上達の法則 の商品レビュー
「上達には、近道は無いが、法則はある。」 それが本書で著者が伝えたいことです。 タイトルから本書を、よくある内容の薄っぺらいハウツー本(「あっという間~をマスターする本」のような)と勘違いするとそれは大間違い。 「上達」というテーマを本質的に捉え、噛み砕き、分かりやすく伝えてい...
「上達には、近道は無いが、法則はある。」 それが本書で著者が伝えたいことです。 タイトルから本書を、よくある内容の薄っぺらいハウツー本(「あっという間~をマスターする本」のような)と勘違いするとそれは大間違い。 「上達」というテーマを本質的に捉え、噛み砕き、分かりやすく伝えている本書は、まれに見る良書だと僕は断言します。 もしあなたが、「どうも自分は不器用で、他の人に比べて色々なことの上達が遅い。」と感じているとしたら、本書を読めばそれこそ「目から鱗」の連発だと僕は思います。 一読あれ。
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はるのすすめにより。 目下上達を目指してるものっていったら仕事のさばき方と、お茶くらいかなあ。。。
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・上達のすすめ -週に1.5回以上練習を行う -理論を学ぶ ・上達と記憶の仕組み -上級者はスキーマ(物事をとらえる枠組み)が優れている -コーディング能力(手続き型の知識を言語に置き換える能力)が高い -チャンク(物事を認識する最小単位)が大きい ・上達した人は...
・上達のすすめ -週に1.5回以上練習を行う -理論を学ぶ ・上達と記憶の仕組み -上級者はスキーマ(物事をとらえる枠組み)が優れている -コーディング能力(手続き型の知識を言語に置き換える能力)が高い -チャンク(物事を認識する最小単位)が大きい ・上達した人はどこが違うのか -復元仮定作業が出来る -全体的な概算や急所の把握が出来る -イメージやこだわりが鮮明になる -欠点も含めて自分の個性を認識 ・上達の方法論 1.鳥瞰的認知を高める -ノートを取る -概論書を読む 2.理論的思考を身につける -理論書を読む 3.精密に学ぶ 4.イメージ能力を高める -他者を見て感情移入する 5.達人の技に学ぶ 6.広域コードと知識を拡大する
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これ!これです!僕はこの本大好きなんです。 上達、ということには内視鏡を持つ医師として本当に悩まされてきました。 細長い消化器内視鏡・・・みなさんは、大学を卒業するまで内視鏡というものを手にしたことがありますか? 医者だって同じ。内視鏡みたいなものを、手にしたことも何もありません...
これ!これです!僕はこの本大好きなんです。 上達、ということには内視鏡を持つ医師として本当に悩まされてきました。 細長い消化器内視鏡・・・みなさんは、大学を卒業するまで内視鏡というものを手にしたことがありますか? 医者だって同じ。内視鏡みたいなものを、手にしたことも何もありません。 そもそも体を動かすのだって、どっちかっていうと苦手な人種なのです。 手先の器用さも、入試には必要ないんですから持って生まれた才能だけが頼り・・ ところが! 医師になって内視鏡を志した時点で「上手いか下手か」ということがついて回ります。 最初は自分がうまくなれるのかどうかすら想像がつかないぐらいに、初めてのギアが内視鏡でした。 研修医だろうが、内視鏡初めて握った医師だろうが、患者さんからは上手いかどうかだけが評価になります。 「僕はまだ経験がないから、下手でも仕方ない」「そのうちに上手くなるさ」という甘い気持ちは許されません。 患者さんは、ほんっとに下手な医者に苦しめられるのです!! 吐血の治療に至ると、失敗すると死んでしまいます。。 なんとか上達したい!!と思いながら、10年以上がもう過ぎてしまいました。 岡本浩一先生は、リスク心理学というのを先行されている現役の教授とのこと。 amazonから 「著者はリスク心理学を専門とし、文部科学省の委員、通産省技術顧問、カーネギーメロン大学大学院学位審査委員など内外で多くの要職を歴任している現役の大学教授。この略歴から想像すると、何やら難解な専門用語に満ちた心理学書のように感じられるが、じつは優しい語り口で誰にでもわかりやすく「上達するための法則」を説明した本である。」 ご自身の茶道や将棋などの上達とからめて、上達をするときや上達者の特徴を観察研究の上で記されています。 質的研究を学ぶまで、この本が質的研究の本だとは思ってもいませんでした。 「よく観察してるなぁ〜」「ようこんな内容を、本に出来たな!」 