冬のオペラ の商品レビュー
主人公は姫宮あゆみ、北国の高校を出て叔父さんの経営する不動産会社の事務に就職した。ある日、会社のビルの二階に探偵の事務所が入ってくる。「名探偵、巫弓彦」人探しや素行調査はお断り。手がけた事件はまだ零だが、探偵は実績ではなく存在であり意思であると説く巫にあゆみはワトソン役ならぬ記録...
主人公は姫宮あゆみ、北国の高校を出て叔父さんの経営する不動産会社の事務に就職した。ある日、会社のビルの二階に探偵の事務所が入ってくる。「名探偵、巫弓彦」人探しや素行調査はお断り。手がけた事件はまだ零だが、探偵は実績ではなく存在であり意思であると説く巫にあゆみはワトソン役ならぬ記録者を買って出る。あゆみと巫が出会う三編の事件。まだ18.9の娘なのに、あゆみの品の良さ、人間としての存在の輝きにはっとさせられる。北村薫の描く女性はわたしの憧れ。
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遠い唇を読んでから読み返す。たぶんこれは再読じゃなかろうか。 名探偵の巫の名探偵すぎる生き方と、書き手のヒロインの距離感がすごい。 そして、物語が描かれなくなったとしても、シリーズが続かなくても、彼らは生きているのだなぁと、遠い唇を読んで思う。作者の中にはどれだけの人が生...
遠い唇を読んでから読み返す。たぶんこれは再読じゃなかろうか。 名探偵の巫の名探偵すぎる生き方と、書き手のヒロインの距離感がすごい。 そして、物語が描かれなくなったとしても、シリーズが続かなくても、彼らは生きているのだなぁと、遠い唇を読んで思う。作者の中にはどれだけの人が生きているのだろう。
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真実が見えてしまう名探偵・巫弓彦と彼の記録者に志願した主人公が出逢った事件を描く中短編集。 表題作の京の景色とともに進む物語と最後の謎解きの雰囲気、そして名探偵としての容赦のなさが大変良くて好きです。
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タイトルや表紙から想像していたのと少し違った。文章から「私、こんなに色んな言い回しができます。喩えもこんなに多彩に。どう?すごいでしょ?」というのがにじみ出ていて気持ち悪かった。
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当初から狙っていた構成なのか プロローグがあって伏線があって すべてが繋がって本編へ…という 読み方をしました。 少し物足りないですけど「名探偵」 という天職があるという考え方には 共感しました。 本編はどうにもやるせない結末でした。
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短編2つと中編1つの連作 自分が「名探偵」だと知っているけれど、事件が起きないとただの人でしかない探偵と、その書記を買って出た不動産屋の事務員が巻き込まれる、小さな事件から大きな事件まで。
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なんとなーく読みにくかった。 あゆみが「探偵の記録係」を志望する部分がとても唐突に感じられたのは気のせいか? 本のタイトルにもなっている「冬のオペラ」は冬のしんしんと冷えた京都の趣が章全体でで表されていて良かった。
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巫(かんなぎ)弓彦は名探偵である。そして姫宮あゆみは彼の記録者。この二人がとっても魅力的。短編連作で最初はこの名探偵が本当に名探偵であり、記録者の真っ直ぐな性格などもよく分かるのだが最後の「冬のオペラ」読後は悲しみが残る。
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ちょっと変わった探偵って,色んなところに登場しますが やっぱり好きなんですよね。で,つい手にとってしまう。 短編集で読みやすいものの,内容としては全体に平均的かな, という印象のスタートだったのに。 いい意味で裏切られます。それが切ないんだけど。 さすが北村さん。 秀作と言...
ちょっと変わった探偵って,色んなところに登場しますが やっぱり好きなんですよね。で,つい手にとってしまう。 短編集で読みやすいものの,内容としては全体に平均的かな, という印象のスタートだったのに。 いい意味で裏切られます。それが切ないんだけど。 さすが北村さん。 秀作と言う言葉が似合う作品でした。
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実は思ってたほど読んでない作家群に入ってしまってた北村薫(他に浅田次郎とか有栖川有栖とか)、読んどいたほうがいいよなぁと思って手に取ったのがこれ。 俺が今更言うのもなんやけどやっぱ上手いわ、北村さん。本格ミステリの中にはどうしてもなじめない文章もあるんだけど、北村さんのは謎解きにも味わい深い文章はなじむし、むしろ文章を味わう事で謎解きをもっと楽しめる相乗効果も期待できると証明してくれる。 3篇最後の表題作、俺には怪奇大作戦の「京都買います」が思い出されてならなかった。実相寺で映像化希望(笑
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