上達の法則 の商品レビュー
本日ご紹介する本は ひさびさの勉強法に関する本です。 何か新しいことに取り組むとか 自分が初めてのことを習得する場合、 継続的な練習が必要になってきますが、 本書では、 上達は単に鍛錬の量や時間だけで決まるものではなく、 上達には法則があって、理にかなった鍛錬が 効率の良い上...
本日ご紹介する本は ひさびさの勉強法に関する本です。 何か新しいことに取り組むとか 自分が初めてのことを習得する場合、 継続的な練習が必要になってきますが、 本書では、 上達は単に鍛錬の量や時間だけで決まるものではなく、 上達には法則があって、理にかなった鍛錬が 効率の良い上達につながる、 と説いています。 本の内容は 「上達」を、科学的に分析されており その上で、 初級者から中級者へのステップで やるべきこと 中級者から上級者へのステップで やるべきこと を説明されています。 「とにかく初めてみる」とか 「ノートをとる」とか 「本を読む」とか 新しいことに取り組む場合に なにも考えなくてもやっている内容も ありますが、 人間の脳科学的なことをベースに 体系だてて説明されていますので 全ての内容を意識して取り組めば 確かに上達が早く、効率がいいかも しれません。 上達というと、 趣味とか、芸術とか、スポーツをイメージしますが 仕事においても、 毎日同じことの繰り返しでは 進歩がないわけで、 日々新しいことに取り組む場合には、 そのことに対する 上達が必要だと思います。 ぜひ、読んでみてください。 ◆本から得た気づき◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 上達には法則があり、法則が把握できていると、努力の効率がいい 日々変化する状況を上回るスピードで知識、技能を習得する必要がある 自身の新しい能力を耕そうとしない生活を続けると、自分自身を大切にすることも忘れる 仕事をやめる頃に、上達したものに移行できるのがひとつの理想型 「スキーマ」=おおまかな枠組み(上級者はスキーマがよりよく形成されている) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆目次◆ 第1章 能力主義と上達の法則 第2章 上達と記憶のしくみ 第3章 上達した人はどこが違うのか 第4章 上達の方法論―中級者から上級者になるステップ 第5章 スランプの構造と対策 第6章 上級者になる特訓法 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆マインドマップ◆ http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/c48be4146454184e.png
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宣言型知識ー手続き型知識 技能に上達した状態とは、 ①技能に必要な宣言型知識と手続き型知識が豊富に長期記憶に蓄えられていること ②必要な知識が、必要に応じて長期記憶から検索できること ③検索できた長期記憶が、ワーキングメモリで有効に用いられること
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まず、記憶の仕組みと上達した状態について説明。ワーキングメモリでの処理を軽減するために、多くの知識や動作をまとめて処理(コード化)することによって、高い能力を発揮することができるという説明がわかりやすかった。 これを基に、得意なものにこだわり中核を形成する、理論書を読む、深い模...
まず、記憶の仕組みと上達した状態について説明。ワーキングメモリでの処理を軽減するために、多くの知識や動作をまとめて処理(コード化)することによって、高い能力を発揮することができるという説明がわかりやすかった。 これを基に、得意なものにこだわり中核を形成する、理論書を読む、深い模倣や暗唱をする、イメージトレーニングをする、達人に学ぶ、類似の知識・技能について関心を持つなどの上達の方法論を展開。これを理解することによって、テレビなどで紹介される各界の上達者がどのように上達したかのエピソードを、体系化して理解することができるようになった。 また、上達するステップやスランプの対策やプラトーについて触れているのも役立つ。 タイトル通りの内容がきちんと整理されて説明されており、学ぶことが多かった。 上達と記憶の仕組み ・忘却は、学習から24時間後、72時間後、6〜7日後に大きく生じる ・知識には、言語で表すことができる宣言型知識と、技能の習得による手続き型知識がある ・記憶の種類 アイコニックメモリ(感覚記憶):生の記憶を数百ミリ秒だけ貯蔵する ワーキングメモリ(作動記憶):7〜9チャンクの容量、数秒が限界 長期記憶:ワーキングメモリでリハーサルが繰り返されたものを貯蔵する ・チャンク:まとまった意味を表す単位 ・スキーマ:知覚、認知、思考が行われる枠組み。コードシステムに動作の調整機能や五官の感覚が付与したもの ・コード化:ワーキングメモリを通過するための形式化 上達した状態 ・宣言型知識と手続き型知識が豊富に蓄えられている ・貯蔵された知識を効率よく検索できるように、インデックスがシステマチックに形成されている ・ワーキングメモリに余裕のある状態を維持するために、多くの知識が少ないチャンクで表される状態にある 上達の方法論 ・鳥瞰的認知を高める:得意なものにこだわり中核を形成する。ノートをとることによって記憶し、言葉で表すことによって想起し、反復することができる。概論書を読む ・理論的思考力をつける:理論書を読む(未熟者こそ必要) ・精密に学ぶ:ひとつのものを深める。対象を変えて精密練習を繰り返す。