などと、間抜けな感想を持ってたのですが・・ これは「観察研究」という研究手法によって、「何かに上達した人」を観察した結果なんですね。 上達、というのはこの本ではイチローのような超一流ではなくて、日常生活において結構高いレベル、という定義です。 英会話なら、海外でも困らず、外国からのお客さんも案内できる。絵なら小さいコンクールならばちょっと賞がとれる。パソコンならばインターネットで困らない、ブラインドタッチはもちろんOK・・・などなど。 これって、生活のなかでも欲しいレベルですよね? でも達成してないことが多いはず (^^; 。 英語ペラペラ?何かの趣味で、ちょっと教えられるぐらいのレベル? 上達する人はそういうレベルに、効率よい努力で達します。そこには法則がある、というのです。 これは知りたい!僕は知りたいですね〜。 この本は僕にとって、あちこちにキラキラと砂金が光るような本でした。 家と職場に2冊かってしまったぐらい、愛読書です。 もちろん、内視鏡のような専門技術の上達とはちょっと対象が違うかもしれませんが、でも怖いぐらいに内視鏡の上達と、本書の内容は合致しています。 なんとなく毎日頑張って内視鏡に取り組む、だけでは駄目なんですね。 ・自分の技術を正確に把握する ・全体の鳥瞰的な視野をもつ ・直接関係ないようなことも知ってる ・達人の技術に触れる ・・・などなど、そりゃそうだろ〜と思うかもしれません。 が、当たり前のようでやってないことが沢山あるのです。 何が大事かわからないと、やらないことが多いんです。何をしたら良いのか判ったら、最短の努力でレベルが上がるかもしれません。 その過程の心理的変化にまで、この本は洞察を加えています。 うーん、これでは、おもしろさが伝えられないなぁ・・・ 是非お読み下さい。それしかないです。 そして、ご自身の趣味でも、仕事でもレベルアップすることをイメージして、どんなことが次にすることなのかに思いを馳せて欲しいです。
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上達の方法論としては、好きなところを見つけ、概論、理論に触れ、得意なところを繰り返し、イメージ、達人に学ぶなど。結局のところ、好きこそものの上手なれという感じ。 著者の茶道、将棋、音楽、スポーツなど、様々な分野での達人の雰囲気に感心してしまった。 09-54
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http://mamanofx.blog99.fc2.com/blog-entry-795.html
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2009/5/5 趣味や技能の上達のためにどのように努力をするべきかということが述べられた本。 納得できる部分はあるけれど、あまり読みやすい本ではない、という感想。 対象として将棋や囲碁、楽器やスポーツ、茶道や陶芸、英会話やパソコンスキルなど、さまざまな分野が想定されているため...
2009/5/5 趣味や技能の上達のためにどのように努力をするべきかということが述べられた本。 納得できる部分はあるけれど、あまり読みやすい本ではない、という感想。 対象として将棋や囲碁、楽器やスポーツ、茶道や陶芸、英会話やパソコンスキルなど、さまざまな分野が想定されているため、具体例として所々で好き勝手にいろいろな分野のことが述べられている。 そのため、述べられている内容が自分が上達したいと思う分野に必ずしも応用できるわけではない。 ある程度使えるものと使えないものをピックアップして呼んでいく必要があるだろう。 確かに世の中には上達が人より速い人がいて、それをセンスの問題として片付けてしまうのは簡単。 だけど、そのことに関してある程度科学的に(科学的ではないように思える部分も多いが)分析を試みた、というのは面白い。
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「上達の法則ってあるよね〜」という共感が得られる本。意外と上達の法則そのものは漠然としか書いてない。あとこの著者は趣味が豊富。趣味人は上達する。 人間の記憶は7チャンクなので1チャンクあたりの容量を増やして効率アップ。
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2009年1月 【初心者から中級者へのステップ】できることから始める まず始めてみる、入門書を読む、上達しようとしている対象に慣れ親しむ(浸ってみる)→ワクワクする瞬間 頻度を決める、週1.5回〜2回実施 忘却は学習から24時間後、72時間後、1週間後に大きく生じるので復習もこ...
