月の裏側 の商品レビュー
昔からの水路が張り巡らされた町の不可解な話に向き合う物語。 恩田陸特有の薄ら暗い世界観と、ひたひたと迫る恐怖で話が彩られている。
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後半が・・・・ 惰性で読んだ覚えがある・・・ 納得いかない結末だった。 前半は面白かったのだが。
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高校時代に一度読んだっきりだったこの作品。この作品の登場人物が、恩田さんの新作に出てると知って居ても立ってもいられなくなって再読用に購入。 昔、恩田さんにはまりだした頃に読んだ時の印象はぼんやりと怖かったことしか残っていない。今回読み直して、とりあえずその印象は変更。勿論、内容と...
高校時代に一度読んだっきりだったこの作品。この作品の登場人物が、恩田さんの新作に出てると知って居ても立ってもいられなくなって再読用に購入。 昔、恩田さんにはまりだした頃に読んだ時の印象はぼんやりと怖かったことしか残っていない。今回読み直して、とりあえずその印象は変更。勿論、内容としてぞっとする部分はあるのだけど、それ以上に思考に働きかけてくる。『ひとつ』になる無意識。自分が自分であることの証拠。 チャプター毎に視点が替わるのかと思いきや、時々神の視点になってる。これを初期の作品として未熟と捉えるか、もしくはそういう書き方として作者の特徴・挑戦と捉えるのか、そういうことを考えてしまうのが、実は自分でも好きじゃない。そんなの作者の意識の下での行動であって、周りでどーたらこーたら言うことではないように思う。本当の事情を知っているのは作者だけで、周りでどれだけ考えても結局その事情が現実なのだし。そういう意識があるせいか、文体とかでの読解ができない私。ま、知識もないしどうでもいいんだけど。 解説にもあったように、舞台となった柳川だって行ったことはないのに何故か懐かしさを感じる作品だと思った。堀が郷愁だとかそういう解釈もありなのかもしれない(実際生命の全ての源は水なワケだし?)けど、単に恩田さんが詳細に表現するだけでなく、言葉にならないようなそういう雰囲気までも描くのが上手いということで、それでいいと思うのはファンだから? 『どうして男っていつもそうなの。なぜ男どうしで話をつけてしまうの。いつもあたしの知らないところで話をするの。』っていう部分にものすごく共感してしまって笑えた。これは私が大学に入ってから幾度と知れず思ったことでもある。恩田さん、さすがです。
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なんとも、後味の悪い系統の超自然系小説。 と言っても、決して俺的には嫌いなわけでもなんでもなく、 S・キングを筆頭にこういう小説は大好きです。 このラストを面白いと思えるか、なんじゃこりゃと思ってしまうかの 違いってのが、俺には想像力の有無の違いに感じられるわ。
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恩田さんらしいねじまがったホラー。 ホラー……なんですが、黒と茶の幻想に近いものを感じました。 ただよう雰囲気がすごくいい。
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こういうの好きです。 『盗まれる』とはつまりどういうことなのか? 未だにしっくりきているわけではありませんが。 それでも生活は流れていくのだと。 『月の裏側』の意味もきちんと把握できていませんが。 プログレッシブ・ミステリーなんでしょう。
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九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは...
九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは〈人間もどき〉の存在に気づく……。 ジャック・フィニィの「盗まれた街」のオマージュ作品。この作品を読んでいたのが作中と同じく梅雨時期だったこともあり、少しゾクッとしました。恐怖を煽るような描写がうまく、不思議・不気味な雰囲気が良い。
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「ボディスナッチャー」という古いハリウッド映画をモチーフにしているのか、他の恩田作品に比べるとホラー度は若干高めに感じる。でも、やっぱり曖昧なまま物語が終わってしまうところはいつもの恩田作品だなと。
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なんだかこわーいです^^; でも結構、表と裏では違う方いっぱいいますしね。 わたしもその一人^^;
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