさせられました。 読む人は先にザ・ゴール1,2を読んでください。
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