白蛇島 の商品レビュー
オカルトサスペンスというのか、冒険小説というのか、ホラーって感じでもないか。 とても読みやすいと思います。なんていうか普通の文体。見栄えはフツーの4ピースのロックバンドなんだし、音色もフツーなんだか、実は凝ったリズムだったり、メロディだったり転調だったりがフツーに盛り込まれてい...
オカルトサスペンスというのか、冒険小説というのか、ホラーって感じでもないか。 とても読みやすいと思います。なんていうか普通の文体。見栄えはフツーの4ピースのロックバンドなんだし、音色もフツーなんだか、実は凝ったリズムだったり、メロディだったり転調だったりがフツーに盛り込まれている感覚。 会話の間に、感情描写があるんだけどそれが、ちょっとの長さの中ででうなされたり、ハッとさせられたりする文章がたくさんあるんだよな。とても凄い作家さんだと感心します。友人との関係とか、過疎の島との関係、両親との関係とか、うまいんです。 で、そんな人情話を背景としてサスペンスが進んでいきます。そのバランスが気持ち良い。結局のところモノノケは何でもありなんで、モノノケだけに終始しないお話しになっていつつ、冒険活劇なのが魅力でした。
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ヒト夏の冒険ファンタジー。設定はありがち。小学生向け絵本でよくありそうな。それを無理やり大人向けに書き換えたような、そしてそれがイマイチ成功していないような。 三浦しをんは好きな作家なので、期待が大きかったぶん 期待はずれ。残念。
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笑いのせんス溢れる三浦しをんさんがホラーを書いたら、どうなるのか?と。興味津々で読みましたが.古い伝承をかたくなに守る離れ小島でおこる、現実とあの世との狭間で異次元からの声を聞ける主人公と、兄弟よりも深い絆の友人との冒険の一夏。
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人物描写は良くできているので、それなりに興味深く読んだ。確かに筋がスッキリしない。結局不思議な現象は何だったのか?どうなるのか?何が言いたいのか?
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もののけ姫と、犬神家の一族と、有閑倶楽部の蛇様の話を、足して引いて割ってかけたような雰囲気だった。離島に生まれた人に、故郷に対する愛着や拒絶反応が入り混じった複雑な心境を聞いてみたい。
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悟史が帰省した拝島。 十三年ぶりの大祭でにぎわうその島は不穏な空気に…。 島民に異常に忌まれる怪物『あれ』が出たというのだ。 少年は友とともに一夏の怪異を体験する。
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この時代になっても閉鎖的で望んで孤立した生活を送る集落もあると聞く。そんな場所を舞台にした妖しい話。 漂うおどろおどろしい雰囲気は嫌いじゃない。荒太と犬丸の存在は結局謎のままだし、『あれ』の正体や目的もあやふやな感じでスッキリしない。 話の幹の部分はしっかりしてるのに、枝葉が伸び...
この時代になっても閉鎖的で望んで孤立した生活を送る集落もあると聞く。そんな場所を舞台にした妖しい話。 漂うおどろおどろしい雰囲気は嫌いじゃない。荒太と犬丸の存在は結局謎のままだし、『あれ』の正体や目的もあやふやな感じでスッキリしない。 話の幹の部分はしっかりしてるのに、枝葉が伸び足りない感じがする。
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島もの、ということで以前読んだ「光」がとても暗い話だったので そんなお話かな~ドキドキしながら読んだのですが そんなことはなく、ちょっと不思議なホラー風味で面白かったです 悟史と光市、荒太と犬丸の関係に多少友情を越えたものを 感じてしまいましたが少年たちの築いてる信頼関係が眩しくて 良いなーと思いました
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独特の伝統や風習のある島という閉鎖社会の中で、久しぶりに里帰りした主人公が祭りの中でお話の中にしか存在しないと思っていた怪異に出会って、という伝奇もの。 ホラー混じりの伝奇というよりは、伝奇交じりのファンタジーという感じ。 最終的に現実からがっつり足が離れよった!てなった。 そして荒太さんと犬丸さんの関係性に淫靡なものを感じてしまう。ていうか荒太さんがいい。
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排他的で閉鎖的な島・拝島。今年は13年ぶりの大祭の年で、島の信仰の対象である荒垣神社の代替わりの年でもある、特別な年だった。 しかしそんな中、不穏な噂が島を駆け巡り、主人公である悟史と、彼と持念兄弟の契りを交わしている光市は、島を取り巻く不思議な出来事に巻き込まれていく。 ...
排他的で閉鎖的な島・拝島。今年は13年ぶりの大祭の年で、島の信仰の対象である荒垣神社の代替わりの年でもある、特別な年だった。 しかしそんな中、不穏な噂が島を駆け巡り、主人公である悟史と、彼と持念兄弟の契りを交わしている光市は、島を取り巻く不思議な出来事に巻き込まれていく。 しをんさんの描く、なにかから逃れようとする人はたまらんねぇー!! 湿っていてぞわぞわする空気感、人間の明るい部分、暗い部分、すべてが愛おしかった。
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