神様 の商品レビュー
この世で一番好きな本。 ほのぼのした短編集で、心がぽわっとあったかくなったり、ほろりと悲しくなったり。 読むたびにあたらしいことに気づかされます。 「星の光は昔の光」が大のお気に入り。 このお話、実は大学受験の時の模試に載ってて知ったのです。 模試受けてよかった...
この世で一番好きな本。 ほのぼのした短編集で、心がぽわっとあったかくなったり、ほろりと悲しくなったり。 読むたびにあたらしいことに気づかされます。 「星の光は昔の光」が大のお気に入り。 このお話、実は大学受験の時の模試に載ってて知ったのです。 模試受けてよかった!
Posted by
うーむ。のんきでふわっとした作品。 なんだか幸せになるので、冬のさむーい日にはオススメかも。 でも、男性とか読書になんらかのプラスを求める人には、たぶん無理かと。
Posted by
初の川上弘美作品でした。 人に勧められた時は「合うかな~」と思っていましたが、 重すぎず、かといって軽すぎない内容にゆっくり静かに入っていけた感じでした。 一番好きなお話は、女の子が墓地で亡くなった叔父さんに会うお話。 叔父さんが強がって嘘をつくと、スッっと消えてしまうところが悲...
初の川上弘美作品でした。 人に勧められた時は「合うかな~」と思っていましたが、 重すぎず、かといって軽すぎない内容にゆっくり静かに入っていけた感じでした。 一番好きなお話は、女の子が墓地で亡くなった叔父さんに会うお話。 叔父さんが強がって嘘をつくと、スッっと消えてしまうところが悲しくて切なくて、そしての感情を揺さぶるけどイヤらしくなかった。 時間を経ても、何度も手にとって読み返していきたい作品です。
Posted by
川上弘美らしい短編集。 短編って作家の癖がよく出て面白い。 くまと散歩したり、河童やら人魚やらが出てきて奇想天外空想絵巻のようにも思われるけど、 その実、川上弘美の男性観を緻密に描いた作品だと思う。 この人の文章は心地よいのです。 階段をとんとん上がる。とか、すいすい泳ぐとか。 ...
川上弘美らしい短編集。 短編って作家の癖がよく出て面白い。 くまと散歩したり、河童やら人魚やらが出てきて奇想天外空想絵巻のようにも思われるけど、 その実、川上弘美の男性観を緻密に描いた作品だと思う。 この人の文章は心地よいのです。 階段をとんとん上がる。とか、すいすい泳ぐとか。 たまに出るかわいい表現にぐっときます。
Posted by
「にほん昔ばなし」みたいな、グリム童話みたいな? 思わずふふふと笑みがこぼれてしまいそうな、可愛らしい話がたくさん。 可愛くておかしいんだけど、ちょっとせつない。でもそれがまたいい。
Posted by
高校の教科書に載っていた人魚の話が気持ち悪くて(多分、褒め言葉)印象に残っていた。どうしてももう一度読みたくなって購入。やっぱり気持ち悪かった。短編9編それぞれで魅せる不思議な生物とのおとぎ話。 「ぼくだめなのよ」「ぼくいろいろだめなの」
Posted by
かわいくて思わずふきだしちゃう。 くまにかっぱに人魚に幽霊。 甘いだけじゃなくて苦くて辛い ぽかぽかする一冊。 「神様」と「夏休み」がおすすめ。
Posted by
日常の中の非日常を描いた作品。言葉と言葉に温かみがある文章は、さすが川上弘美。やっぱり、この人の世界観は好きだなぁ。
Posted by
人外のものたちと人間の関わりをものすごくナチュラルに描いた短編集。 表題作「神様」と、それにつながる一番最後の話が良かった。 非情に切なくなった。 人魚の話は怖かった。 あの、テレビとかで時々見るお寺に安置された人魚のミイラとかを思い出した。 そういう形で人を魅入るのだと...
人外のものたちと人間の関わりをものすごくナチュラルに描いた短編集。 表題作「神様」と、それにつながる一番最後の話が良かった。 非情に切なくなった。 人魚の話は怖かった。 あの、テレビとかで時々見るお寺に安置された人魚のミイラとかを思い出した。 そういう形で人を魅入るのだと思った。 梨園に出てきた白い生き物は、フェレットだと思い込んで読むと可愛い。 死んだおじさんがもう何回も会いにくる。ソラマメ。 ツボに棲んでいる女の子。チャーハン派かおじや派か。 河童の性欲。 ほっこり。
Posted by
確か、人魚の出てくるお話のある短編集じゃなかったかな。 人魚の描写で「切れ込みを入れたような目」というような表現があったと思うんだけど、読んだ当時はそれが上手く想像出来なかった。 だから、私の想像の中のその目は井戸の底を覗くように不気味であったり、なめらかで美しかったりするも上手...
確か、人魚の出てくるお話のある短編集じゃなかったかな。 人魚の描写で「切れ込みを入れたような目」というような表現があったと思うんだけど、読んだ当時はそれが上手く想像出来なかった。 だから、私の想像の中のその目は井戸の底を覗くように不気味であったり、なめらかで美しかったりするも上手くまとまらない。 読んでから大分経つのに今でもふと思う。 このお話の人魚の目はどのようなものだったのだろう、と。
Posted by