神様 の商品レビュー
くまにさそわれて散歩に出る。 書き出しからして面白い!! 不思議な世界観が話の中にのめり込ませていく… 川上弘美の作品との出会いは【七夜物語】だった。他の作品も読んでみたくなり、デビュー作の【神様】を読んだ。久しぶりに一気に読み切った。うん。川上弘美は面白い!
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夢の中にいるような不思議な本でした。 読んでいて気持ち良く穏やかな気分になれました。文体がとても繊細でキレイなので読みやすかったです。
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冒頭から唐突に「くまにさそわれて散歩に出る。」だ。 くまが引っ越してきて 河童があちらの相談を持ちかけてきて 壺を擦ればコスミスミコ登場。 解説で佐野洋子さんが書いてる通り、夜見る夢のお話みたいなんやけど、妙にリアルなとこもあって。 好き。
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夢っていう表現が、なるほどしっくりくるなぁって、最後の解説を見て思った。 現実離れしたような現実。だから妙に親近感があって読んでて楽しい。 そんな感じだった。
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最初の短編集なのに、今になって初めて読んだ。 大好きな、川上さんのお話世界にどっぷり浸れて大満足。 不思議なのに日常と乖離していない、うっとりしちゃう楽しい世界。 何度も飛び込んで、ずっと遊んでいたい。
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川上弘美は『センセイの鞄』しか読んでいなかった。不覚にも! 山崎ナオコーラに通じる部分もあるのだけど、もっとぶっ飛んでる。 だってくまって…くまって…。 「子守唄を歌って差し上げましょうか」ってきっとお願いしたら森のくまさん歌ってくれるんだよ…。 ウテナさんも河童も人魚もみんなと...
川上弘美は『センセイの鞄』しか読んでいなかった。不覚にも! 山崎ナオコーラに通じる部分もあるのだけど、もっとぶっ飛んでる。 だってくまって…くまって…。 「子守唄を歌って差し上げましょうか」ってきっとお願いしたら森のくまさん歌ってくれるんだよ…。 ウテナさんも河童も人魚もみんなとてもあやしくて魅力的。 そしてコスミスミコである。 ゆるくわらえるものが好きな人にはぜひ読んでほしい。 それにしたってくまって…(しつこい)
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川上弘美さんのデビュー作。 1行目でモシャリ、と世界に食われて やわらかな「うそばなし」に浸かる。 あの独特な手触りは変わらずでした。 川上弘美さんのお話は、どの人々も 本当によく飲んで、よく食べる。 人魚のお話がお気に入り。
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不思議なことが不思議なことでないように思えてくる。 解説の佐野洋子さんの言葉を借りれば、起きながらにして夢を、それも鮮明な夢を繰り返し繰り返し見ることができる、そんなお話たちだった。 川上弘美のお話は、「おはなし」という感じだ。 分類はファンタジーに属するのかもしれないが、フ...
不思議なことが不思議なことでないように思えてくる。 解説の佐野洋子さんの言葉を借りれば、起きながらにして夢を、それも鮮明な夢を繰り返し繰り返し見ることができる、そんなお話たちだった。 川上弘美のお話は、「おはなし」という感じだ。 分類はファンタジーに属するのかもしれないが、ファンタジーと分類するには勿体なさすぎるように思う。 きっと、世界とのずれを感じている主人公のことが、好きだからだろう。 彼女の描く世界にいつまでもいつまでも漬かっていたいなあと思う。 『夏休み』というお話がいちばんすき。
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- ネタバレ
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やわらかい日常。 きっと他人から見ればそれは非日常。 だけど、そこにいる当事者としての私にとっては彼らは日常で-。 好きだなぁ。彼女の作品は初めて読んだのだけれど。 手の平から今にも零れ落ちそうな存在の「生物」たちとの交流を、大事に慈しんで、その心に刻む感じ。 「夏休み」と「花野」の空気が好き。 世界が壊れるような、優しい音のするお話だ。 静かな夏の日や、寝られない夜に読んでみてください。
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私が川上弘美さんの虜になるきっかけをつくった作品の一つ。 出会いは高校の国語の教科書っていうね。 何度読んでもくまの話はぎゅうってなるんだこれが。
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