神様 の商品レビュー
なんだかよく分からないものがでてきて、 なんだかよく分からないままに感動する。 ちょっとアホな展開に思わずクスリときたくせに、 その8ページ後には感動の波が押し寄せる。 こんな短編集、そうそう見つかりません。
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川上弘美のデビュー作「神様」を含む連作短編集。 10冊くらい読んだ彼女の本の中でも この作品集は一番好きかも知れない。 「神様」は熊と散歩するお話。熊は料理がうまい。 「離さない」という人魚の話が一番良かった。 この小説は、なんというか、 むしゃっと...
川上弘美のデビュー作「神様」を含む連作短編集。 10冊くらい読んだ彼女の本の中でも この作品集は一番好きかも知れない。 「神様」は熊と散歩するお話。熊は料理がうまい。 「離さない」という人魚の話が一番良かった。 この小説は、なんというか、 むしゃっとした気分のときでも物語の中に入っていくと すーっと忘れてしまう感じ。 読み終えたあとに また何度も読み返すだろうなという予感にとらわれる作品は あまり無いのだけれど そういう意味でもこの本は稀有。
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200805読了! ★★★★ ここ数日で、わたしの考え方感じ方がかわってきたので、もしかして、と思ってこの本を手に取る。 とりあえず、何年もかかってようやく理解できた。はじめて読めたのだ。 世界だ、世界。こういう世界だ。世界にふさわしいことばづかいでつづられる文章は、一枚の絵...
200805読了! ★★★★ ここ数日で、わたしの考え方感じ方がかわってきたので、もしかして、と思ってこの本を手に取る。 とりあえず、何年もかかってようやく理解できた。はじめて読めたのだ。 世界だ、世界。こういう世界だ。世界にふさわしいことばづかいでつづられる文章は、一枚の絵のようにうつくしいのだ。 神様、というのはわたしのくちぐせでもあって、 神様、の概念は、その人のこころにやどるもの。 くまにはくまの。 わたしには、わたしの。
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さっそく川上氏の「神様」借りてきました。 西加奈子の黄色いゾウのような、日々の生活のほっこり感が読んでてすがすがしい。 ただ「人魚」にはぞっとさせられた。 自分の家の近所にも、猫屋みたいないきつけの居酒屋が欲しい。 くまさんにも会ってみたいな。
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くまにさそわれて散歩に出る,という冒頭の一文が何とも印象的な短編『神様』は川上弘美さんのデビュー作である。くまはわたしのアパートの三軒隣に住んでいる。そんなくまと川原へ散歩へ。くまのお弁当はフランスパンにパテとラディッシュをはさんだもの,わたしのお弁当は梅干しのおむすび。食後にオ...
くまにさそわれて散歩に出る,という冒頭の一文が何とも印象的な短編『神様』は川上弘美さんのデビュー作である。くまはわたしのアパートの三軒隣に住んでいる。そんなくまと川原へ散歩へ。くまのお弁当はフランスパンにパテとラディッシュをはさんだもの,わたしのお弁当は梅干しのおむすび。食後にオレンジを一個ずつ。そして,くまにさそわれてひさしぶりに散歩に出る,という冒頭の一文から始まる『神様』の続編『草上の昼食』が最後に収録されているが,この短編は後にベストセラーとなる『センセイの鞄』を彷彿とさせる。
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くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである。 歩いて二十分ほどのところにある川原である。 この書き出しを読んだ瞬間、一気に引き込まれてしまいました。 これがデビュー作というのだから、驚きです。 くまにさそわれて、ひさしぶりに散歩に出る。 くまにはあいかわらず名前が...
くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである。 歩いて二十分ほどのところにある川原である。 この書き出しを読んだ瞬間、一気に引き込まれてしまいました。 これがデビュー作というのだから、驚きです。 くまにさそわれて、ひさしぶりに散歩に出る。 くまにはあいかわらず名前がない。 短編集最後の草上の昼食の書き出しもまた秀逸です。 どうしてこんな文章が書けるのか知りたいです。 ふとした時に無性に読み返したくなるんですよね。 先は分かってるのに、また読んでしまいます。 ふわふわとやわらかくて。ぽかぽかしてるけど、ちょっと湿った感じ。 現実と夢の間を彷徨っているような不思議な感触。 短編集なので、共通する登場人物はいないのですが。 温度感というか、空気みたいなものは似通っている気がします。 読み終わると、現実に引き戻された気がします。 温かいけれど、少し切ないような。そんな感じです。 大人向けのファンタジーというか、絵がない絵本みたいです。 漢字と平仮名が巧みに織り交ぜられているので、読みやすいです。 人ではないものをこんなに自然に書けることがすごいです。 熊の神様だったら、僕も1回くらい会ってみたいです
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川上弘美2冊目。 クマの神様のお話。溺レるよりも心が温まる気がした。でも、人魚の話は怖かったかも。でも、熊さんいいなぁ。そんな人間になりたいなぁ。手先の器用なクマさんを演じるのもいいけど、自分をさらけ出すのもありかなぁ。
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これは、動物が喋ったり壺の?から人が出てきたりと、ありえない事ばっかり書いて?物語でした。夢いっぱいな話は好きなのですが、何かこれは何となく(夢いっぱいでいいな☆☆)というよりは、(は?何これ、ありえないし)みたぃに思ってしまいました。
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ゆらゆらと淡い雰囲気が好きで何度も読み返している短編集です。 あったかいけど少し淋しい世界感が落ち着く。 私も昔かたぎで料理の上手な熊の隣人と散歩に出たいものです。
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レビューはブログにて。 http://tempo.seesaa.net/article/71936866.html
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