2009年1月 【初心者から中級者へのステップ】できることから始める まず始めてみる、入門書を読む、上達しようとしている対象に慣れ親しむ(浸ってみる)→ワクワクする瞬間 頻度を決める、週1.5回〜2回実施 忘却は学習から24時間後、72時間後、1週間後に大きく生じるので復習もこのタイミングで行う 学習の場を決める、自分の得意を見つける 7チャンク 【中級者から上級者へのステップ】 1.鳥瞰的認知を高める→得意なものにこだわるとそれを中心として全体が見えてくる→ノートをとる、概論書を読む 2.理論的思考を身につける→理論書を読む(細かい差の重要性や意味を理解) 3.精密に学ぶ→ひとつものを深める(クラシックの斎藤メソッドなど)、対象を変えて精密練習を繰り返す→要求水準が高まる 深い模倣や暗唱をする(きちんと模倣し、暗唱するという圧力をかけることでコードのシステムが重層構造になる) 4.イメージ能力を高める→イメトレ、他者を見て感情移入する、よい作品を見る、 5.達人の技に学ぶ→達人のスキーマに触れる(楽器なら単品のワンレッスンなど)、達人と直接会う・話す、達人のエラーに学ぶ、 6.広域コードと知識を拡大する→他者の個性を記述してみる、広域的知識を獲得、類似の他のスクールや技能について関心を持つ、歴史的経緯を知る、辞書を買う スランプへの対応 【特訓法】 1.反復練習、2.評論を読む、3.感情移入をする、4.大量の暗記暗唱をする、5.マラソン的な鍛錬をする 6.少し高い買い物をする、7.独自の関連方法を考える、8.特殊な訓練法を着想するプロセス、9.独自の訓練から基本訓練に立ち返る、 10.何もしない時期を活かす(スキーマやコードの整理、新鮮な感性に戻す)
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【要旨】 上達には法則がある。初中級者がどのようにすれば上級者になれるか。 まず、記憶の仕組みとして、何らかの刺激に対し、非常に短時間の「アイコニックメモリ(感覚記憶)」から、7〜9チャンクを処理できる「ワーキングメモリ(作業記憶)」を経て、高度なコードシステムやスキーマ...
【要旨】 上達には法則がある。初中級者がどのようにすれば上級者になれるか。 まず、記憶の仕組みとして、何らかの刺激に対し、非常に短時間の「アイコニックメモリ(感覚記憶)」から、7〜9チャンクを処理できる「ワーキングメモリ(作業記憶)」を経て、高度なコードシステムやスキーマを持つと仮定される「長期記憶」へと移行される。その際には自我の関与が重要である。 方針として、得意な分野を深めるのが良い。それを中核とした全体観・スキーマが得られるからである。具体的に、手始めに入門書から入り、記録(ノート)を取ること(復習できる)。忘却は24h後、72h後、6-7日後に起こるため、そうしたタイミングに繰り返し復習をすると良い。 ついで概論書(コード機能の強化、鳥瞰的知識の習得)、理論書(技能に関する思考能力を上げ、経験不足を補う)と深堀りする。その後、イメトレ(記憶のシステムが鍛えられる)や、上級者・達人の技を学び幅を広げる。 上達するのに避けて通れないのが、スランプである。スランプは、1.飽きや疲れなどの「心理的・生理的飽和」によるもの、2.「プラトー」(成長の停滞期)、3.「スキーマと技能のギャップ」つまりイメージできるが、技術的に上手くできない状態、4.鑑賞眼が越えた事による「評価スキーマと技能のギャップ」である。1.については、アクティブレスト(能動的休養)を取る。2.については、「後退していなければ前進である」と認識する。3.は進歩を諦め、まず安定させるか、それともあくまで成長を目指すかの判断が重要となる。4.は評価スキーマやコードシステムを二重に区別して、鑑賞・評価のためのスキーマと自分の技能のためのスキーマに分離してやるとよい。 【感想】 概ね理解できたと思うし、参考になると思う。ただし、著者は茶道・将棋など文化的なものを対象としており、スポーツなどについてはあまり触れていないように感じた。しかし、「スランプ」についての考察は非常に参考になると思う。「スランプ」をテーマにした本も出しているようなので、そちらを読んでみようと思った。 【目次】 第1章 能力主義と上達の法則 第2章 上達と記憶のしくみ 第3章 上達した人はどこが違うのか 第4章 上達の方法論 第5章 スランプの構造と結果 第6章 上達者になる特訓法
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