パーク・ライフ の商品レビュー
東京に住む人たちの時間と空間とを切り取ったような小説。淡々とした生活を送るなかにも、ひょんなことから出会った女性をきっかけに、気づかないウチに少しずつ微妙なココロの変化が表れているトコロがなんとなくいいね。
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『パーク・ライフ』 読後、「えっ!?」と絶句してしまった。 週刊少年マンガ雑誌で12週くらいで、 打ち切られたマンガみたいな終わり方だと感じた。 途中までは良かった。 なぜか10年以上前に読んだ『タイル』を思い出した。 『flower』 読んでも読まなくてもいいんじゃないかな
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う~ん… 何か新しく知らない作家さんを読んでみたいな、と思って借りてみました。結果は自分のあまり好きな本ではなかったようでした。 斬新なのかもしれませんが起承転結がなくて何が言いたいのかさっぱりわからない。ありきたりの日常ならば別に小説に書く必要もないんじゃあないのかなあ?な...
う~ん… 何か新しく知らない作家さんを読んでみたいな、と思って借りてみました。結果は自分のあまり好きな本ではなかったようでした。 斬新なのかもしれませんが起承転結がなくて何が言いたいのかさっぱりわからない。ありきたりの日常ならば別に小説に書く必要もないんじゃあないのかなあ?なんて思ってしまいました。 自分にはちょっと合いませんでした。 その前に読んでいた本がすごかったのでちょっと票が辛いかもしれませんが…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
先日から、時間を見つけては、話題作、そして好きな作家、芥川賞受賞作品を読んでいました。計4作品なのですが、なかなか奥の深いものでした(^^♪。 実は4冊の中で、最初に読ませて頂いた作品は、最近の話題作です。この本を読んだと言うことで、〇〇党員が1万人増えたと言われている、小林多喜二さんの”蟹工船”です。続いて、その本に収録されていた”党生活者”です。所謂、プロレタリア文学ですね。残念ながら”党生活者”は読み残すところ1/5のところで読み終えるのを断念してしまいました。 そのあと読ませて頂いた作品が、吉田修一さんの”パーク・ライフ”です。この本にはもう一つ続けて”flowersと言う作品があります。吉田修一さんの作品では”悪人”を以前読ませて頂いたことがあります。”悪人”では沢山の感じ入る言葉を頂きまして、吉田修一さんと言う方を意識しだしたわけです。そして今回の”パーク・ライフ”は氏が芥川賞を受賞した作品でもあります。 今回は”パーク・ライフ”について少しだけ感じたことを述べてみたいと思います。 この”パーク・ライフ”は一言で言って、”奥のある作品”です。何も考えずに読んでしまっては得るものはないかもしれませんね。それ程”繊細”な作品だと思います。 名前も分かりませんが、化粧品会社の営業マンである主人公が、地下鉄の中で出会った女性と日比谷公園で再会し、それをきっかけに彼女と公園で声を交わすようになり、だんだんと親しくなっていく経過を彼の日常生活と共に綴られていくお話です。ストーリーだけを捉えると何の変哲もない作品に思えるでしょう。 しかし、大きく物語を見ると、表と裏・内と外からの見方・考え方こそがテーマになっていることが分かります。ストーリーだけで考えると大切な所を見失ってしまいます。 例えばモナリザを描いたダ・ヴィンチの間違いだらけの人体解剖図。スタバにいる、外側だけを飾りたてて隠す事がないことを隠したがる女たち。お腹にいる時の赤ちゃんはただの異物だけど、自分の身体から離された途端に自分の一部だと実感する場面。猫背やイカリ肩の体型に合わせた服を、標準体型の人が着ると逆にエレガントに見えるというところ。 そのようにして内側を読んでみると「実におもしろい。」物語のストーリーだけ、外面だけを読んでしまうと「ははは、さっぱりわからない。」(・・・・・・・・福山雅治風にどうぞ。) 最後まで主人公も名前を知らない彼女は、階段の途中でふと止まり、何かを決意したセリフを残し主人公と別れてしまいます。主人公はもうこれきり会えないのではないかと直感するのですが・・・・・。 これは絶対に別れだと思います。その前に二人で見たギャラリーでの写真。自分が生まれた産婦人科の医院が隅っこに写っています。 多分、彼女は子供を産む決心をしたのだと思います・・・・・・・。 深い、深すぎる、吉田修一。芥川賞作品を読んでみて、初めて物語の裏側を感じる事が出来ました。凄すぎる・・・・・・・。
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・近くの市民センター図書室でカバー借り。強いて言うなら自分も大きな公園が好きだから。 ・なんとなく、言ってみれば村上春樹的なややスタイリッシュな空気をまとった、何かをいろいろと予感させるような、それでいてどこにも向かわずに、けどやっぱり何かが見つかりそうな思わせぶりな文章と小道具...
