神様 の商品レビュー
夏休み 春立つ が好きだった。 どのくらい若いかというと、自分がどんなに若いかも気がつかないくらいの、若さである 「好きっていうのは、好かれたいことよ」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
デビュー作を含む短編集。解説にもあったように、まるで夢の話を聞いているかのような不思議な話ばかりでした。(でも解説の文章はなんでか好みじゃなかった) 全部主人公は同じ(=華子)なのかな? 人魚の話はちょっとゾッとして、えび男くんが出てくる話はしんみりして、(離婚するのかな)、カナエさんの「今なら別なやり方ができるような気がした」は、年をとっての変化も悪くないと思えた。 叔父が出てくる空豆の話は、繕ってもだめだな、その時に気づかない幸福がきっとあるんだな、と思った。 くまと生きていくのは難しいし、手紙はきっと出せないままだけど、そこに手紙があることは忘れない、確かなことだろう。
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今さらという感じだけど、川上弘美のデビュー作含む初期短編集。 このあいだ「文學界」のインタビュー読んで、そういえば短編はあまり読んだことなかったかも、と初心に帰って読んでみることにした。 ちょっと年上のおねえさま、という気でいたけど、実際は一回り以上ですでに還暦過ぎとは信じがた...
今さらという感じだけど、川上弘美のデビュー作含む初期短編集。 このあいだ「文學界」のインタビュー読んで、そういえば短編はあまり読んだことなかったかも、と初心に帰って読んでみることにした。 ちょっと年上のおねえさま、という気でいたけど、実際は一回り以上ですでに還暦過ぎとは信じがたい。
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空想と現実の間で遊ぶ たとえそうでないとしても、“合わせることなんてないのに。”そう言ってくれる人がいたということが、きっと何かの支えになるんだ くまに誘われて散歩に出たい。
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印象に残るような残らないようなふあふあした感じになります。結局何が言いたいのか、そこに意味を見いだす必要があるのか。コスミスミコや人魚は何を暗示しているのか?人間心理の何かを刺激しているのだけれど、明確な答えが見えませんでした。ちょっと気になる展開は作者の力だと思います。
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大好き。何回も読んでいる。川上弘美の、日常からにゅるっといつ不思議な世界に入ったのか分からないけど入っている感じが好き。
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日常が、非日常に変わる境目ってどこなんだろう。わたしには、なにもおこらないけど、と思いながら、いや、やっぱりあのときが、と考え直したくなるお話でした。
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1999年に紫式部文学賞とドゥマゴ文学賞を受賞した表題作「神様」を含む9編を収録した短編集。 ファンタジー的要素の強い不思議な生き物たちとの触れ合いを描く、静かな時間が流れるような作品が多い。心が穏やかになるように思われるので、ドタバタする前の朝のちょっとした時間に読みたいと...
1999年に紫式部文学賞とドゥマゴ文学賞を受賞した表題作「神様」を含む9編を収録した短編集。 ファンタジー的要素の強い不思議な生き物たちとの触れ合いを描く、静かな時間が流れるような作品が多い。心が穏やかになるように思われるので、ドタバタする前の朝のちょっとした時間に読みたいと感じる。
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「離さない」一度出会ったら会社を休んでしまうほど離れがたくなる魔性の魅力を持つ人魚の話。「神様」熊は一緒に散歩して熊の神様のお恵みを祈ってくれるほど優しいのが印象的。この1冊は「蛇を踏む」より読易い。
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好き くまのこと、好きになっちゃいそう。 ふわふわの梨の瘤は、引っ込み思案の一匹はまだ梨の木にいるかな。 好きなお話ばっかりやった。 えび男くんの 「昔の光はあったかいけど、今はもうないものの光でしょ。いくら昔の光が届いてもその光は終わった光なんだ。だから、ぼく泣いたのさ」...
好き くまのこと、好きになっちゃいそう。 ふわふわの梨の瘤は、引っ込み思案の一匹はまだ梨の木にいるかな。 好きなお話ばっかりやった。 えび男くんの 「昔の光はあったかいけど、今はもうないものの光でしょ。いくら昔の光が届いてもその光は終わった光なんだ。だから、ぼく泣いたのさ」 が好き。 そうだ、そうだ、私もなんだかそんな気がする。
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