神様 の商品レビュー
大好き。 この本に出会えて本当に良かった。 どこか癖があるのにさらりさらりと読めてしまう文章や、触れたら何かしらの音を立てそうな登場人物たち。 さらさらしていそうで、しっとりしている物語。 ほっこりしつつ、最後には切なくなる。そんな感じ
Posted by
おふろに持ち込んでこそこそ読んでた。 そんな感じ。少しずつつまみたくなる。 目の前に霧がかかるみたいな…
Posted by
情報科教員MTのBlog (『神様』を読了!!) https://willpwr.blog.jp/archives/51220021.html
Posted by
愛くるしくて頬ずりしたくなる短編集。 日常の中にいつの間にか混ざり込んでいる非日常。 ちっちゃなミラクル。 ゆるやかに、優しく、ちょっとずれたテンポでつむがれる物語。 おやおや?と首をかしげながらも、気付いたら 「神様」ワールドに完全に落ち着いて寛いでしまっている 私がいた...
愛くるしくて頬ずりしたくなる短編集。 日常の中にいつの間にか混ざり込んでいる非日常。 ちっちゃなミラクル。 ゆるやかに、優しく、ちょっとずれたテンポでつむがれる物語。 おやおや?と首をかしげながらも、気付いたら 「神様」ワールドに完全に落ち着いて寛いでしまっている 私がいた。 あぁ〜もう出たくない。
Posted by
面白い。川上ワールド、全開。 デッドエンドっぽい?暗くない小説ばかりだったからすごく良かった。 本当によくこんな話を思いつくなぁと思いますばかり。 川上弘美の短編で一番好きです。 梨の動物をあれこれと想像してしまいましたとさ。
Posted by
川上弘美さんの小説は「ニシノユキヒコの恋と冒険」「夜の公園」「風花」「ざらざら」「どこまで行っても遠い町」を読みました。 「神様」は6冊目です。 川上弘美さんにとって「生まれて初めて活字になった小説」とのことです。 1994年、いまから15年前に「子どもが小さくてあたふた」してい...
川上弘美さんの小説は「ニシノユキヒコの恋と冒険」「夜の公園」「風花」「ざらざら」「どこまで行っても遠い町」を読みました。 「神様」は6冊目です。 川上弘美さんにとって「生まれて初めて活字になった小説」とのことです。 1994年、いまから15年前に「子どもが小さくてあたふた」していたと後書きにあります。 お子さんの年齢は我が家と同じくらいのようです。 9編の短編作品から成っていますが、どれも短いです。 内容的には連作のようでもあります。 幻想的な設定が必ずありますが、内容は妙にリアルです。 人間でないもの、不思議なものが必ず出てきます。 主人公は全て若い女性です。 「神様」は「くまにさそわれて散歩に出る」という一節で始まります。 マンションの3軒隣に越してきたということです。 このくまは、昔気質のくま、理屈を好むくまです。 なまえのないくまです。 名前を聞くと、他にくまはいないのだから名前がなくても差し支えないと言います。 このくまは別れ際に「抱擁を交わしていただけませんか」と言います。 ハグのようなことをします。 読後感の良い作品です。 「夏休み」では梨もぎのアルバイトを泊まり込んでしていますが、「虫みたいなもの」が出ます。 梨をどんどん食べ、しゃべります。 アルバイト先の原田さんはこの虫を何も気にしません。 理屈で気にしてはいけないようです。 夏が終わると木の瘤になってしまいます。 「花野」では死んだ叔父が出てきます。 この叔父は世界史に妙に詳しいところが面白いです。 結婚しない姪のことを心配しますが、主人公にとってはよけいなお世話です。 「河童玉」では万葉集の時代の歌垣のような世界が描かれています。 河童は長生きです。 「クリスマス」では壺の中に住むコスミスミコという若い小柄な女が出てきます。 コスミスミコは「痴情のもつれ」から刺されて死んだようです。 「星の光は昔の光」でもコスミスミコが出てきます。 隣の部屋に住むえび男くんという男の子が出てきます。 えび男くんは両親と3人で暮らしています。 「春立つ」ではカナエさんというおばあさんがひとりでやっている「猫屋」という飲み屋が舞台です。 猫が飼われています。 カナエさんは雪の降る地方の出身です。 若い頃に不思議な幻想的な出来事を経験します。 伝承話の中から抜け出せません。 「離さない」のエノモトさんは主人公と同じマンションに住んでいます。 主人公にコーヒーを振る舞ってくれます。 主人公もエノモトさんからコーヒー飲みませんかと誘われるのを楽しみにしています。 エノモトさんは南方に旅をして人魚を連れ帰ってきます。 人魚には魅惑的な力があります。 主人公が人魚を「人魚」と呼ばずに何て呼ぼうかと考えているところが面白いです。 自分が「人間」と呼ばれたら嫌だろうなと考えています。 私たちも飼っている犬に対して「犬」とは呼びません。 人の名前を覚えること、間違えないことは大切なことです。 「草上の昼食」は表題作の「神様」と対応しています。 「くまにさそわれて、久しぶりに散歩に出る」という話です。 あいかわらず名前のない熊です。 熊は運転もできます。 散歩の途中で天候が悪化し、雷雨に襲われます。 「熊の神様は熊に似たもの」確かにそうです。 人間に神様は人間に似ています。 読後感は良かったです。 川上弘美さんのその後の作品の礎になっているという感じの作品集でした。 川上弘美さんの作品は読み続けていきたいです。
Posted by
今日、会社でこんなこと訊かれた。 「こないだ会社で『神様』ってタイトルの本読んでなかった? ………大丈夫?笑」 確かにタイトルといい、この神々しい色合いといい、 とりあえず 「えぇ、最近何かにすがりたい気持ちなんですよ」 と答えておいた。 川上弘美でけっこう人気なので借りて...
今日、会社でこんなこと訊かれた。 「こないだ会社で『神様』ってタイトルの本読んでなかった? ………大丈夫?笑」 確かにタイトルといい、この神々しい色合いといい、 とりあえず 「えぇ、最近何かにすがりたい気持ちなんですよ」 と答えておいた。 川上弘美でけっこう人気なので借りてみた。 ゆるーいテンションで色んな神様舞い降りてる短編集。 人魚の話は怖かったなぁ・・・。 相変わらずご飯がうまそうだった。
Posted by
絵本のような小説。 河童が喋っても、壷から魔性の女が出てきても、なぜかシックリときてしまう。 ありえない世界が当たり前のように存在している。 くまとお散歩に行きたいなぁ。
Posted by
不思議な感じの本なんですが 読むのが止まらなくなって 一気に読んでしまいました。 出てくる生き物達も可愛いですv
Posted by
全体的に和んだ。 特に、酒屋の話と神様と、壷から出てきた女の子の話。 表題作「神様」が高校の国語の教科書に載っていたので読んでみた。 ほのぼの〜(何 「離さない」は地味に怖い気がする。 __ 8/28 高校生向け教科書、明治書院『新精選国語総合』2007年 収録。 「はじ...
全体的に和んだ。 特に、酒屋の話と神様と、壷から出てきた女の子の話。 表題作「神様」が高校の国語の教科書に載っていたので読んでみた。 ほのぼの〜(何 「離さない」は地味に怖い気がする。 __ 8/28 高校生向け教科書、明治書院『新精選国語総合』2007年 収録。 「はじめての文学」シリーズでこの作者の作品が出てたので、いつか読むかもしれない。
Posted by