神様 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
デビュー作を含む川上弘美の短編集。 川上弘美を読むのは初めてだったが、なるほどこういう話を書く作家なのか、と頷く。 一篇20~30頁程度の短いお話が8本収録されている。 どれも「軽く」読めるのだが、その内容はけして軽くない。 我々の日常からは懸け離れた不思議な体験を、ほんの日常の一部かのように過ごす登場人物達に、読者は違和感を感じることなく共感することが出来るのではないだろうか。 短編集であり、それぞれが独立した話ではあるのだが、しかしこの8篇がこの順番で一冊にまとめられていることに意味がある。 心地よい読後感が味わえた「初・川上弘美」だった。
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何回も読みたくなる。 この人の世界観が好きだと実感した本。 空想の世界と現実の世界の混じり方のバランスが絶妙。 個人的に、くまの話とおじさんの話が好き。
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創作というよりは エッセイとか 絵本とかそんな風情。 雰囲気はほのぼのとしていい。 とても軽い読み物。ほのぼのずきな人にはいいかも。 電車の片道で読めるほどの分量。ちょっと僕には物足りない・・・
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この世界観に一気に入り込むのが難しかった。 くまさんなんかは、ほのぼのとして微笑ましかったけど。
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昔読んだ人魚の話を読み返すために買ったけど 高校生のときに感じたあの奇妙な感じを色あせずもう一度感じて感動した。
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高校時代、国語の教科書にデュークが載っていて、もとの文庫を読んでみたいなと思って手にとったのがこの本と出会ったきっかけ。 ふわっとした、でもどこかしっとりとした読み心地の良い文体で綴られるショートストーリーは、すべてにちょっとずつおかしな事象が織り込まれている。"ちょ...
高校時代、国語の教科書にデュークが載っていて、もとの文庫を読んでみたいなと思って手にとったのがこの本と出会ったきっかけ。 ふわっとした、でもどこかしっとりとした読み心地の良い文体で綴られるショートストーリーは、すべてにちょっとずつおかしな事象が織り込まれている。"ちょっとおかしな状況" があるからこそ、普段当たり前に思っていたことに色が付いて鮮やかさを増していく、その輝きに気付くことができる、そんな1冊でした。
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「離さない」 2人がわけもわからず人魚に魅了されて、 どうにも離れられないでいるさまに、 気付けば私もずいぶん引き付けられて、 そのさきを読まずにはいられなかった。
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高3の現代文の教科書に載っていた、人魚を浴槽で飼い、魅入られてしまう話を読みたくなった。が、タイトルも作者名も思い出せず四苦八苦。やっと出会えた。くまと梨が特に好き。本の1行目が衝撃的で二度見してしまった。くま…。
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ちょっと不思議な世界。 不思議なつながり。 神様に出てくるくまとの抱擁ってなにかいいと思う。 「離さない」が印象に残った。 魅入られていても、「離さない」なんて言われたら、ちょっと怖いだろう。
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過去に読んだ本。 谷山浩子さんのアルバム「宇宙の子供」を聴いたのがきっかけで、手にとった。 ほんわかした短編集。登場人物がいいなぁって思う。
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