1,800円以上の注文で送料無料

パーク・ライフ の商品レビュー

3.1

118件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    38

  4. 2つ

    27

  5. 1つ

    6

レビューを投稿

2009/10/04

『誰か』の日常の一部をそっくりそのまま抜き出したような感じが出ていて、第三者の視点が入っているようには感じられませんでした。 淡々としすぎている…という気もしなくはありません。 読者は本を読んでいるのであって、『誰か』の日常を覗いているわけではありません。 ただ、著者の観察力・洞...

『誰か』の日常の一部をそっくりそのまま抜き出したような感じが出ていて、第三者の視点が入っているようには感じられませんでした。 淡々としすぎている…という気もしなくはありません。 読者は本を読んでいるのであって、『誰か』の日常を覗いているわけではありません。 ただ、著者の観察力・洞察力には目を見張るものがあります。

Posted byブクログ

2009/10/04

日常の出来事を心情的にくすぐる文体が面白いです。日々の心情に当てたスポットライトがかっこいい!何気なく考えていることをよく観察していると思います。情景描写も実に現実的…こういう文章は大好きですv

Posted byブクログ

2009/10/04

日比谷公園を舞台にしたサードプレイスについての小説。たぶん。 仕事の合間に日比谷公園に通い、家主がいない別居中の知人夫婦の部屋で暮らす主人公の生活が淡々と描かれる。作中のちょっとしたエピソードが心に残る。

Posted byブクログ

2009/10/04

背景の描写、登場人物への感情移入度、設定、ストーリー展開。何か、完成されている気がした。同時収録の「flowers」も良い。

Posted byブクログ

2009/10/04

第127回芥川賞受賞作を積読からようやく救い出しました(爆)しかしダメだ、こういうの。吉田修一はルックスが少々好みなだけにすげー残念(何)自覚はあったけど、やっぱりわたしは純文学がダメなのね。真の読書好きではないということか。「これでこそ文学なんだ」と言われればそれまでだけど、た...

第127回芥川賞受賞作を積読からようやく救い出しました(爆)しかしダメだ、こういうの。吉田修一はルックスが少々好みなだけにすげー残念(何)自覚はあったけど、やっぱりわたしは純文学がダメなのね。真の読書好きではないということか。「これでこそ文学なんだ」と言われればそれまでだけど、たとえば『豆腐』を表現するのに「揺り動かせば途端にもろくも崩れ落ちてしまう、そんなたよりない白壁を四角くくりぬいたようなもの」とでも言い出しかねない、『回りくどさ』と『汚いものを徹底的に排除した』表現とでもいうの?あかん、こういうの鼻につくわぁ〜。だったら「なりぞこないのレアチーズケーキの中でも際立って性質の悪い失敗作」みたいな、毒の入った表現が好き<ってわけわからんし(汗)ということで純文学好きな人、美しい話の好きな人なら楽しめるんでしょうがわたしは苦手でした。題材は決して嫌いじゃないんだけどイマイチのめり込めないし、共感できない。それでも、密なんだか希薄なんだかわからない、現代人の微妙な距離感みたいなものは感じましたけどね。思わずドッグイヤーした箇所。結局、自分に自信がねぇから、男を次から次に代えて、その数で自分の価値を計るんだよな。ど、ドキッ!

Posted byブクログ

2009/10/04

停車してしまった日比谷線の中で、間違って話しかけた見知らぬ女性。知り合いのふりをしてくれた彼女は同じ駅で降り…。東京のド真ん中「日比谷公園」を舞台に男と女の「今」をリアルに描く、第127回芥川賞受賞作。

Posted byブクログ

2009/10/07

≪芥川賞受賞作  他人だから、恋がはじまる。  東京のド真ん中「日比谷公園」を舞台に、  男と女の“今”をリアルに描いた最高傑作!(帯より)≫ 村上龍氏の芥川賞時の選評が言い得て妙なので引いておく。  ≪「何かが常にはじまろうとしているが、まだ何もはじまっていない」 ...

≪芥川賞受賞作  他人だから、恋がはじまる。  東京のド真ん中「日比谷公園」を舞台に、  男と女の“今”をリアルに描いた最高傑作!(帯より)≫ 村上龍氏の芥川賞時の選評が言い得て妙なので引いておく。  ≪「何かが常にはじまろうとしているが、まだ何もはじまっていない」  という、現代に特有の居心地の悪さと、不気味なユーモアと、  ほんのわずかな、あるのかどうかさえはっきりしない希望のようなものを  獲得することに成功している。≫ 霞ヶ関駅で不意に止まってしまった地下鉄の窓から見える「臓器移植ネットワーク」の広告を見て先に降りた先輩に話し掛けるつもりで見知らぬ女に声をかけてしまうところからこの物語ははじまる。 同じ駅で降り、違う出口から地上に出た男女は、日比谷公園でふたたび出会う。 仕事中毒とも言われる日本人の、仕事をしていない時間の取り立ててなんと言うこともないありようを、技巧を凝らすでもなくなんということもないように描いて妙である。 村上龍氏の言われるとおり、そこはかとなく居心地が悪く、不気味でありながら、なぜか心を解いてしまいたくなる安心感をも抱かせる。

Posted byブクログ

2009/10/04

作中に出てくるスタバや美穂の旅の存在のリアルさとどこかとぼけた感じが絶妙。 パークライフといえば、ブラーのアルバムのタイトルにありましたな。(2003.1.18)

Posted byブクログ