有限と微小のパン の商品レビュー
再読。S&Mシリーズ第10弾。最終巻。 消えた遺体。完全密室殺人。空をとぶドラゴン。仮想現実で起きる殺人。そして現れる至高の思考。全ては現実か虚構か。装飾という意味では、きっとどちらも変わらない。 有限の生を、微小な存在のために必死になって生きてゆく。 例えばそれは部...
再読。S&Mシリーズ第10弾。最終巻。 消えた遺体。完全密室殺人。空をとぶドラゴン。仮想現実で起きる殺人。そして現れる至高の思考。全ては現実か虚構か。装飾という意味では、きっとどちらも変わらない。 有限の生を、微小な存在のために必死になって生きてゆく。 例えばそれは部屋の隅に残されたパンのような、そんな物語。
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シリーズ10作目。1作目に登場した真賀田四季が久々に登場しますが、あまりのラスボス感に戦慄が走りました。「すべてがFになる」を読んだのはかなり前で、内容もおぼろげにしか覚えていないのに、彼女の異様な存在感に自分でも驚き。 対して、四季に及ばずとも一応天才のはずの塙理生哉は妙にいけ好かない。中二っぽい思想を(たぶんドヤ顔で)萌絵に語る場面で彼がすげー幼稚に感じられて、その場面以降コイツが出てくるたびに嫌悪感につきまとわれて困りました。 事件そのものはあまりに「劇」的すぎて、現実味が感じられず。トリックの中核となる部分も、本作が発表された当時はヴァーチャル・リアリティが夢の技術のように思われていたので、当時はアリだったかもしれませんが、今読むとだいぶ近未来SFな感があります。 なので、四季登場以降は割と冷めた感覚で読み進めていたのですが、最後の最後でガツンとやられました。まさかあの場所にいたとは… そして、S&Mシリーズはこれで終わり?感がかなり残りましたが、続くシリーズがあるらしいと伺いましたので、いずれそちらを手に取ってみようと思います。
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S&Mシリーズ最終巻。 面白かったのだけど… 長かった。正直忙しくて読書に集中出来なかったのもあるけど、なかなか読み終わらなかった。 原因はわかってる。私、おそらく四季が好きじゃないんだ…。犀川先生と萌絵が好き過ぎて、どうしても心から楽しく読めない。幼稚過ぎて笑っちゃ...
S&Mシリーズ最終巻。 面白かったのだけど… 長かった。正直忙しくて読書に集中出来なかったのもあるけど、なかなか読み終わらなかった。 原因はわかってる。私、おそらく四季が好きじゃないんだ…。犀川先生と萌絵が好き過ぎて、どうしても心から楽しく読めない。幼稚過ぎて笑っちゃうけど。 トリックは、、驚いたけど、私は元々トリック自体を重視して読んでいないので、犀川先生にモヤモヤし過ぎて辛かった。
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今回は理系ネタが冴えなかったものの、三つの密室殺人の謎は魅力的でしたし、真賀田四季とのやり取りが面白かったので一気読みでした。 トリックは「数奇にして模型」と似通ったパターンだったので、ある程度予想がつき一旦トーンダウンしましたが、最後の最後に出てきた真相には驚かされました。シリ...
今回は理系ネタが冴えなかったものの、三つの密室殺人の謎は魅力的でしたし、真賀田四季とのやり取りが面白かったので一気読みでした。 トリックは「数奇にして模型」と似通ったパターンだったので、ある程度予想がつき一旦トーンダウンしましたが、最後の最後に出てきた真相には驚かされました。シリーズの締めくくり方も良かったです。
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このシリーズは真賀田女史に始まり、真賀田女史に終わる。 この世界のすべての人間と彼女を天秤にかけてもつりあうほどの才能。 現実世界にもこういう人が出てくるのでしょうか。
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S&Mシリーズ第10段。非日常にて読了。学生時代のゼミ旅行を追体験するにはもってこいだ(嘘「すべてがFになる」と同じくらいわからなかった。多分ほとんどわからない。でも会話には感心しっ放しだった。やはり真賀田女史が出てくると作品が別格だ…「貴方と一緒に歩きたかった。たったそれだけのために…」
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870ページ文庫!読み終わりました。相変わらず数字が気になる犀川と萌絵、理系心を擽られます。これにてS&Mシリーズ制覇!今までの中ではトリックの規模がかなり大きくて、そこだけは少しむむっ?って感じですが、それでも騙されます。お疲れさまでした、読了。
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S&Mシリーズ完結編 トリックなんかは他の方がよっぽど優れてそうな気がしますが、完結編らしく(?)大長編かつシリーズオールスター総出演っていう感じでファンとしては楽しめました。 が、全然完結させる気ないのですね。メインキャラは今後のシリーズにも登場するようです。 元々...
S&Mシリーズ完結編 トリックなんかは他の方がよっぽど優れてそうな気がしますが、完結編らしく(?)大長編かつシリーズオールスター総出演っていう感じでファンとしては楽しめました。 が、全然完結させる気ないのですね。メインキャラは今後のシリーズにも登場するようです。 元々、名大工学部の助教授だった方が作者なので、名古屋大学および名古屋市内にゆかりのある方は、読むと、 文中描写がすぐに想像できるかと思われます。 ここで自分がドイツへ飛んでしまうため、一時中断して帰国後Vシリーズ、Xシリーズ、四季シリーズ、Gシリーズと読んでいきたいと思います。
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天才とは何か、人間とは何か。 わからないが一番人間らしい言葉らしい。今その状態。 天才四季を中心に物語は進み、事件は大掛かりな仕掛けがあった。 バカなことがとおもうことが、真実であった。
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S&Mシリーズ最終巻。 シリーズ通してほぼ1週間で読んでしまった。 会話の噛み合わなさ・物語部分と森先生の思想部分とのバランス・リズムの良さが特に好き。
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