寝ながら学べる構造主義 の商品レビュー
噂の名著だけあって、さすがに解りやすい。細かいことはいいとして、ざっくりと構造主義を学べる。寝ながらかどうか知らんが。読みやすい文章が学習意欲をそそる。
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構造主義について素人にも分かりやすく述べられている(それでも多少の基礎知識はあった方がよい)。 氏の著作は入試の評論で多く採用されているということもあり、複雑なテーマに関しても読者がきちんと理解出来る様な文章の書き方をしている点がとても良かった。
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平成が始まったばかりの頃、学生の私は先輩に勧められて「構造主義」の本を読んだ。 平易に書かれていたであろうその新書は、当時の私には難解だった。 ただ、現代の思想の最先端といわれる構造主義ってなんだろう? その問いかけだけは、自分の中に残り続けた。 「大人のための読書の全技術...
平成が始まったばかりの頃、学生の私は先輩に勧められて「構造主義」の本を読んだ。 平易に書かれていたであろうその新書は、当時の私には難解だった。 ただ、現代の思想の最先端といわれる構造主義ってなんだろう? その問いかけだけは、自分の中に残り続けた。 「大人のための読書の全技術」(齋藤隆)の「社会人が読んでおくべき50冊」の中の1冊で、この本を見つけた。 同窓会で、優秀な先輩に出会ったかのような感覚がした。 著者は語る。 「専門家のための解説書・研究書はつまらない。入門者のためのそれは面白い本に出会う確率が高い」と。 それは、知らない人のためにわかりやすく本質的なことを伝えようと努力するからだ、とも。 では、私たちはあることをなぜ「知らない」のか。 それは、「知りたくないから」。「自分があることを『知りたくない』と思っていることを知りたくない」からだ、と。子どもが親の説教をシャットアウトするように。 「寝ながら学べる」とのタイトル通り、近現代の難しい哲学的課題をわかりやすく伝えることに見事に成功している「敷居の低い」一書。
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高校生の頃に課題として読まされたのを発掘してきたのだが、当時はワケわからん・つまらん!であったのが、ずいぶん面白く読み終えられた。 それぞれの学者の説についてはかなり大雑把ではあるけれども、構造主義全体としての見方だったり、他の主義との関係などを把握するのにはとてもわかりやすくて...
高校生の頃に課題として読まされたのを発掘してきたのだが、当時はワケわからん・つまらん!であったのが、ずいぶん面白く読み終えられた。 それぞれの学者の説についてはかなり大雑把ではあるけれども、構造主義全体としての見方だったり、他の主義との関係などを把握するのにはとてもわかりやすくていいと思う。 個人的にレヴィ=ストロースをいまひとつ学べていないから入門としては助かったし、これからなにかしらの著書にも手を伸ばしたい。
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構造主義を形成してきたそれぞれの思想のエッセンスをとらえ、先駆者たちが取り組んだ課題と到達した知見を紹介し、そしてこれを自身の人生経験も踏まえて改めて分かりやすく、大胆に再解釈している。 まさに内田先生の真骨頂であり、結論は大胆すぎているかもしれないが、緻密さと非常に男らしいと...
構造主義を形成してきたそれぞれの思想のエッセンスをとらえ、先駆者たちが取り組んだ課題と到達した知見を紹介し、そしてこれを自身の人生経験も踏まえて改めて分かりやすく、大胆に再解釈している。 まさに内田先生の真骨頂であり、結論は大胆すぎているかもしれないが、緻密さと非常に男らしいというか潔い一刀両断があり、われわれ一般の読者にもなじみやすい構成となっている。 結論としては、「人と仲よくしよう」!
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前に『はじめての構造主義』を読んでいて、その時は解ったような気になっていたのだが、こうして別の切り口で説明されると新しい気づきやより深い理解が得られたように思う。 とかく学者の書く文章は正確性を欠かない事を優先するため、結局何を言っているのか解らないものが多い中、この著者は思い切...
前に『はじめての構造主義』を読んでいて、その時は解ったような気になっていたのだが、こうして別の切り口で説明されると新しい気づきやより深い理解が得られたように思う。 とかく学者の書く文章は正確性を欠かない事を優先するため、結局何を言っているのか解らないものが多い中、この著者は思い切り良く構造主義を定義していて理解しやすい。
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構造主義の基礎づけとなったマルクス、フロイト、ニーチェ、ソシュール。 構造主義の中心人物であるフーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカン。 これら8人の人物に関する思想についての説明が、簡潔に述べられている。 例えが非常に秀逸で、自分のようにこの分野に関する知識が全くない人間で...
構造主義の基礎づけとなったマルクス、フロイト、ニーチェ、ソシュール。 構造主義の中心人物であるフーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカン。 これら8人の人物に関する思想についての説明が、簡潔に述べられている。 例えが非常に秀逸で、自分のようにこの分野に関する知識が全くない人間でも、簡単に理解することができた。
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少し紹介されている哲学者のまとめが大雑把な気もするけど、このあたりはそれぞれの哲学者にぼくは詳しくないのでなんともいえないか・・・。それでも構造主義についての入門書として、わかりやすく書いてあって、参考になったし面白かった!
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完全に理解するには反復して読まなければならないと思うが、構造主義のなんたるかはぼんやりと見えてきた気がする。 「はじめての構造主義」と合わせて消化吸収しておきたい一冊。
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①座右の書 私たちは、私たちが思うように生きていない。何かによって、それは歴史の引力ともいうべきものか、本能というべきものかによって、知らず知らず構造に操られ、行動している。バルトは言語において、レヴィストロースは人類学によって、ラカンは精神分析において、そう教えてくれるのである...
①座右の書 私たちは、私たちが思うように生きていない。何かによって、それは歴史の引力ともいうべきものか、本能というべきものかによって、知らず知らず構造に操られ、行動している。バルトは言語において、レヴィストロースは人類学によって、ラカンは精神分析において、そう教えてくれるのである。
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