月の裏側 の商品レビュー
箭納倉という舞台が日本のどこかにひっそりと存在してるのではないか。 また、日本のどこかで、こういうことが行われてるのではないのかと思ってしまうほど、妙にリアリティがあったなぁ。 盗まれているのは自分なのか、周りなのか…
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こっわ!文中に出てきたけれど、ハリウッド映画なら原因を突き止めて退治!ハッピーエンドでやったね!世界は平和になった!なんだろうけれど、そこは日本の作品読んでいて劇的なピンチやら何やらは無いけど、寝るのが怖くなる。そんな作品。雨の日に1人で読むのはお勧めしない笑
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んんんー...難しい... 総論は、 わからないこと、説明できないことがあってもいいんだよ、ということ、でしょうか...。 読んだだけの感想だと、感情移入できないです。入り込めない。世界観にも浸れず、キャラクターも平坦、もしくは変に突飛で、立ち上がってくる感じがつかめませんでした。あと、高安さんの独白のとき、カッコ書きが多すぎてシナリオ読んでるみたいに引いてしまいました。小説のたぷたぷ感がもっと欲しかったです。 多聞はそういう人、という設定なのだと思うのですが、掴みどころのなさの表現がこう...え?となったり、藍子急に多聞に感情爆発させすぎだし、「母をなくし、人に頼るという選択肢のないまましっかりした子が大人になった」という背景ならもっといびつな感情がありそうだし(これは私の偏見ですかね)、実は多聞を愛してましたとか言われましても...ねぇ...知ってるよ、でも知らんわそんなん、と、つい思ってしまう。 他の登場人物も判で押したようで、結局その人なんだったの、状況説明させる都合のいい人?と色々モヤついてしまい、愛情が持てませんでした...。 それも全て含めて「盗まれる」ということならものすごい作家さんだと思いますが、ホラー?としても人間劇としても入ってこない感じが強かったので☆少なめです。 多聞が再登場する、不連続の世界もあるので読んでみようと思います。
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最初は理解出来ない内容が多かったが、図書館の一件で唐突に面白くなった。 そこからは最後の一文まで文句無し。 ユージニアのような柔らかな文面に、有川浩の自衛隊三部作のようなSF感を融合させた印象。 あまりにも面白かったので読み終えたその場で同僚に貸しました。 恩田陸作品はいくつか読...
最初は理解出来ない内容が多かったが、図書館の一件で唐突に面白くなった。 そこからは最後の一文まで文句無し。 ユージニアのような柔らかな文面に、有川浩の自衛隊三部作のようなSF感を融合させた印象。 あまりにも面白かったので読み終えたその場で同僚に貸しました。 恩田陸作品はいくつか読んでいるけれど、読むたびに印象がまったく違う。 個人的にはこれが一番好きです。
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分類としてはホラー? これ偶然にも、前に読んでた『不連続な世界』の前作にあたるのかな?ってもストーリーは繋がってないけど。主人公・多聞が初登場するという点で。 柳川をモデルとした箭納倉で起こる失踪事件に始まり、それが”何か”による人間の作り替えによる意思統一を目的としたものであるというストーリー。(多聞たちは『盗まれる』よ呼ぶけど)次第に迫ってくる影に怯える多聞たちを描くホラー。 が、読み終わっても「…で?」みたいな。
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ふと気付いた。「月の裏側」って「The dark side of the moon」だ。Pink Floydを知っててこのタイトルだったら強気だな。
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恩田陸の本は、裏表紙の解説で引かれて読むのだけれど、どうしても私とは相性が悪いらしい。 九州の柳川をモデルにした箭納倉という町で失踪者が続出する。レコード会社プロデューサー多聞と大学教授だった三隅協一郎、里帰りしたその娘藍子、新聞記者の高安がその謎を追っていくのだが、気づくと町...
恩田陸の本は、裏表紙の解説で引かれて読むのだけれど、どうしても私とは相性が悪いらしい。 九州の柳川をモデルにした箭納倉という町で失踪者が続出する。レコード会社プロデューサー多聞と大学教授だった三隅協一郎、里帰りしたその娘藍子、新聞記者の高安がその謎を追っていくのだが、気づくと町はその4人だけになってしまう。そして高安も消えてしまう。 解決策はふたつだけ。その一つにかけてみることに。そしてその結果…。 結局、だれのなんの意思だったのだろう?宇宙人の侵略?箭納倉だけでなく、水郷の町ならば日本全国に広まるのか? なんだか不完全燃焼な小説だった。 ーーーーーーーーーーーーーーー 九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことにじきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、信教宗教による洗脳か、それとも?事前に興味を持った元大学教授・協一郎らは(人間もどき)の存在に気づく……。(裏表紙より)
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久しぶりの恩田作品。 本屋で裏の内容紹介を読んだら、消えた老女と「人間もどき」真相が気になって買ってしまった(笑) 思ってた以上にホラー色の強い作品でした。 肌にねっとりとした湿度と恐怖を感じれる、さすが恩田先生の描写力。 こわいこわい。中盤怖いです。 恩田先生の作品はいつもラストがねぇ…好みでないんですけど、今回も見事……にこけました。 急に恋愛色強くなってもねぇ… グロさでご馳走さま状態の心についていかないですねぇ…… もういっそのこと、恐怖状態のまま放り出しておいてくれても良かったですけどねぇ……… あともう一点。藍子は子どもがいない設定の方が良かったなぁ。あんな狂気じみた状況で我が子の安否も分からず取り乱さない親いないでしょ。書く気がないなら半端な設定しなけりゃいいのに…。 大体、戻ってきた奴らが半端すぎる。骨がないって…レントゲンしたら分かってまうやん(笑)白い餅って…??採血できんよね…とか医療職目線で見てしまう(笑)どうせなら完璧作ってお返ししてくれたらいいのに…… 不満ばっかりでてしまいますが、やっぱりここまで一気読みしてしまうのは恩田先生の魅力です。濃密な夜を過ごせました。
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『黒と茶の幻想』のように いいところだなぁ、旅行したいなぁ。。と思っていたが、 読み終えるとここには近づきたくない。。という感想に。 文学しりとりとか、クラシックを聴いたりとか 感性の充実っぷりが羨ましくなる。。 不惑=40歳 というのを知った。 誘惑できない年、とか失礼な事を考えたが 「私は15歳で学問を志し、30歳で自分の足でしっかりと立ち独立独歩で学問の道を進む自信をもった。40歳にしてどんな問題が起きても心に迷いが生じなくなり、50歳で自分の使命が学問であることを知り安心立命の境地に達した。60歳で他人の言葉が素直に耳に入るようになり、70歳でしたい放題しても脱線することはなくなった」 子牛の「論語」にある言葉だそうで。 もっと表現や言葉使いを身につけたい。。
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恩田陸だと思って油断してたらとんだホラーじゃねえか!消えて戻ってきた住人、なくなった記憶、じわじわと沸いてくる恐ろしさ。
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