月の裏側 の商品レビュー
少し前に読んだ「昨日の・・・」と同じようなテイスト。水路のある街と堀のある街。どちらも水が大きく関係していて、うっすら怖い。幻冬舎から出ているものは、この手の話が多いかな?面白いけど読み応えには欠ける。
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あらすじをほぼ読まず読み、どういう方向へ行くのだと不安になりながら読み進み、あぁ、こういった小説は初めてだなと思った。ホラーやオカルト映画はたくさん観るが、小説は初めて。 じんわり、じわじわが続き、映画では描かれない、恐怖の中で冗談言ったり、緊張感が途切れてなんかどうでもよくなる...
あらすじをほぼ読まず読み、どういう方向へ行くのだと不安になりながら読み進み、あぁ、こういった小説は初めてだなと思った。ホラーやオカルト映画はたくさん観るが、小説は初めて。 じんわり、じわじわが続き、映画では描かれない、恐怖の中で冗談言ったり、緊張感が途切れてなんかどうでもよくなる感覚などが描かれている。いつのまにか盗まれているという感覚も怖い。ただ、原因がわかってからは失速。というより僕の興味が失われてしまった。 文章表現が魅力的で、じめじめとした雰囲気作りやニュアンスに膝を打つ。しかし丁寧すぎて不気味さがいまいち伝わってこない。例えば夢野久作のような不安定感が文章にあると、本当に怖くなるのではないか。まぁそんなん恩田さんに求めてないんなけど。
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※このレビューにはネタバレを含みます
月の裏側からの侵略。 日常に隣合う人達が、もしかしたら人ではなくなっているのかもしれないことに気づく恐怖。 反射的行動が一致してしまった人々を目の当たりにしたときの寒気は衝撃的でした。 SFと現実のバランス感が地に足ついていてのめり込めます。お気に入りの作品。
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文章が好み 良かった 人がタタミイワシになっているところが特に 静かに怪奇が侵食してくる話そして何事も無くすべてが怪奇に覆われる
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リアルタイムで梅雨時に読むのは怖かった('_')数年ぶりの再読だったけど、細かいことは覚えてなかった。いくつか疑問が残ってるけど、今度読むときは天気のいい季節にしよう笑
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九州の箭納倉で続いた失踪事件。 愛され男・多聞らがその謎に挑む。 幻想的ホラーだった。 日常に潜む異常性。ぞくっとします。 そして雰囲気の描写が上手い。 誰もいない街の描写が大変秀逸。 通勤途中に読んでいたので、 「この朝の風景のなかで、無機物しか動いてなかった...
九州の箭納倉で続いた失踪事件。 愛され男・多聞らがその謎に挑む。 幻想的ホラーだった。 日常に潜む異常性。ぞくっとします。 そして雰囲気の描写が上手い。 誰もいない街の描写が大変秀逸。 通勤途中に読んでいたので、 「この朝の風景のなかで、無機物しか動いてなかったら」 と想像するとものすごく恐かった。 しかし如何せんホラー作品。 真実がわからない。 そして多聞が恐い。 なんなんだあの男は。 読後感はじめじめしてます。 雨の日に読めば良かったなー。
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前半は主人公が箭納倉という町でこれまでに起きた 失踪事件の詳細を知っていく展開。 中盤からは謎を追求をしていこうとした矢先、 状況が一変して急展開を迎える。 三人称だったのがchapterⅫから一人称に切り替わり、 緊張感が高まっていくのが良かった。 後半、そしてクライマック...
前半は主人公が箭納倉という町でこれまでに起きた 失踪事件の詳細を知っていく展開。 中盤からは謎を追求をしていこうとした矢先、 状況が一変して急展開を迎える。 三人称だったのがchapterⅫから一人称に切り替わり、 緊張感が高まっていくのが良かった。 後半、そしてクライマックスは 流石恩田陸というべきか、全くすっきりしない。 登場人物みんな結局受身というか、 調査は一通りするんだけど 最後まで何も打破することなく終わる感じ。
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表紙の印象から何故かずっと時代ものだと思い込み敬遠していたけど、全然違った。 水路が張り巡らされた街、素敵だ。不気味さもあり美しさもありで夢中で読んでしまった。 白雨みたいな猫が欲しい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
土地の至る所で掘割が縦横に走る水の町・箭納倉で発生した住人の失踪事件に興味を持った主人公達 事件の真相を追おうとするうちに、”あるもの”の存在に気づかされる 「個」と「集合」、「現実」と「夢幻」 その境目があやふやになってゆく 否、もともとそこに境目などなかったのかもしれない、人間の意識というのは不確かなものなのだから そのことが恐ろしくもあり、心地好くもある とても不思議な感じを受ける物語であった
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怖かった。怖かったけど再読したくなる。この終わり方やから怖いんやろなぁ。スッキリせん気もするけど好きな作品。
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