・近くの市民センター図書室でカバー借り。強いて言うなら自分も大きな公園が好きだから。 ・なんとなく、言ってみれば村上春樹的なややスタイリッシュな空気をまとった、何かをいろいろと予感させるような、それでいてどこにも向かわずに、けどやっぱり何かが見つかりそうな思わせぶりな文章と小道具たち。 ・芥川賞取るだけのなにかはありそうかなあ、と探してるうちに読了。他の作品も読んでみようかな、長編がいいな、と思ったので近いうちに本当に何かがあるかどうか、読んでみる。
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「パーク・ライフ」は読んでから芥川賞作品とわかってビックリ。日比谷公園を舞台に偶然出会う男女の話。「flowers」では床の間に花を活ける元旦を淡々と描く。
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■この人の世界観...厭世でもなく、引いてるわけでもなく、だからと言って決して積極的とは言えない生き方。興味がないわけではないのに、どこか距離を置いてるような。微妙な間合いと空間の取り方。でもそんなストーリーを追いかけていると何かホッとしてしまうような。(笑)
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吉田修一さん初読みです。芥川賞受賞作。 日比谷公園内の人間模様が都会的なセンスで淡々と描かれています。 公園で出会うスタバ女、高校時代から好きだったひかる、 宇田川夫妻の別居問題と、何一つ収束しないまま終わりました。 ラスト「私、決めた」って何を? 村上龍が言ったように「何かが...
吉田修一さん初読みです。芥川賞受賞作。 日比谷公園内の人間模様が都会的なセンスで淡々と描かれています。 公園で出会うスタバ女、高校時代から好きだったひかる、 宇田川夫妻の別居問題と、何一つ収束しないまま終わりました。 ラスト「私、決めた」って何を? 村上龍が言ったように「何かが始まりそうで何も起こらない」的な。 それでも面白いと思わせる純文学って不思議ですね。 洗練されたライフスタイルがちょっと村上春樹っぽい雰囲気。 公園を人体の内臓に例えたり、人体模型やダヴィンチの人体解剖図、 臓器提供のポスターなど、内臓系のエピソードがちょいちょい出てくる。 些細なエピソードの積み重ねと、独特の連想やイマジネーション。 センスは感じるけども、今一つこなれた感じが不足するなあ。 女性を描くのはそんなにうまくないかも。 吉田修一さん、今は大活躍だけど、 この段階でよくその才能を見抜いたよな。 芥川賞ってよく分かりませんね。 ※「flowers」の方は読みませんでした。
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表題作の『パークライフ』と、『flowers』の中編2作が入っています。 『パークライフ』は、日比谷公園が舞台で、昼休みをいつもそこで過ごす「ぼく」の日常の一コマを描いています。 さっくり終わってしまいますが、「ぼく」と「スタバ女」がちょっと面白いです。 『flowers』は...
表題作の『パークライフ』と、『flowers』の中編2作が入っています。 『パークライフ』は、日比谷公園が舞台で、昼休みをいつもそこで過ごす「ぼく」の日常の一コマを描いています。 さっくり終わってしまいますが、「ぼく」と「スタバ女」がちょっと面白いです。 『flowers』は、もっとドロドロ人間臭いです。 所々にでてくる、生け花の花の香りが、漂ってきそうです。 良い香りだったり、息苦しかったり…。
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