模倣犯(上) の商品レビュー
宮部 みゆき 著 公園のゴミ箱から若い女性の切断された腕が見つかる。発見者は強盗殺人によって家族を失った少年。豆腐屋を営む老人は、失踪した孫娘ではないかと警察を訪ねるが、犯人はそんな老人をあざ笑うかのように挑発する電話を掛けてくる。それはまだ知られていない恐ろしい連続誘拐...
宮部 みゆき 著 公園のゴミ箱から若い女性の切断された腕が見つかる。発見者は強盗殺人によって家族を失った少年。豆腐屋を営む老人は、失踪した孫娘ではないかと警察を訪ねるが、犯人はそんな老人をあざ笑うかのように挑発する電話を掛けてくる。それはまだ知られていない恐ろしい連続誘拐殺人事件が、世の中に浮かび上がりはじめた瞬間であった・・。 とにかく長いです^^;。 二段組みで上下巻、1300ページを超える作品って・・事典ですか? 上巻の第一部と下巻の第二部でだいぶ雰囲気が違います。 上巻は犯人たちが主役といった感じで、事件の進展を追う、犯罪小説的。 下巻は真犯人とその周りの人たちの心理戦的な雰囲気でしょうか。 上巻だけでも面白い物語だとは思いますが、その後の下巻の展開こそがこの小説のキモかな。 それにしても、登場人物それぞれがものすごく精密に描かれ、作り込まれています。 読者の想像に任せるような部分がほとんど無い感じです。 細かく細かく場面や心理も描かれているので、文字数がかさんでる感じ。 それが、これだけ大部の作品になっている理由だと思います。 ただ、真犯人であるピースについてだけ、描き方が浅い気がするのは気のせい?ワザとそうしてるのかもしれませんが・・。 物語のクライマックスの対決シーンは、上手くいきすぎじゃないかなと思う部分はありますが、それなりに痛快感もあり、ま、いいか。と^^;。 長寿庵のご夫婦のその後が、個人的には気になります。
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確か高校受験の2週間くらい前に、親に隠れて猛烈な勢いで読んだ記憶が。 長いとは全く感じなかったです。 長いと感じさせないストーリー展開。 伏線の数々。 心理描写のうまさ。臨場感。 うーん、さすが さすがです。 宮部ミステリーの魅力がつまった 作者渾身の作品ですね。 内容は重...
確か高校受験の2週間くらい前に、親に隠れて猛烈な勢いで読んだ記憶が。 長いとは全く感じなかったです。 長いと感じさせないストーリー展開。 伏線の数々。 心理描写のうまさ。臨場感。 うーん、さすが さすがです。 宮部ミステリーの魅力がつまった 作者渾身の作品ですね。 内容は重たく暗いのですが 個人的には宮部作品の中で一番面白いと思った作品です。
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女性連続誘拐殺人事件が起こる。 発端は公演のゴミ箱に捨てられていた腕だった。 有馬義男は行方不明の孫娘ではないかと、確認に行く。 それは孫の鞠子のものではなかった。 夫との仲が壊れ鞠子しか生きがいのない娘は精神を病んでいく。 そこに神経を逆撫でするように電話がかかった。...
女性連続誘拐殺人事件が起こる。 発端は公演のゴミ箱に捨てられていた腕だった。 有馬義男は行方不明の孫娘ではないかと、確認に行く。 それは孫の鞠子のものではなかった。 夫との仲が壊れ鞠子しか生きがいのない娘は精神を病んでいく。 そこに神経を逆撫でするように電話がかかった。 「爺さん、鞠子さんに会いたいかい?」
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とにかく長かった。2週間の貸し出し期間では足りないくらい。でも面白かった。それぞれの人物の詳細まで書かれている。宮部みゆきさんを読むのは最初だけど、楽園も読もうと思います。下巻が終わったら。。。映画は超つまらないようですが、読み終えたら見てみます。
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高校生の時に借りた本。 必要以上に感情移入してしまって怖くて怖くて…。 気持ち悪いけど、とても好きな一冊です。
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面白くて面白くて、一気に読み終えてしまいました。物語に引き込まれてしまいまいた。久しぶりに夢中になって本を読みました。
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評価は下巻にて 作者の表現力がすごいからだと思いますが 犯人にすごい嫌悪感だし被害者や家族がかわいそうで読むのが辛くて全然読み進められず時間かかりました 下巻ではきっと宮部みゆきらしいスッキリとした終わりになるだろうと期待して今から頑張って読みます
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全く関係無いような物語が時系列で個別に進んでいくが、それらの時系列が途中でクロスしていく それらの物語の設計が素晴らしいと感じる
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
こんな酷い小説は読んだことがない…と思った時点で、もう作者の思うつぼなんでしょうね。 読んでいて胸くそが悪くなる、本当に酷い犯人だ。自分の享楽のためだけに綿密に計算して人を貶める。子供の頃からの親友も。そして親友にその親友も裏切らせて。 「人の不幸は蜜の味」というが、自らが手を下すと普通は罪悪感が残る。どんなに仕事で悪事を働いている人も、逆に家族には優しいものだ。人の好意を逆手にとって操ってばかりでそんな人生、楽しいのだろうか。人間には支配欲はあるが、それだけが動機になるのだろうか。そう思いつつも、殺された人達や家族に涙しながら、結局上巻の最後まで読んでしまった。まさか栗橋浩美に同情することになるとは、途中は全く予想できなかった。下巻を読み終わると、ピースにも同情できるのだろうか。
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これから下巻を読みます。 読みやすく、読みごたえもありました。出てくる人数が多すぎて、たまに泣きそうになりましたが、その一人一人の背景が丁寧に書かれており、それぞれの人格形成の過程がわかりやすかったです。
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