月の裏側 の商品レビュー
あまり現実感が無かったのでいつもよりは読み進めるのが遅かったが、ラスト付近は大変よかった。 彼女が慕う主人公への気持ち。またあっち側、こっち側の人の違い。 自分は外側だと思うことに対して、 はっとさせられた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
不思議な小説。 独特の雰囲気で、本当のことってなんなのか?と考えさせる。 どうしても白黒ハッキリさせたい方は苦手そう・・・ 記憶や現実や夢の境目って、実は曖昧なのかなぁ。 ある意味、ホラー。
Posted by
WEIRD・・・不思議世界に定評のある恩田さん(自分の中で)ですが、今回は自分の許容範囲を超えました。へーーーーーーん。 堀の水から不思議生物が人間取り込んで、代わりに人形送り込むって・・・恩田さんはこれを書いて何を伝えたかったんだろう。落ちもないし。 いや、別にメッセージ性のあ...
WEIRD・・・不思議世界に定評のある恩田さん(自分の中で)ですが、今回は自分の許容範囲を超えました。へーーーーーーん。 堀の水から不思議生物が人間取り込んで、代わりに人形送り込むって・・・恩田さんはこれを書いて何を伝えたかったんだろう。落ちもないし。 いや、別にメッセージ性のある小説しか書いちゃいけないなんてこれっぽっちも思ってないけど、ここまでぶっ飛んだ上にストーリーがしゃんとしない話を読んだら、疑問を抱いてしまいます。 「上と下」の続編っぽいのでそれ読んだら、もう少し意味が出てくるのでしょうか。 恩田さんの青春系以外、最近相性悪い気がする。避けようかな~。でも「Maze」も不思議系なんだよな~。あれ系を見逃すのは惜しい気がする。ジレンマです。 2/7/11
Posted by
九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは...
九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは<人間もどき>の存在に気づく……。 (裏表紙紹介文より) *** 「不連続の世界」が面白そうなので読みたいと思ったのですが、こちらを先に。 マジョリティーに属することの安心感、マイノリティーになってしまうことの不安感。 それをSFホラーチックに描いたお話でした。 常野物語の「エンド・ゲーム」に似ているかな? パニック映画とかを観ていると、必ずしも“最後まで生き残る”のが良いこととは言えない気がするので、本作の残された4人の気持ちや選択はよくわかります。 でもこれって日本人的考えなのかしら? この作品がハリウッドものとかだったら、4人の行動や選択は全く違ったものになったのかも。なんて。 私が好きな“恩田作品独特の雰囲気”は端々に感じられたけれど、個人的には「六番目の小夜子」や「麦の海に沈む果実」などに比べるとちょっと物足りない感じ。 でも多聞さんのキャラは興味深いので、「不連続の世界」も読もうと思います。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まさか、オークランド図書館にこの本があるとは・・・。 おもわず手に取り、ガシガシ読んだ。 水がちょっと怖くなった。どこかエヴァンゲリオンを彷彿とさせる。
Posted by
■恩田ワールド爆裂。(笑) 東京日帰り出張中に読了。って、機内ではかなりうつらうつらしてたんだけどね。やっぱり面白いとぐいぐいと読むスピードも上がっちゃうんだろうね。 ■ ストーリーは...なんて表現したらいいんだろう?「そこに存在していることが手に取るように感じることができる...
■恩田ワールド爆裂。(笑) 東京日帰り出張中に読了。って、機内ではかなりうつらうつらしてたんだけどね。やっぱり面白いとぐいぐいと読むスピードも上がっちゃうんだろうね。 ■ ストーリーは...なんて表現したらいいんだろう?「そこに存在していることが手に取るように感じることができる非現実」みたいな感じかなぁ。常野シリーズもそうだけど、活字を読むだけでこの曖昧な感覚を体感できる世界に引き込まれてしまうんだよなぁ。曖昧なんだけど(曖昧だから?)居心地がよくってついつい...ね。
Posted by
2011.4.20読了。 ヤナクラと言う水路に囲まれた街で起きる失踪事件とその当人の帰宅。人が一つになる話。
Posted by
九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは...
九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは“人間もどき”の存在に気づく…。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
寝ている間に「盗まれる」。盗まれた側がマジョリティになり、ひとつになる世界。・・・似たエピソードを「ここはグリーンウッド」の中で読んだ覚えがあるようなないような。
Posted by
2月9日読了。「このミステリーがすごい!」2001年度の第11位の作品。堀と水路に囲まれた街・箭納倉で連続して発生した老女の失踪事件。戻ってきた彼らの違和感に気づいた4人は調査を開始するが・・・。この話にしてこのタイトル、「暗く水に包まれた」「静かにひたひたと忍び寄る」「いつの間...
2月9日読了。「このミステリーがすごい!」2001年度の第11位の作品。堀と水路に囲まれた街・箭納倉で連続して発生した老女の失踪事件。戻ってきた彼らの違和感に気づいた4人は調査を開始するが・・・。この話にしてこのタイトル、「暗く水に包まれた」「静かにひたひたと忍び寄る」「いつの間にか記憶の底に横たわっている」ような、灰色で陰鬱なムードに引き込まれる。隣人がいつの間にか隣人でなくなり、自分自身も今までどおりの自分であるか分からなくなる・という恐怖を描いた小説は「盗まれた街」はじめ数多いが・・・そのテーマを「素材」として、恐怖小説でもSFでもない、「郷愁・記憶の物語」としかいいようのないこのような小説に仕立てるとは。この作者の視点・着想とセンスに脱帽。
Posted by