模倣犯(上) の商品レビュー
公園のゴミ箱から発見された女性の右腕。それは「人間狩り」という快楽に憑かれた犯人からの宣戦布告だった。直木賞受賞作『理由』以来三年ぶりの現代ミステリー。
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「絶対悪」というものを考えさせられる作品。作者自身が書きながら相当精神的ダメージを受けたと言っているのが納得。傑作。
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最後まで読んで「模倣犯」というタイトルの意味が分かった。 第1部と第2部はだらだらと長い感じもしたが、第3部は続きが気になりあっという間に読んでしまった。 「模倣犯」の前に、その後の前原滋子が出てくる「楽園」を読んでしまい、なんとなく読む前からストーリーを想像していたが、想像...
最後まで読んで「模倣犯」というタイトルの意味が分かった。 第1部と第2部はだらだらと長い感じもしたが、第3部は続きが気になりあっという間に読んでしまった。 「模倣犯」の前に、その後の前原滋子が出てくる「楽園」を読んでしまい、なんとなく読む前からストーリーを想像していたが、想像より当然複雑で、多くの登場人物の視点から物語が進んでいくのが面白かった。
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さまざまな人の視点から描いているのが面白かったです。ただ、説明や描写が長いので、人によっては「グダグダと長い話」と感じるかもしれません。私は「長編だった割にラストのインパクトが意外と薄かった」と感じてしまいました。でも内容としては、文章を読んでるのにまるで映像を見ているかのように...
さまざまな人の視点から描いているのが面白かったです。ただ、説明や描写が長いので、人によっては「グダグダと長い話」と感じるかもしれません。私は「長編だった割にラストのインパクトが意外と薄かった」と感じてしまいました。でも内容としては、文章を読んでるのにまるで映像を見ているかのように感じる部分もあって、ストーリーにすごく引き込まれました。社会問題について考えさせられる箇所も多く、映画版も本と同じくらい登場人物を細やかに描けたらもっと深い作品になったのに…と残念に思います。ちなみに、私は塚田君の、健気だけどどこか素直になりきれない人間くさいキャラクターがすごく好きです。
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女性が書いた小説だとは思えないほど暗くて残忍な内容だった。登場人物が多い、長くて中だるみするといった欠点がある。「理由」と似た雰囲気だったのでどっちか1冊読めばいい十分という気がします。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
上下巻合わせてとても長編な力作。 面白かったのですが、主題は 遺族・犯罪加害者家族の残された悲しみなのか、 劇場型連続殺人犯を描きたいのか、 ジャーナリズムについてなのか、 あまりにも長編で盛りだくさんすぎて ちょっとボケている気がします。 犯罪加害者家族として登場する樋口めぐみが あまりにも自分勝手で非常識な狂人のように感じるけれど 常識人として感情移入していた高井由美子が 後から同じような存在になる所とか、 有馬義男と塚田真一の交流とかがいい。 タイトルの「模倣犯」って、 この作品にはふさわしくないんじゃないと思いながら読んでたら、 最後にタイトルが生きてくる所とか 宮部みゆきってうまいなぁと思います。
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作品にでてくるお蕎麦屋さんと薬屋さんがけっこう近所の設定で、実際にお蕎麦屋さんとかすぐ近くに公園があったりするので通るたびに思い出します。 宮部作品の中で割りと好きなほう。
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- ネタバレ
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分厚くて、文章が二段に分かれてるため、図書館で何度か借りて、やっと読破。 なんのことはない、読み始めたら、ぐいぐい話に入っていってすぐに読み終えました。
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今さらながら、中古本入手して一気に読破。 宮部みゆきのミステリーものは大半読破してきましたが、なにせ、この大作だけは手が出せなかったんですよ。。。 やっとの思いで入手。 読み始めたら、あっという間の上巻読破。 う~ん・・・ 作者の思考回路(?)、取材等々のご努力(?)、改め...
今さらながら、中古本入手して一気に読破。 宮部みゆきのミステリーものは大半読破してきましたが、なにせ、この大作だけは手が出せなかったんですよ。。。 やっとの思いで入手。 読み始めたら、あっという間の上巻読破。 う~ん・・・ 作者の思考回路(?)、取材等々のご努力(?)、改めて頭が下がります。 ものすごく面白い!!
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舞台が1996年ということなので、携帯がないところ等生活感に最初ちょっと違和感。まあしょうがないけど。ずいぶん分厚いな、と思ったけど人物の背景描写が多いからかな。ただ、そこまで書き込む必要あるのだろうか、と思う人物もいてどうなのかな。
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