深い模倣(写文など)や暗唱をする ・イメージ能力を高める:イメージトレーニング、他者に感情移入する、良い作品を見る ・達人に学ぶ:スキーマに触れる、会う、話す ・コードと知識を拡大する:他者の仕事・方法に学ぶ。広域的知識を獲得する。類似の知識・技能について関心を持つ。歴史的経緯を学ぶ。辞書を使う スランプの対策 ・肉体疲労や生理的飽和が原因ならば、休息をとる ・心理的飽和が原因なら、何か別のことに関心を向ける能動的休息をとる。基礎的な知識や技能の反復を続けてスキーマを維持すれば、それまで気づかなかったことを発見し、新鮮さを感じることができる ・プラトーの時期には、知識の整理、技能の安定化、技能とコードの連合強化(一連の動作をひとつの技能として記憶する)、チャンク容量の拡大、コードシステムの高度化を行っている ・すでにできるようになっている技能を少ない負荷でできるようにすることが、スランプ脱出の目標 上達するステップ ・反復練習をする:自分のコードシステムをチェック、強化、類縁関係の連想を豊かにする ・評論を読む:評論を読んで追体験することによって、自分の知識に評価スキーマを生じ、一貫性を与える ・他者の作品に感情移入をする ・大量の暗記暗唱をする:コードシステムを強化できる ・一定の期間それだけを集中して行う ・いい道具を使う ・明確な部分的目標を持った独自の訓練をする ・何もしない時期を活かす:睡眠による情報の整理、休むことによるコードやスキーマを整理して一貫性を高める
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一番重要なスキーマの定義が曖昧なのが残念。 部分部分は結構当たり前のことが書いてある。 しかし、全体を読むとためになり読み返す価値がある。
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分かり易かった。 キモは、コーディング能力。 スキーマをいかに築き上げるか。 長期記憶に体験を残しておけるかだ。
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感想ー上達法より、上達者の長所の話がやや多い。 メモー1,忘却は、24時間後(7割)、72時間後(3割)、1週間後(1 割)p51 2,短期記憶→長期記憶→習慣化p65 3,鳥瞰的な目が必要 3,6章の目次より抜粋 (1),反...
感想ー上達法より、上達者の長所の話がやや多い。 メモー1,忘却は、24時間後(7割)、72時間後(3割)、1週間後(1 割)p51 2,短期記憶→長期記憶→習慣化p65 3,鳥瞰的な目が必要 3,6章の目次より抜粋 (1),反復練習をする (2),感情移入をする。 (3).大量の暗記暗唱をする。 (4),マラソン的な鍛錬をする。 (5),基本訓練に立ち返る。
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[ 内容 ] 仕事でも趣味でも、たえず新しい知識や技術の習得が、人生を豊かにする。 英会話、パソコン、ゴルフ、さらに、あらゆる資格や稽古ごと等々。 やる限りは上達したいものである。 万年初心者ではつまらない。 では、上達を極めた人と、そうではない人と、どこが違うのだろうか? 本書...
[ 内容 ] 仕事でも趣味でも、たえず新しい知識や技術の習得が、人生を豊かにする。 英会話、パソコン、ゴルフ、さらに、あらゆる資格や稽古ごと等々。 やる限りは上達したいものである。 万年初心者ではつまらない。 では、上達を極めた人と、そうではない人と、どこが違うのだろうか? 本書は、記憶と認知の心理学に基づき、上達の力学が“スキーマ”や“コード化”にあることを解明。 その理論から、独自の精密練習法やスランプ脱出法を紹介する。 努力が報われるために、本人、親、教育者、コーチ必読の書。 [ 目次 ] 第1章 能力主義と上達の法則 第2章 上達と記憶のしくみ 第3章 上達した人はどこが違うのか 第4章 上達の方法論―中級者から上級者になるステップ 第5章 スランプの構造と対策 第6章 上級者になる特訓法 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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将棋やテニスなどを具体例にあげて丁寧に説明されていて, 具体例が,僕の成長体験と重なる部分が多く,「分かっていたはずなのにすっかり忘れていた」そんな部分を思い出させてくれた一冊です. ひたむきに,愚直に,やり続けることの大切さを思い出させてくれました.
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・上級者になるためには、それだけの努力を一定期間つづけなければならない。 ・心理的単調さが中級者より少ない。 ・中級者が心にとめないことまでこだわる ・負けや失敗をくやしがる ・他者評価が明瞭かつ素早い ・ノート ・少し高い買い物をする
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上達の方法として一点突破、模倣、言語化、反復の効用などが説かれています。 スランプの分類と脱出方法が特に参考になりました。 自分が今、初級なのか中級であるかで、例えば、上級者とはどんな人か、といった章の評価は変わるでしょう。 老婆心ではありますが、目次から目的の章だけを読むのが良...
上達の方法として一点突破、模倣、言語化、反復の効用などが説かれています。 スランプの分類と脱出方法が特に参考になりました。 自分が今、初級なのか中級であるかで、例えば、上級者とはどんな人か、といった章の評価は変わるでしょう。 老婆心ではありますが、目次から目的の章だけを読むのが良いと思います。
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