パレード の商品レビュー

吉田修一(著者)

2010/03/27

ルームシェアしている若者のいつもの日々が描かれていくんだろうと思っていました。
日常を描いた話は好きなので「いいな〜」と楽しく読んでいっていると…
最終章で思わぬことが暴露されて、どう受け止めたら良いのか悩みます

これを映画化ってどうするんだろ…

2010/03/21

最初からずーっとおだやかな感じでルームシェアが続いて行くから大きな展開がなくてどうなるのかと思ったら最後の最後でびっくりした！

自分が信頼を寄せていたり親友だと思っている人でもわたしといるときの顔とまったく別の顔があることはありえるけど、わたしの前にいる限りはわたしの前での顔しか見せないわけだからそれがどんな顔かは分からない。
自分がよく知ってる人でも、知らない残虐な面があるかもと怖くなったけど、絶対ないと信じたい。笑

どんなに近くにいる人でも知らないことがあるんだと分かった一冊でした。

2010/03/20

最初の読み始めと最後読み終わった時の印象がガラッと変わってしまった本でした。人間同士のつながりの暖かさと希薄さは表裏一体なのかなーと感じました。個人的にはあまり好きではなかった作品。

2010/03/20

2005.12.02.　この作家は初めて読む。わりとフツー。この群像劇がキモチワルイ。みな腹にイチモツ抱えてるのはわかるけど、1番マトモそうだった直輝が、そうくるか。そうか。いやなラストで終わってほしくなかった。

2010/03/15

ルームシェアしている４人＋１人のお話。
２０１０年映画化されてますね。

山本周五郎賞を取った作品ですが、
吉田修一さんの初期作品の中では１番面白いと思います。

作品の中の日常が少しずつ歪んでいく様は、
文字を追いかけるごとに自分の心がよじれていくのを感じます。

一読の価値ありです。

2010/03/14

映画を先に見たのですが、原作の再現性にあらためて感心。
だらだら二週間くらい読んでました。
やっぱり映像と文章だとすこし雰囲気ちがうかな。
わたし夜のﾒﾘｰｺﾞｰﾗﾝﾄﾞのｼｰﾝが好きだったけど、あれって原作にはなかったんですね。

2020/03/04

2008.01.17読了

内容紹介(amazon)
5人の若者の奇妙な2LDK共同生活を描いた青春小説。いつの時代も現実は厳しい。でもふさわしい自分を演じればそこは、誰もが入れる天国になる。杉本良介21歳、H大学経済学部3年。大垣内琴美23歳、無職。小窪サトル18歳、「夜のお仕事」に勤務。相馬未来24歳、イラストレーター兼雑貨屋店長。伊原直輝28歳、インディペンデントの映画配給会社勤務。5人の生活がオムニバスで綴られる。

2010/03/06

本当に後ろから読まなくてよかった!!
怖いなぁ…人間の内面の怖さを結構全面に出してます。
が、どうしても嫌いにはなれない。むしろかなり好きな作品です。

こういう気持ちの書き方を目指してるんだよな…吉田修一さんｎファンになりそうです。

2010/03/16

凄い引き込まれる文章であっという間に読み終わってしまった。
一人ひとりの表と裏の顔の描き方が上手い。
安穏としたチャットルームにいるような感じとうわべだけの楽しい話しかしない・・なぜなら居心地がいいし自分のいれる場所がここしかないから。
「悪人」のように読者に凄く考えさせる終わり方だけど
もうちょっとストレートにきてくれたほうが後読感がいい。
なんとなく同じような終わり方なんだけど・・
最後の最後まで素晴らしかったから終わり方が惜しい気が；；

2010/03/03

映画化される前に原作を読みたい主義。

東京でルームシェアをする５人の男女。
健康オタクの直樹、酒癖の悪い未来
恋愛至上主義の琴美、略奪愛をたくらむ良介、
そして、「夜のお仕事」をしているサトル。
彼らが仲良く一つの部屋で仲良く住めるのは
なぜだろう…。

おもしろい。でもありがちかなー。
読み終えた後は内容よりも
パレードっていうタイトルがついていることに衝撃を受けてしまった。
すごいよな。
気持ちを押し隠して賑やかに楽しげに動いていく人の群れ。
勝手に集まり、そのひと時を楽しむために仲良くし、飽きたら解けていく。
惰性のようにも見えるし、誰かが率いているようにも見えるその流れ。

　　だから、みんなが知ってるサトルなんて、誰も知らないんだよ。
　　　　　　　　　そんな奴、この世には存在しないの。