冬のオペラ の商品レビュー
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名探偵Xの挑戦(NHK)でこの本に登場する主人公・巫(すめらぎ)自称名探偵の10年後の活躍が続編として放映していたので読んでみました。 あっさり解決されすぎて少し物足りない…かなぁ?
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よかったです。 「勤め先の二階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所・・・真実が見えてしまう名探偵・巫弓彦と記録者であるわたしが出逢う哀しい三つの事件。」
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“名探偵”巫(かんなぎ)弓彦、そして、彼の記録者として名乗りを挙げた姫宮あゆみのコンビによる三作品収録の一冊。 表紙がおーなり由子さん。可愛い。 自ら“名探偵”の看板を掲げて、事務所を開いた巫。 浮気調査や身元調査などの探偵行は一切引き受けないという。 “名探偵”の名にふさわしい事件のみを扱うのだ。 それでは生計をたてるのも難しく、アルバイトを掛け持ちして彼は働いている。 一見冴えない雰囲気すらある姿だが、一度“難事件”が発生すれば、真実を見つめ、決して背けない目をもって、すべてを見抜いてしまう。 「≪名探偵≫というのは、行為や結果ではないのですか」 「いや、存在であり意志です」 巫とあゆみが交わしたこのやりとりに、巫の揺るがぬまっすぐな想いが見える。 他のシリーズ物に比べると、やや弱いかな…という気も否めないが、表題作かつ三作目の『冬のオペラ』が良かった。 北村薫さんの作品独特の清清しさを感じた。 椿さんが亡くなったお父さんのことを語るシーン、「父が死んでも、わたしが生きている限り父は消えることがない」という台詞が印象に残った。
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ある日、名探偵、巫がやってきた。 しかしこの名探偵、名探偵だけに収入もなくバイト三昧で…。 再読。(しかしさっぱりry) この独特の一人称がやっぱり好きなんだなあ。 「これでは殺人男、殺人女である。彼または彼女がいるところでそれだけ立て続けに事件が起こるなら、誰が考えたって、い...
ある日、名探偵、巫がやってきた。 しかしこの名探偵、名探偵だけに収入もなくバイト三昧で…。 再読。(しかしさっぱりry) この独特の一人称がやっぱり好きなんだなあ。 「これでは殺人男、殺人女である。彼または彼女がいるところでそれだけ立て続けに事件が起こるなら、誰が考えたって、いくつかはご当人がやっているのである。」
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2011年5月6日あたりに終わった。 NHK探偵Xからの挑戦状にこの小説の18年後の設定の小説が登場しました。 それで北村薫作品を思い出したのですが。 表紙が見覚えあるし、読んだはず。 でも、10年以上前に読んだと思うので、記憶が曖昧です。 また、改めてこれをきっかけに読み返し...
2011年5月6日あたりに終わった。 NHK探偵Xからの挑戦状にこの小説の18年後の設定の小説が登場しました。 それで北村薫作品を思い出したのですが。 表紙が見覚えあるし、読んだはず。 でも、10年以上前に読んだと思うので、記憶が曖昧です。 また、改めてこれをきっかけに読み返したくなりました。
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職場の上に出来た探偵事務所には『名』探偵が。 が、おかしな事にあちらこちらで見かける名探偵。 一体何をしているのかと言えば…。 解く事に重きを置いていると思われるのですが これはかなり生活に困ります。 趣味のために働いている、と言っていい状態ではないでしょうか? でも掴みどころ...
職場の上に出来た探偵事務所には『名』探偵が。 が、おかしな事にあちらこちらで見かける名探偵。 一体何をしているのかと言えば…。 解く事に重きを置いていると思われるのですが これはかなり生活に困ります。 趣味のために働いている、と言っていい状態ではないでしょうか? でも掴みどころがなくて面白い人、だと思います。 しかし誰も死なない系かと思いきや…でしたが それより印象に残るのは最初の事件。 もちろん言わずにつれて行ったのですから、それはどうかと思いますが 何とかしてもらったし、救われたのだから、理由をつけて 何もしない、というのはどうなのでしょう? 必要のない出費はしたくない、というのはあります。 けれど、話を聞いてくれた礼もせずに 強請るに違いない、と決めつけるのはいかがなものかと。 人を見下すような発言が、非常が非常に印象的な兄妹でした。
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主人公の姫宮あゆみが勤める叔父の不動産店の上の階に新しく入った「名探偵」巫(かんなぎ)弓彦。行く先々でバイトをする巫に出くわしたことから興味を持って覗きに行った出会いから、ワトスン役を自ら買って出て、関わりあいになった「事件」を描く、というもの。「三角の水」「蘭と韋駄天」「冬のオ...
主人公の姫宮あゆみが勤める叔父の不動産店の上の階に新しく入った「名探偵」巫(かんなぎ)弓彦。行く先々でバイトをする巫に出くわしたことから興味を持って覗きに行った出会いから、ワトスン役を自ら買って出て、関わりあいになった「事件」を描く、というもの。「三角の水」「蘭と韋駄天」「冬のオペラ」の3篇。解決方法の描写がほんとにホームズばりの、なんでそんなことわかるのよ〜!と盛大に突っ込み入れたくなるものだけど、人物描写や文章が面白いので、まぁ個人的には合格点かな(えらそう;;)
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自ら名探偵と名乗ってしまう彼の助手になった主人公。色んな角度から難事件も解決。ほのぼの系の推理小説。
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アルバイトで暮らす「名探偵」巫弓彦は真実が見えてしまう。そんな探偵を不動産屋で働く姫宮あゆみが記録する。
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日曜の午後、なかなかいい天気であるし、ちょっと散歩に…と歩きに出る。結局1時間半ほど歩く。たまにしか寄らない別の図書館へ、閉館前にすべりこみ、YAの文庫棚をざーーーっと見て、これを借りた。 表題作と、その前座のような短編が2つ。1つめの短編「三角の水」と表題作には、女を侮辱する...
日曜の午後、なかなかいい天気であるし、ちょっと散歩に…と歩きに出る。結局1時間半ほど歩く。たまにしか寄らない別の図書館へ、閉館前にすべりこみ、YAの文庫棚をざーーーっと見て、これを借りた。 表題作と、その前座のような短編が2つ。1つめの短編「三角の水」と表題作には、女を侮辱する、げーーの出るような男が登場する。 大学院で、自分の不埒な行為を他人、しかも女の院生になすりつけてほおかむりしようとした男・柏木は、こんなことをぬかす。「だって、女の子だったら辞めたって構わないでしょう。いざとなったら、結婚すればいいんだし」(「三角の水」54p.) あームカつく。 表題作は、大学内のハラスメントというもう一つの事件が、事件の背後にあった。読み終えて、私はかなり辛かった。
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