アムリタ(上) の商品レビュー
なんだろー。 なんだろーなぁー、この感覚。 静かにはじまって、下巻へ続く!みたいな。 ワクワクというより、ネットリと静かにという感じかな。
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文章の書き方/進ませ方が、私にはちょっと難しかった。 一言一言ちゃんと読まないとストーリーに置いていかれる、独特の世界観。
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「そういう時母はまるで天からの言葉みたいに、すがすがしい発音で、まっすぐな瞳で、言う。わずかな濁りすらない、確信に満ちた響きを発する。愛されて育った娘の持つ財産だ。傲慢というほどでもなく、弱くもない、許された心の持つ偉大な力だ。」
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初めて吉本ばななさんの本を読んだ なんというか、感性がすごい。 そしてそれを言葉にするのがとても上手で、ありそうな日常なのにとても愛おしくて特別なものに感じる。私は夕日の描写がだいすき! 純子さんは「愛」を、「形や言葉ではなく、ある一つの状態なの。発散する力のあり方なの。求め...
初めて吉本ばななさんの本を読んだ なんというか、感性がすごい。 そしてそれを言葉にするのがとても上手で、ありそうな日常なのにとても愛おしくて特別なものに感じる。私は夕日の描写がだいすき! 純子さんは「愛」を、「形や言葉ではなく、ある一つの状態なの。発散する力のあり方なの。求める力じゃなくて、与える方の力を全員が出してないとだめ。」だと、朔子の母は「愛」を、「甘い言葉でもなくって、理想でもなくて、そういう野生のありかた」「人間が自分や他人にしてやれること」だと言っていた。 全部その通りだと思う。その人の思う「愛」が「愛」なんだと思う。私にとっての「愛」ってなんなんだろう。 下巻も早く読みます!
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ばなな先生の本を読んでいると、 なんて自分は乏しい感性の中でつまらなく生きているんだ・・・ と言う気分になります。 流れるままに生きて、人と触れ合うって素敵。 下巻も読もう。
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日常のほんの少しのことが、あたたかくて、切なくて、大切なものだと感じることができるので、吉本ばななの本は好き。 アムリタでは由男がよい。 高知で夕焼けをみるところの描写がとても好き。
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メランコリアを読んで、やや重めだけれどばななさんの世界観に入り込みたくて読み始めた。しかしアムリタ本編に入ってから全く思い感じがしない。平和ではなくても、平凡な日常が流れていく。高知からのサイパン。下巻の展開も楽しみ。
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吉本バナナの世界観があって好きな一冊。下巻に行くにつれて面白さが出ている気がする。 いろんな人との関わりから学ぶことや成長などを感じれる一冊。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ちょっと心が弱っていたのでこの本の世界に持っていかれそうになった。 でも一言一言大事に言葉を発したり考えたりする登場人物ばかりでその人たちの紡ぎ出す言葉が私は好きだった。 『その時は死ぬかと思うくらい退屈なのに、後で思うと狂おしいくらい愛しいものだ。』p86 『その人がその人であることは、壊れていく自由も含めてこんなにも美しい、ひとにきめてもらえることなんて何一つ本当じゃないんだな、としみじみひかるように生きる彼女を見ていて私はよく思った。』p113 『何でもかんでも自分で潜って取ってくるのが一番生々しい獲物なのだから。』p208 「食べ物美味しい?食べ物の味をちゃんと感じてる?朝起きると楽しい?1日が楽しみ?夜寝るとき、気持ちいい?」 「友達が前から歩いてきます。楽しみ?面倒?目に映る景色がちゃんと心に入っていますか?音楽は?外国のこと考えてみて。行きたい?ワクワクする?それとも面倒?」 「明日が楽しみですか?三日後は?未来は?わくわくする?憂鬱?今は?今をうまくやってる?自分のこと気に入ってる?」p238〜239
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亡くなった妹の元恋人との日々や、母と腹違いの弟、従兄弟と叔母さんとの温かくも壊れやすい関係について、繊細に表現されていた。主人公は周り人との関係の変化に順応して、まさに風のように生きる女性。勇気をもらえた。
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