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月の裏側 の商品レビュー

3.4

316件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    103

  3. 3つ

    119

  4. 2つ

    31

  5. 1つ

    5

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2013/09/03

これは何なんだ? 恩田陸と言えば不思議ワールドというイメージを持っているのだが、ホラーなのかと読んでいたら最後の方になって、これはラブストーリーなのか?これはマイノリティとは何なのか、マジョリティとは何なのかという問題提示なのか?と思ってしまった。

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2013/08/08

古典ホラーとも言えそうなほど、 じっとりとした雰囲気をかもしだした 文章が続く。 これは私たちの身近に起こりえる出来事であることがより恐怖をかきたてる。そういう話です。 古典、ホラー物、どちらが好きな人にも おすすめできます。 また、蛇足ですが、 純文学作品に詳しい人なら、さら...

古典ホラーとも言えそうなほど、 じっとりとした雰囲気をかもしだした 文章が続く。 これは私たちの身近に起こりえる出来事であることがより恐怖をかきたてる。そういう話です。 古典、ホラー物、どちらが好きな人にも おすすめできます。 また、蛇足ですが、 純文学作品に詳しい人なら、さらに楽しめるかもしれません。 あまり物語の中心と関係ない部分ですが。

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2013/07/30

個人的恩田陸傑作SF 行方不明になった人が数日経つと帰ってくる…… 記憶はない。 ありがちではあるが 恩田陸の表現で描かれる水の街は重く陰気で読者を引きずり込む。

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2013/07/27

面白い。 けど、本当にこんなことがあったら怖い。。 多聞、何者なんだろう。 最後まで不思議な人だったなぁ。

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2013/07/22

九州の水郷都市で、一年に三件の老女失踪事件が 起こった。彼女たちは失踪中の記憶を喪失したま ま、じきにひょっこり戻ってきた。事件に興味を 持った元大学教授とその娘、それに教え子は、 「人間もどき」の存在に気づいた。 ーーーーーーーーーー

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2013/06/27

福岡柳川がモデル。水にかこまれた町で起こった行方不明事件。帰ってきた行方不明者は本人であり、本人でなかった。水が鍵になっているホラー。

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2023/07/29

再読4回目。 読んでる間は後ろを向くのが怖くなる。水が怖くなる。この感覚は、完璧にホラー。でも、ラストはめっちゃ爽快で清々しい。怖い思いしてたはずやのに、読後感の良さったら。

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2013/05/04

ミステリーの部類に入る作品だとは思われるが、結局最後のオチに当たる部分は釈然としないまま終わってしまう点が少し残念。 途中から物語が加速度的に進み、グイグイと引き込まれていく点はさすがです。 色々とイメージを掻き立てられる描写で若干のホラー要素もあり。

Posted byブクログ

2013/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

柳川に旅行し、帰りの電車内で読んだ。 本当は事前に読むべきだったんだろうけど、怖いんだもの!掘割が!雨降ってたし!! しかし農協倉庫は探すべきだった。 鳩笛は入手したけど。 水天宮の近くにあっただろうか… 小説内に漂う得体のしれない不気味さが確かに存在する街だった。 どこまでも水に囲まれているし。 ふと気がつくと細い水路が張り巡らされている。 柳川までの車窓から見るにつけ、周辺の街も溜池や水路が多い。 こりゃ逃げられないわ。 結局、集団で盗まれたのは箭納倉だけだったのよね。 このあと、世界に盗まれた人たちが拡散して、無意識は大きな一つのものき集約して行くのかな。 その世界でのお葬式はどうなるんだろう。火葬したらタールのようなものが残るだけになっちゃうんだよね。 みんなが盗まれたあとは火葬って文化が自然と消滅するのかしら。 またいつか柳川へ行こう。 フランス料理屋さんを探して。 合歓の木の盛りの時期に。

Posted byブクログ

2013/02/17

九州の水郷都市で起こった複数の失踪事件。 失踪した人たちは数日後、何事もなかったかのように戻ってくる。 ただし記憶を失って…。 その事件に興味を持ち、調べ始める元大学教授・その教え子・元教授の娘・新聞記者。 主人公の一人である多聞が印象的だ。 「僕は愛される男なんだ」 こんな...

九州の水郷都市で起こった複数の失踪事件。 失踪した人たちは数日後、何事もなかったかのように戻ってくる。 ただし記憶を失って…。 その事件に興味を持ち、調べ始める元大学教授・その教え子・元教授の娘・新聞記者。 主人公の一人である多聞が印象的だ。 「僕は愛される男なんだ」 こんなセリフをさらっと自分で言っちゃうような人。 だからといってナルシストなのではなく、淡々としていて周りにも自分にも執着がなさそうな人。いろんな意味でマイペース。 決意の夜の多聞の長靴は藍子が履かせたのかと思ったけれど、最終章の藍子の独白を読んだ感じでは藍子ではなさそう。 このタイミングのこの状況下で多聞に再会した藍子はなんだか不憫だなぁ。 まだ恩田作品を少ししか読んでいない身で「いつもの通り」というのも気がひけるけれど、いつもの通り大きな謎の解決・解明はなし。 お話の風呂敷がだんだん広がっていくのを読みながら「コレちゃんとたためるのかしら」と心配してしまったのだけど、たたむどころか、広げる余地があるままラスト。 登場人物の一人の言葉 ―この世の中には説明できないこと、説明しなくてもいいことがあるんじゃないかな この物語の謎もそれでいいような気がする。

Posted byブクログ