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哲学の教科書 の商品レビュー

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57件のお客様レビュー

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2014/11/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 哲学は何の役にたつのか。 哲学の問いとはどんなものか。 哲学者とはどのような人々か。 そもそも、哲学とは何か。 物事を徹底的に疑うことが出発点だという著者は、「哲学とは何でないか」を厳密に規定することで哲学を覆うベールをはぎとり、その本質を明らかにする。 平易なことばで哲学そのものを根源的に問いなおす、究極の「哲学・非‐入門書」。 [ 目次 ] 第1章 死を忘れるな!(Memento Mori!) 第2章 哲学とは何でないか 第3章 哲学の問いとはいかなるものか 第4章 哲学は何の役にたつか 第5章 哲学者とはどのような種族か 第6章 なぜ西洋哲学を学ぶのか 第7章 なぜ哲学書は難しいのか [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2014/10/30

言葉に何故を突き詰める。 大陸続きで多種民族で、言葉による自己主張をせざるを得ない欧米人と、単一民族で価値観を共有し、言葉にされないコミュニケーションを重んじる日本人。 差が浮き出ます。

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2014/06/05

この人の本、もう読まないでおこう、哲学なんかもうやめようと思うのですが、ついつい引き摺り込まれて読んでしまう。 悟りや救いや信仰を持ち出せば一瞬で済んでしまうところを、したら負け、という緻密な問いかけ。 早く、哲学書は捨てよう、と言い聞かせるのですが、重力のような麻薬のような。

Posted byブクログ

2014/01/20

哲学とは、「自分は何のために生まれたのか。何のために生きるのか」という誰もが一度は疑問に思うことを徹底的に突き詰めて考えてだしたひとつの答えである。 誰もが疑問に思うが、誰もが答えを出さずに終わる問い。それを考え抜くのが哲学者だと思いました。 自分の人生にも哲学を持ちたいと思...

哲学とは、「自分は何のために生まれたのか。何のために生きるのか」という誰もが一度は疑問に思うことを徹底的に突き詰めて考えてだしたひとつの答えである。 誰もが疑問に思うが、誰もが答えを出さずに終わる問い。それを考え抜くのが哲学者だと思いました。 自分の人生にも哲学を持ちたいと思う。

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2018/10/14

哲学者列伝の形ではなく、根源的な問いかけを考え続ける姿勢を見せるという形で、哲学に憧れる一般人に、お手軽な教養なんて無いということを伝える。 小林秀雄も丸山真男も哲学者ではない、ということはアタリマエではあるが、なんとなく教養に憧れるという姿勢でいると、彼らも哲学者だと思い込む可...

哲学者列伝の形ではなく、根源的な問いかけを考え続ける姿勢を見せるという形で、哲学に憧れる一般人に、お手軽な教養なんて無いということを伝える。 小林秀雄も丸山真男も哲学者ではない、ということはアタリマエではあるが、なんとなく教養に憧れるという姿勢でいると、彼らも哲学者だと思い込む可能性は確かにあるだろう。 大森や廣松をもち上げているので、一度取り組んでみたいものだ。 また、カント純粋理性批判の読み方についてサラッと触れているが、これが良かった。

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2013/12/25

頭がよくない人間の感想として。 面白い。 すべてにおいて合点かと聞かれると そうではないが、興味がもてる。 ざっくりと哲学とは、哲学者とは、 哲学を学ぶには。を書いている。 おすすめの本も載せている でもこれで満足かと言われると、 謎は深まるばかり。

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2013/11/13

難解。到底アッサリ理解できるような内容でない為、星はつけられない。 ただ、例として挙げられる文筆家、音楽家の作品について名前だけでもわたしが知っている、という事に義務教育の意義を感じた。

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2013/09/13

哲学とは。無用であると言いきりつつ、生きるとは何かを考えるために、この理不尽な人生というものを「わかる」ために。そのためにも、自殺はしてはいけない。

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2013/09/13

「高い倫理観」にこだわることが「低い倫理観」に対する倫理観の低さを生んでいる。 学部のとき中島義道の本が好きだったけど、今はちょっと趣味が変わってきたような気がする。 泥沼の倫理争いの一部に結局のところ絡みとられてしまうようなかんじがある。 さらに日本においては哲学者ではなく哲...

「高い倫理観」にこだわることが「低い倫理観」に対する倫理観の低さを生んでいる。 学部のとき中島義道の本が好きだったけど、今はちょっと趣味が変わってきたような気がする。 泥沼の倫理争いの一部に結局のところ絡みとられてしまうようなかんじがある。 さらに日本においては哲学者ではなく哲学研究がメインであるという指摘があるが、大方のことは先人に言い尽くされてしまった感があるため何か新しいことを発見することが既存研究を解釈するよりも純粋に有用かとも言いがたい。さらに情報が簡単に入るようになったため、他の人が何を言っていないかを完全にチェックしようとすればそれだけで学者生活40年が終わってしまうのも当然のように思える。 結局中島が批判しているはずの「人間性」の議論になってしまっている。科学の規範性の再来を求める声も多いが、その必要とされている規範性ともまたすこし違う気もするし。。。 いずれにせよ、哲学卒業の兆しを感じさせてくれる本だった。「人への興味」の方向性がちょっと違った。

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2020/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原因や結果とは、「こうしたことは二度と起こってほしくない」とか「この現象は回避したいものだ」とかの原始的なわれわれの欲求にしたがって、自然現象をさらにとらえなおすことです。P163 因果関係とは、「起こってほしくない」という思いを込めて、ある現象を見るところに発生する概念です。原因とは、ある現象が、われわれが期待している通常のあり方から逸脱したとき、はじめて問うようなものなのです。P165 過去の出来事に興味を抱く態度全体が、じつはもはや取り返しのつかない意思行為をいかにとらえるかという態度に支えられています。過去の出来事の原因を問うのは、第一に、過去の出来事がもはや取り返しのつかないことを知っているからであり、第二に、それにもかかわらず「腹の虫がおさまらないか」からです。われわれは過去のとりかえしのつかない出来事に、現在何らかの「決着」をつけたいと願うのです。われわれがこうしたこと一切を今から遡って「なかったこと」にすることができるような存在者なら、人をいささかも恨まないような存在なら、そもそもいかなる原因を問うこともないということです。P169

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