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白蛇島 の商品レビュー

3.5

53件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    3

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2019/02/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文庫改題の『白い蛇眠る島』を読了。 元々は『白蛇島』という名前の小説だったのか。 そっちのほうが、この本の持つ不気味さとか不思議さを感じられるのにな。 結構な割合でファンタジーが入っていて、そうとは知らずに読み始めたので、ちょっと面食らった。 なんとも摩可不思議な世界で、日本の神様の世界の近くの話みたいだった。でも海から上がってくる「あれ」は、妖怪とか、そっちに近いものに感じた。

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2019/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) 見せてあげるよ、島の秘密を。禁忌と伝説が、怪異な出来事が、友との体験が、秘められた想いが、彼を成長させる。淫靡な香り漂う夏の夜の冒険物語。 不思議を見る、とはいい表現。 見える人には見えて、見えない人には存在しない世界。 鱗、あったらやだなぁ。 でも島には残れないのね。 これはモデルのある島なのかしら?

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2016/07/05

夏物語ということで、夏に合わせて読んだ。 舞台は不思議なことが起こりそうな閉鎖的な島。主人公がみる何か。その描写は、小さい頃、理解を超えた大自然の中にいるときに感じたような、不思議な感覚と似ている。

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2015/12/06

長男同士で作る持念兄弟という強い絆,なんだかわからない黒暗いあれへの恐れ,白蛇と荒神様など閉鎖空間の島で起こる不思議な出来事.いろんなものが詰め込まれていて,楽しかったです.荒太が好きでした.

Posted byブクログ

2015/02/23

しをんさんの作品はどれも感受性が豊かで読むとその世界にどっぷりと浸ってしまいます。大祭を控えた拝島に戻ってきた悟史、彼を迎える光市。持念兄弟の二人を待つのは「あれ」が出るという不穏な噂。長男は持念兄弟を持ち島に残らなければならず、次男以降は逆に島に残ることは許されない。島独特のし...

しをんさんの作品はどれも感受性が豊かで読むとその世界にどっぷりと浸ってしまいます。大祭を控えた拝島に戻ってきた悟史、彼を迎える光市。持念兄弟の二人を待つのは「あれ」が出るという不穏な噂。長男は持念兄弟を持ち島に残らなければならず、次男以降は逆に島に残ることは許されない。島独特のしきたりに馴染めない、でも長男の悟史の葛藤と、不思議なものを見ることができる彼の能力がアンバランスながらもひしひしと伝わってきました。荒太と信一兄弟、犬丸の正体、佐和子を巡る淡い恋も本の少しだけ。私も持念兄弟のような人が欲しいな…

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2014/10/18
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古くからの信仰や風習が根強く残る島。拝島。 現在は島外の高校へ進学している悟史も 13年に一度の大祭を迎えるこの島に帰省をしていた。 ところが、悟史は帰省して早々「あれ」が出たという噂を聞く。 島で古くから忌むべきものとして、その名前すら語ることを許されなかった「あれ」。 「あれ」の出現は、大祭とかかわりがあるのか。 幼馴染の光市と共に、真相を探る。 ファンタジーでした。 重厚感のある文章が初っ端から続くので まさかファンタジーとは思っておらず、 急にパラレルワールドになってぎょっとするという…。笑 しをんさんの本は、事前にあらすじを読んでから着手したほうが楽しめるかも。 心の準備が整わないまま読み進めてしまった感があってもったいないことしたなー。 ちなみに、本作に加筆修正をしたものが 「白いへび眠る島」というタイトルで出ているそうです。 そちらを読むべきだったかしら…。 たつみや章の古代ファンタジーを思い出しました。 こういう、信仰の解釈の違いからドロドロしてしまう人間模様や 絶対的なはずなのに脆い信仰と脆いように見えて強い人間の絆を対比させるような話が 小さい頃から大好きです。笑 「持念兄弟」って実際に存在する風習なのかしらと調べてみたのですが そういうわけではなさそうですね。 しをんさんお得意の耽美BL感を出すのに 大いに効果的な設定でした。

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2014/08/20

途中までは、過疎地の風習や郷土芸能を描写する「神去なあなあ~」のようなお話かと思いきや、読み進めると最後は冒険ファンタジーでした。ちょっとサプライズ。

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2014/08/04

おどろおどろしい場面もあるが、それを引き起こす原因は自分本位な考えや妬み、劣等感などそれぞれ人間的な感情だった。 それにしても悟史と光市の持念兄弟ぶりは羨ましい限り。 三浦しをんさんの作品を読みたくなるのは、お互いの気持ちが通じ合えている人たちがさらりと登場するからだと思う。

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2014/04/29

ずっと前から読みたかった小説。題名二通りある気がするんだが、気のせいか? この島の風習は、作者が1から作った物なのだろうか。 生きている人々の、濃密な息遣いが感じられた。

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2014/02/10

ホラー色のまじった作品。真夏の夜にでも読めば少しは涼しくなったかしら。。。 閉鎖された島での独特の風習がおどろおどろそさに拍車をかけてるなあ。。。 三浦さんがこだわってるのは 白い軽トラ。随所随所で大活躍!!なんでも白い軽トラ三部作の最終作なのだとか。。。

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