神様 の商品レビュー
軽い女性作家の純文学読みたくて古本屋で買ったやつ。軽かった。新幹線の中で読んじゃった。普通の短編かと思ったら連作短編(?)だった。『やしやし』もそうだけど、この人こういう雰囲気のふわふわした不思議な感じが好きなのかな。 「花野」とか「春立つ」とか「離さない」らへんが好みでした。
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神様って、もっと崇高で近寄りがたいイメージを持っていたのに、この本に出てくる不思議たちは、決して見た目ではなく、優しくて暖かいものばかり。 現実に起こってほしいような、ほしくないような。 どのお話も、童話のような気軽さで楽しめました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全体的に不思議な印象をうける読み物です。 ストーリーの設定は奇妙なのに、日常的・生活感がある(?)みたいな。 ちょうど、世の中が少し春めいてきた頃に読むといいかもしれません。 私は「神様」「夏休み」「花野」「春立つ」・・・・大体全部好きでした。 (「河童玉」だけちょっとニガテかな。) 「神様」は「私」とくまがピクニックに出かけるお話で、森のくまがあまりにも紳士的で礼儀正しいとこが好感をもてますし 「夏休み」はあの夏のへばるような昼の暑さと、じっとりとしたでも悪くない夜の雰囲気が伝わって心地よく、 「花野」はおじさんと毎晩会う花野での舞台をよく想像できますし、 「クリスマス」に出てくるコスミスミコは嫌いになれないし、 「春立つ」も深い雪と愛の壮大なお話しのような気もするし、、、 あと「離さない」は最後ちょっとゾッとしました。(人魚のイメージは彫刻作家の土屋仁応さんの人魚です) どれもこれも少し変わったお話しですが、おすすめします! 春の海にて 2017年4月9日
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2017/1/31 すごく好きな話ばっかりでした! 設定はすごくファンタジーなのにふわふわしてない。生活感があるのに夢がある。 自分のまわりにもなんか変なものが突然現れたりしないかなあって期待してしまう。 おもしろかった!!
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全編とおして、不思議な短編集。 よくよく読んでみると、これってちょっと怖いかも…と思える話もあった。くまとかやっぱ怖いし、人魚も不気味(笑)でもこの世界観は嫌いではなかった。 一番好きだったのは、コスミスミコかなぁ。うちにもいてほしいかも、料理上手の女中として(笑)
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コスミスミコがいい味出していると思う。 妖怪、珍獣、異界の住人のようで、実際に隣に住んでいそうなキャラクターなのが親近感。あるあるこーいうこと、と思いながら読みました。
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短編集 同じ登場人物が出ているものもあり、そうでもないのもある。 相変わらずちょっと不思議なテイストの話が多くて、ん? これはどういう意味? と考えることもあり クマがアパートに住んでいるファンタジーかと思ったらそうでもなかったり、カッパに連れられて水の底のカッパ村に行って閨につ...
短編集 同じ登場人物が出ているものもあり、そうでもないのもある。 相変わらずちょっと不思議なテイストの話が多くて、ん? これはどういう意味? と考えることもあり クマがアパートに住んでいるファンタジーかと思ったらそうでもなかったり、カッパに連れられて水の底のカッパ村に行って閨についてアドバイスを求められたりとか、お話はいろいろ
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ご近所に住まうくまを始めとして、河童や人魚、壷の中の女の子…… 日本の妖怪文化を意識させるような、少し不思議な存在とのあれこれが詰まった短編集。 しかしタイトルは妖怪ではなく、「神様」。 くまは自然のメタファーなのか、だとしたらこの話は歩み寄ろうとしてくれた自然への人間の仕打ちを...
ご近所に住まうくまを始めとして、河童や人魚、壷の中の女の子…… 日本の妖怪文化を意識させるような、少し不思議な存在とのあれこれが詰まった短編集。 しかしタイトルは妖怪ではなく、「神様」。 くまは自然のメタファーなのか、だとしたらこの話は歩み寄ろうとしてくれた自然への人間の仕打ちを描いているのか…などとも考えられますが、そんなむずかしいことは考えずとも、くまの仕草やセリフの丁寧さだけでたまらなくなる物語です。
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くまにさそわれて森に出る。 素晴らしい!わたしはまさにこういう現実離れした、けどそれが普通に受け入れられる不可思議な短編がすきなんだ! 人の神様は人の形、くまの神様はくまの形。 面白い話ばっかだったな〜。 特に印象に残ってるのは、壺の妖精の女の子の話と、居酒屋を経営しているおば...
くまにさそわれて森に出る。 素晴らしい!わたしはまさにこういう現実離れした、けどそれが普通に受け入れられる不可思議な短編がすきなんだ! 人の神様は人の形、くまの神様はくまの形。 面白い話ばっかだったな〜。 特に印象に残ってるのは、壺の妖精の女の子の話と、居酒屋を経営しているおばあさんの昔話! 普通のお話だったら、まずその妖精が出てきた瞬間の説明とか受け入れ方とかにたくさんの説明とページを費やすだろうに、この作品ではすぐに受け入れられて物語が始まっていくのがいい。 少なくともわたしは小難しい説明とか理論とか求めてないから、このくらいのテンポで進んでくれた方が頭に入りやすくていい。 それでみんなが振り向くくらいのかわいい妖精でも、すきな男の子には振られたりしているのが普通の人間と同じ悩みで最高にかわいい。 おばあさんの昔話も面白いけど、最後の張り紙の言葉が最高! あと星の光は昔の光っていうのもよかったなぁー。 くまの手紙も良かった。料理をしなくなって忘れてしまったってところがかなしい。人の世界から離れてくまの世界に帰っちゃったら、どんどん記憶が淘汰されちゃう切なさ。 あーもう感想短くしたいのに面白くてつい長ったらしくいってしまう。面白さっていうのは一言で伝えるべきものだと思うのに!ちくしょう! 20151125
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神様に登場するクマの表現が好きでした。 他の話も、不思議な事が起きているのに淡々としていて面白かった。
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