懲戒の部屋 の商品レビュー
やっぱりこの人の短編はヤバイ。今まで‘笑うな‘とか‘最後の喫煙者‘とか短編集読んできたケド、やっぱりすごい。 今作はシュールさと理不尽さが混じったホラーだった。理不尽さがハンパなくて、もうグイグイ吸い込まれる。話読み終わる度に「うはw」か「うわ・・・」になる。やっぱり天才だわ、こ...
やっぱりこの人の短編はヤバイ。今まで‘笑うな‘とか‘最後の喫煙者‘とか短編集読んできたケド、やっぱりすごい。 今作はシュールさと理不尽さが混じったホラーだった。理不尽さがハンパなくて、もうグイグイ吸い込まれる。話読み終わる度に「うはw」か「うわ・・・」になる。やっぱり天才だわ、この人。 解説が大槻ケンヂさんがやっていてやっぱり笑える文章でしたw 氏によると、「この本は筒井康隆入門編で中高生10代の読者に読んで欲しい」だって。くそう入門編だったのか、もっと早く読めばよかったぜ!
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筒井康隆のホラー集というのは、なんとも薄気味悪くて奇怪なものです… どれか一つと言わず、もうこの本に入っている作品すべて不気味でした。 そこらのホラー映画を見るより身震いします。 筒井康隆のホラーは、大体どれも生きたまま味わう苦痛なのです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
恐怖とグロさ満載のホラー短編集。 幽霊とか日常にひそむ狂気とかじゃなくて、これでもかってくらい理不尽な恐怖に理由もなく叩き落されて無間地獄を廻る感じが、 果てしなく怖い。 ポイントは「理由や理屈は関係なく」「絶対に逃れられない」ってところ。 覚めない夢を延々と見ているような、染みるような怖さが、だいすきです。 中毒性が高すぎます。
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身体の崩壊を描くものが多いのは納得としても、4編も「電車」にまつわるものがあるというのが面白い。異空間へ運んでいく箱として、見知らぬ他人が交錯する日常の場として、作者が興味を感じているのだろうか?
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ホラー傑作選なのに「グロテスク傑作選」のポルノ惑星〜よりもグロかった気がするのは私だけなのか お気に入りは「蟹甲癬」。なんとなくラストがものがなしい。 あと「顔面崩壊」、他人に説明しづらいけどなんか、もう、好きだなあ。
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「走る取的」「乗越駅の刑罰」「懲戒の部屋」「熊の木本線」「顔面崩壊」「近づいてくる時計」「蟹甲癬」「かくれんぼをした夜」「風」「都市盗掘団」
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知らずに読んだら一人の作家が書いたとは思わないだろうな。 作風、恐怖の質が作品ごとに全然違う。 自分がまともで周りが狂ってたり、自分も微妙にずれてたり。 どこか切なさがあったり。 「顔面崩壊」の執拗な描写は映像よりよっぽど気持ち悪い。
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好きな話と嫌いな話が混在してる本で微妙な感じですが…。 私は「近づいてくる時計」「蟹甲癬」「顔面崩壊」「熊の木本戦」「都市盗掘団」が好きです。 切なくなるホラー・気持ち悪くなるホラー・イライラするホラーとバリエーション豊かな感じ。
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ホラーというが、自分にはどうしてもコメディーのように見えてしまう。相撲取りが必死の形相で追いかけてくるのは、やはりなにか滑稽である。
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