パリ左岸のピアノ工房 の商品レビュー
もう10年以上前に読んだ。 ピアノ工房の本で、セジュールのピアノについて考え想像し、自分のピアノもセジュール(居間)にふさわしいものを選んだことを思い出す。 ピアノと言えば木材で、地球環境よ影響を受けた木そのもののことから、◯◯年製のピアノなら酸性雨の影響を受けていないなど考え...
もう10年以上前に読んだ。 ピアノ工房の本で、セジュールのピアノについて考え想像し、自分のピアノもセジュール(居間)にふさわしいものを選んだことを思い出す。 ピアノと言えば木材で、地球環境よ影響を受けた木そのもののことから、◯◯年製のピアノなら酸性雨の影響を受けていないなど考えたものだ。 日本のピアノ工房だって負けないものだと言いたいところだが、やはりヨーロッパの工房から学ぶことも多いしこの物語のような温かな時が流れたらと思う。
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ピアノを中学生まで習い、それからも趣味で弾いている程度の自分からしたら羨ましいような、深いピアノの世界を覗かせてもらった。 ピアノを愛する人との出会い、本当に羨ましさしかないし、どんな音のピアノか文章でなんとなく伝わっても、読んでいるだけではもどかしくなる。 ファツィオーリもシュ...
ピアノを中学生まで習い、それからも趣味で弾いている程度の自分からしたら羨ましいような、深いピアノの世界を覗かせてもらった。 ピアノを愛する人との出会い、本当に羨ましさしかないし、どんな音のピアノか文章でなんとなく伝わっても、読んでいるだけではもどかしくなる。 ファツィオーリもシュティングルも、この目で見て、触ってみたい。 著者は良い師にも出会えていて、大人になってからピアノを習い直すのもいいなぁと感じた。
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何かを愛するということや、身の回りの人を大切にするということ。 自分の中に主義や行動原理を持つことで、それらが叶うことがあるようにも思います。 自分の目指すものを自分が知っているということは、何かを作り続けるうえでとても大切なこと。これは私の仕事にも言えることで、最近人との会話...
何かを愛するということや、身の回りの人を大切にするということ。 自分の中に主義や行動原理を持つことで、それらが叶うことがあるようにも思います。 自分の目指すものを自分が知っているということは、何かを作り続けるうえでとても大切なこと。これは私の仕事にも言えることで、最近人との会話を通して考えていたことが腑に落ちた感覚。 大切なものを持っている人は他人の大切なものも大切にできるのだと、改めて感じられる素敵な本。
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主人公のカーハートが、パリ カルチェラタンのピアノ工房に偶々立ち寄るというセレンディピティからピアノを巡る物語は展開する。外国人や一見の客を歓迎しないフランスで、紹介者を介して経営者のリュックが初めて彼をピアノを保管・修理している店の奥の部屋に入れてくれたとき、カーハートは漸く仲...
主人公のカーハートが、パリ カルチェラタンのピアノ工房に偶々立ち寄るというセレンディピティからピアノを巡る物語は展開する。外国人や一見の客を歓迎しないフランスで、紹介者を介して経営者のリュックが初めて彼をピアノを保管・修理している店の奥の部屋に入れてくれたとき、カーハートは漸く仲間に入れてもらえる。そこでピアノを愛する人々との交流を広げ、リュックや工房を訪れる人々からピアノに関する様々な専門的な知識、ピアノの構造や製作の歴史、調律師、奏者、製作者、修理人の苦心や技巧等のピアノを巡る様々なエピソードを教わる。「ベートーヴェンでさえ十六分音符と三十二分音符のあいだの音は指定できなかった。そういう記譜法はないからだ。つまり、楽譜は近似的なものにすぎないということだ。」 音楽的素養皆無の自分にとっても、ピアノの関心を抱かせる一冊でした。
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ここ、なんのお店なんだろう? と、大人になってから買うピアノのお話。 生活の中の魅力。そんな魔法のかけ方がわかります。
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ノンフィクションという名の物語。 ピアノという楽器にこれだけ特化してお話が書けることにそもそも驚く。 音楽じゃなく、曲じゃなく、作曲家でもない、楽器そのものに魅了された人々。 いろいろなピアノを聴いてみたくなるじゃないの。
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パリに住むアメリカ人ライターである著者が、子どもを幼稚園へ送った帰り道、ふと見かけたピアの工房に心惹かれたところから始まる、ピアノを巡るノンフィクション。 静かな住宅街にピアノの部品や修理工具販売の店があって、商売になるのだろうかと思ったのがはじまり。 毎日その店を観察して、気になりすぎて「中古のピアノを買いたいのだけど…」と客を装って店に入るが、けんもほろろに扱われる。 しかし懲りずに「いいのあった?」と通ううち、当時店主のアシスタントだったリュックに、「誰か信頼できる人の紹介であれば、お客さんとして認めますよ」と言われ、知り合いを通じてついに店の奥にある、ピアノ工房に足を踏み入れることができた。 そこから広がる著者のピアノを巡る旅。 工房に運ばれるのは、修理を待つ古いピアノばかりだが、その中に名品と言われる者も多数あり、リュックはただのピアノ修理士ではなく、そのピアノと相性の良い持ち主(ピアノを弾く人)との仲を取り持つ、仲人のようなものでもある。 良い音を出すピアノというのはどういうものか、ピアノができてから西洋音楽はどう変わったのか等を、毎回リュックの工房で話しながら学んでいく著者。 そして、実際にリュックからピアノを買い、ピアノのレッスンを再開した著者は、先生による指導法の違いからも、ピアノや音楽についての考察を深めていく。 今のピアノ指導法は、間違いのない演奏を大前提として、指使いや曲の解釈なども決められたとおりに弾けることを良しとする。 だけど大切なのは正しい演奏ではなく、表現したいものを正しく表現できるかどうかなのだ。 人前で弾くだけがピアノのありかたではなく、自分の楽しみのために弾くことがあってもいい。 250キロのピアノを背負い、階段を上って運ぶ多分ピアノ専門の運送会社の配達員。 腕はいいけれどアル中のオランダ人調律師。 世界最高のピアノを作るために、ピアノの音作りを一から考え直したイタリアの会社。 それぞれのエピソードが流れるメロディーのように頭の中でイメージされる。 その心地よさのため、時間がある限り一気読みを是とする私が、意識的に休み休み余韻を楽しみながら読んだ。 読み終わった後、くらもちふさこの「いつもポケットにショパン」を読みなおしたくなった。 麻子は、きしんちゃんは、この本を読んだらどんな感想を持つだろうか。
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登場人物皆ピアノを愛していて尊敬の念を抱いている。 著者とピアノ職人リュックの親交が良い。お互いプライベートの話はあまりせず、ピアノについて熱く語る。 本書は著者とリュックの親交だけでなく、ピアノの歴史や構造、メーカー毎のピアノの違いなんかも書かれていてピアノに詳しくなれる。
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良い本なのだろうが翻訳本特有の読み難さで集中できず、内容が頭に入らなかった。興味深い話も所々あったとは思うが再読はないかな。
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パリという街の持つ懐の大きさが羨ましい。音楽が生活に溶け込んで…。大人の洗練された会話が見事に成立するしなやかな人々。うーん深く、楽しく、優雅。
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