冬のオペラ の商品レビュー

北村薫(著者)

2013/08/06

帯に「ラストがせつない」ってあって帯買いした。
メインの登場人物設定などは好きなんだけど、ずっと帯の「せつない」がひっかかって。。。
ラストの話はすぐに犯人がわかって、どこからどんなセツナイ話になるんだろう。。と思って読んだ
ラストがせつない。。のか私にはわからなかった。
帯に惑わされずに読んだら面白かったのかな。。。

2014/05/04

全3話収録。文章の書き方はきれいで素敵だけど、話が物足りなかった。一番気になったのはあゆみちゃんが記録係になると言い出すところ。唐突過ぎで、結局ワトソンとしても役不足。北村薫さんは大好きですが、いろいろと勿体ない作品。

2013/02/06

ミステリーというよりは、殆どサスペンスに近いかなと思いました。
名探偵はなるものではない、というのはちょっと正しいかなとも思いました。
経験とかでなるものではないですしね。

2013/01/13

ミステリ連作短編集。静かですっとした雰囲気。しんとしたお寺に行きたくなった。なんだろうな、人気のないお寺は落ち着きそうだけど、人気のない神社は何かがでてきそう。なんの違いだろ。

2012/11/04

足立区で行われた北村薫さんの講演で好感度が急上昇。
実家に文庫があるが、また読みたくなって図書館で借りた。

短編３つ。三角の水、蘭と韋駄天、冬のオペラの３編。

姫宮あゆみちゃん（さんのほうがしっくりくるが、年下だしちゃんで）と巫弓彦探偵が主人公。北村さんの得意とする、日常に潜むなぞを解答がわかってしまう巫さんが解き明かす。。
表題からイメージがついてしまったのかもしれないが、人情というところに焦点は当たらず、人間の愚かさ、醜さに焦点をあてているため、若干寒々しい印象。切なく人間というものを書き出す。
女性像はこれまた北村さんの得意とする、物腰がやわらかでほんの少し天然がスパイスされたしかし芯がとても強い女の子。

大きな事件はおこらないのだが、不思議と引きつけられる魅力があるんだよなぁ。これから、また北村作品にはまってしまうかもな。

2012/05/26

我が偏愛する山口祐一郎さんがドラマで巫先生を演じたのを機に、昨年読了。自分が「名探偵」であることを知ってしまった巫先生と、それを見守る若き助手、あゆみちゃんの物語。
やはり表題作が群を抜いています。あまりに哀しい真相を見届けることになるあゆみちゃんの澄んだ眼差し、そして巫先生の言葉の端々に、作者の優しさが託されていて、何とも切ないのです。
あ、ミステリの技巧を期待して読むと少々肩透かしを食らうかも知れません。これは、事件に関わる人々の滑稽さも醜さも真摯さも哀しさも遍く柔らかく照らし出す、水晶の光のようなお話達ですので。

2012/05/22

風変わりな探偵は多々いるが、この作品に登場する巫弓彦先生もなかなかの変人ぶりだった。どこか飄々としていて、事件をあっという間に解決するのが小気味よく面白かった。わたしもこの先生に大変興味がわいたので、ほかの話ももっと読みたいと思った。

2012/04/27

そこまでの興奮を味わうことがなかった。まぁ、事件の中身的にそういうものなのだろうけど。記録員の存在価値があまりなかったんじゃないかと思う。ワトソンでも何でもなかったような。まぁ、そんな感じで星三つくらい。

2011/12/25

シリーズ短編集。
北村さんは好きですし、作品の雰囲気も悪くないのですが、いまひとつといった印象の作品です。

2011/10/01

名探偵とその記録者のお話です。
語り手は記録者。
そのため、名探偵がどのようにして謎を解いたのかは書かれていません。
謎を解く過程は、謎を解いた名探偵にしか判りませんから。
よって、この小説は、謎解きの場面が非常にあっさりしており、ミステリー好きには物足りないかもしれません。
でも、わたしはこの小説が好きです。
名探偵がアルバイトをして生計を立てている姿を思い浮かべてくすりと笑ったり、名探偵の名探偵ぶりや知識の量に感嘆の吐息を漏らしたり。
地図が出てきたのも斬新でした。
読んだ後に感じた満足感は、言葉で表しきれません。