パーク・ライフ の商品レビュー
見なくてもいい他人の日常をのぞき見しちゃった感じだな。好奇心はあるけど、みんな似たり寄ったりな訳で、全部を知らないほうがワクワクするんじゃないかな。からだという入れ物のなかに各々が自我を持っていて、実はお互いにわかるのはからだだけなのかなぁ、なんてことを思った。極端な言い方をすれ...
見なくてもいい他人の日常をのぞき見しちゃった感じだな。好奇心はあるけど、みんな似たり寄ったりな訳で、全部を知らないほうがワクワクするんじゃないかな。からだという入れ物のなかに各々が自我を持っていて、実はお互いにわかるのはからだだけなのかなぁ、なんてことを思った。極端な言い方をすれば、外見がその人そのものじゃないのかって。「パーク・ライフ」も「flowers」も元気が出る物語ではなかったな。
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芥川賞受賞作の「パーク・ライフ」と「flowers」の中編2編。 日比谷公園を舞台に偶然であった男女の関係を描く「パーク・ライフ」 特に事件がおこるわけでもにく、淡々と物語は進んでいく。 不思議な雰囲気の話だった。 (図書館)
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吉田さんの作品を読むようになり、「これタイプ!」という場合と「もやもや~ん」となる場合があり、これは後者(笑)。でも、それが吉田さんの味なのだろう。
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ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな、そんな日常の人間模様が描かれていました。 小説の世界に激しい感情の揺れを求めてしまう自分にとっては不完全燃焼でした。 唯一心が揺さぶられたのは「なぁ、一人で死ぬのと、一人だけ生き残るの、どっちが怖いやろ?」(『Flowers』より)...
ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな、そんな日常の人間模様が描かれていました。 小説の世界に激しい感情の揺れを求めてしまう自分にとっては不完全燃焼でした。 唯一心が揺さぶられたのは「なぁ、一人で死ぬのと、一人だけ生き残るの、どっちが怖いやろ?」(『Flowers』より)と登場人物がふとつぶやいた答えのない問いかけかな。
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#読了。芥川賞受賞作品。中篇2作。 日比谷公園を舞台に偶然であった男女の不思議な関係を描く「パーク・ライフ」。人に流されつづけてきた男の成長を描く「flowers」。 どちらも、どこにでもいそうな、どこにでもありそうなありふれた日常が描かれているのだが、ついつい引き込まれる。人と...
#読了。芥川賞受賞作品。中篇2作。 日比谷公園を舞台に偶然であった男女の不思議な関係を描く「パーク・ライフ」。人に流されつづけてきた男の成長を描く「flowers」。 どちらも、どこにでもいそうな、どこにでもありそうなありふれた日常が描かれているのだが、ついつい引き込まれる。人と人との繋がりを考えてしまう作品。
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さしたる憎悪もないんだけれど、愛情も希薄というのか淡白というのか、そんな人間関係の中で日々をやり過ごす彼ら。友人であっても親子であっても夫婦であっても、共有する時間が鬱陶しく、さりとて縁を断ち切ることも面倒で、距離を保ちながら気ままに生きようとする。気になる異性とでさえ一線を越え...
さしたる憎悪もないんだけれど、愛情も希薄というのか淡白というのか、そんな人間関係の中で日々をやり過ごす彼ら。友人であっても親子であっても夫婦であっても、共有する時間が鬱陶しく、さりとて縁を断ち切ることも面倒で、距離を保ちながら気ままに生きようとする。気になる異性とでさえ一線を越えず、でも別れたくはない。付かず離れずに徹するライフスタイルは、気苦労がないようで、でもどうなんだろう。気心が知れない分、相手の胸の内を推量し、かえって要らぬ気苦労をしょっているようで、むしろ面倒くさそう。常に誰かを思いやっていることが、ある意味心の糧となり得ないなら、かくも空虚な今が流れていくんだ。
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第127回芥川賞。 ・パーク・ライフ ・他一遍(flowers) 公園を中心に描かれる若者の話し。 3-
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1個目の。続きがあるのか思えた終わり方だと思っちゃった。なんだったんだろって思えたんだよなぁ。 後ろの。誰もが、いや僕は持ってる曖昧な乱暴な自分を抱えててそんな場合やあんな場面ではあーしたりするかもってちょっと気付かさせてくれてたり。自分でも気付いてないフリをしてるカサブタの部分...
1個目の。続きがあるのか思えた終わり方だと思っちゃった。なんだったんだろって思えたんだよなぁ。 後ろの。誰もが、いや僕は持ってる曖昧な乱暴な自分を抱えててそんな場合やあんな場面ではあーしたりするかもってちょっと気付かさせてくれてたり。自分でも気付いてないフリをしてるカサブタの部分をこそっとめくられてしまったみたいな。あーヤダヤダ自分って思ったりして。
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★2015年7月11日読了『パークライフ』吉田修一著 評価C 今週読んだ吉田氏の『路 ルウ』をFBにアップしたところ、高校時代の友人が、吉田ならこれだろ?!と返信があったので、読んだよな?と過去の履歴を調べたら、たぶんまだ読んでいないことが分かったので、さっそく読んでみました。 ...
★2015年7月11日読了『パークライフ』吉田修一著 評価C 今週読んだ吉田氏の『路 ルウ』をFBにアップしたところ、高校時代の友人が、吉田ならこれだろ?!と返信があったので、読んだよな?と過去の履歴を調べたら、たぶんまだ読んでいないことが分かったので、さっそく読んでみました。 結果は、評価C これが芥川賞受賞作品? 全然良さが分からない。ただのダラダラ行動記述文としか思えない。うーん、吉田修一氏の作品は抜群ではなくても、結構出来がいいと思っていたので、ちょっとビックリ。 日比谷公園界隈に勤める広告マンの日常を描いたようですが、だから何?って感じ。日常を文章で切り取るって、難しいんだなと改めて思わされました。
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日比谷公園を舞台にした吉田修一の物語。男女の話ではあるものの、恋愛に発展しそうでしないまま終わる。というその事象の輪郭含め捉えている感じはすごく好き。 考えていることが浮かんでは、話にもならずに消えていく感じや、通り過ぎる中で話に及ぶ人もいること。 刹那の中に起きる物語を捉え、構...
日比谷公園を舞台にした吉田修一の物語。男女の話ではあるものの、恋愛に発展しそうでしないまま終わる。というその事象の輪郭含め捉えている感じはすごく好き。 考えていることが浮かんでは、話にもならずに消えていく感じや、通り過ぎる中で話に及ぶ人もいること。 刹那の中に起きる物語を捉え、構築していく力があるしそこがとても好きな作家。まだまだ読みたい。
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