有限と微小のパン の商品レビュー
S&M シリーズ最終巻。 その分厚さに驚いたけれど引き込まれて1日で読了してしまった。 ミステリーそのものも面白いけれど、 頭のいい人の思考が覗けるこの本に いつのまにかどハマりしていた。 犀川先生と西之園萌絵の会話が 真賀田四季初め数々の天才の言葉が きっとこの先の...
S&M シリーズ最終巻。 その分厚さに驚いたけれど引き込まれて1日で読了してしまった。 ミステリーそのものも面白いけれど、 頭のいい人の思考が覗けるこの本に いつのまにかどハマりしていた。 犀川先生と西之園萌絵の会話が 真賀田四季初め数々の天才の言葉が きっとこの先の人生で何度も思い出されるのだろう。 もっとこの人たちの物語を読んでいたかった。
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S&Mシリーズ第10弾で完結。三度目の再読。 シリーズは一応完結するも、まだまだこれから。森作品全体の主人公は四季だからな。 というか犀川先生、気付けよ・・。
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ゼミ旅行の先取りでアミューズメントパークに宿泊に来た萌絵たちが、不思議な殺人事件に巻き込まれる。そこには真賀田四季の影が… 「そこにいたのか!!」 と、S&Mシリーズの最終巻ですが、あの真賀田四季が久しぶりに大活躍です。『すべてがFになる』以来の速度で読み終わりました...
ゼミ旅行の先取りでアミューズメントパークに宿泊に来た萌絵たちが、不思議な殺人事件に巻き込まれる。そこには真賀田四季の影が… 「そこにいたのか!!」 と、S&Mシリーズの最終巻ですが、あの真賀田四季が久しぶりに大活躍です。『すべてがFになる』以来の速度で読み終わりました。よい2日間でした。 「虚構」「虚飾」、自分というものがどこにあるのか、自分を飾っている物を剥いでいったら、自分は存在しているのか。気持ち悪い、怖い、そう思う会話劇がたくさんありました。四季と自身のトラウマに怯えているために、萌絵がいつもよりずっとマトモで、読みやすかったです。ラブちゃんと洋子も可愛いし。 きれいなどんでん返し、こんなにスッキリ気持ちよく読み終えたのは久しぶりじゃないかしら。最後の数頁がたまらなく気持ちよくて、美しくて、儚かったです。
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S&Mシリーズ最終作『有限と微小のパン』を読了。 シリーズ最長の作品。描かれているのは数日間の出来事なのに、文庫版で860ページ以上もあるが、長さは殆ど感じられなかった。その理由は、ストーリィの面白さはもちろん、それ以上に、あの天才の存在が最も大きいだろう。ただでさえ読ませる力...
S&Mシリーズ最終作『有限と微小のパン』を読了。 シリーズ最長の作品。描かれているのは数日間の出来事なのに、文庫版で860ページ以上もあるが、長さは殆ど感じられなかった。その理由は、ストーリィの面白さはもちろん、それ以上に、あの天才の存在が最も大きいだろう。ただでさえ読ませる力があるシリーズなのに、読者をどんどん先へ先へと進ませる。 純粋にミステリィとして評価するなら、シリーズ中で最高の出来ではないと感じたが、最後の最後にかなり驚愕させられてしまった。 では、S&Mシリーズ最後の引用文を紹介。 ・善と悪、正と偽、明と暗。人は普通、これらの両極の概念の狭間にあって、自分の位置を探そうとします。自分居場所は一つだと信じ、中庸を求め、妥協する。だけど、彼ら天才はそれをしない。両極に同時に存在することが可能だからです ・無理をしないで生きている人間なんていない。生きていることと、無理をすることは、ほとんど同義なのだから ・よく、そんなことでは生きてはいけないとか、健康ではないっていうけどさ。生きているとか、健康であるということに、一体何の意味があるっていうんだろう ・欠けているのは僕らの方ですよ。欠けているからこそ、人間性なんてものを意識して、子供に教えて、やっきになって守ろうとする。愛情とか道徳とか博愛みたいなルールを作って、補おうとしている。欠けているのが人間だ、なんて言う人がいますけれどね、それも違う。多いもの、大多数のものが正しいと言うエゴに過ぎません。真賀田博士は、最も人間性豊かな人です。あれが、本来の人間でしょう ・「貴女は、貴女から生まれ、貴女は、貴女です」犀川は答える。「そして、どこへも行かない」 ・よく、わからない 読後の余韻も素晴らしく、シリーズ最終作に相応しい作品だった。 そのうち、VシリーズやGシリーズも読みたいと思う。
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まんまと萌絵さんと一緒にだまされました。四季さんが楽しそうですね。みんな振り回されます。そういえばこの最新式のゴーグルまさに今ほんとに出てきてますね。将来普通に出てくる日も近いやも。
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シリーズ最終作。10作目。 真賀田四季が出てくる場面はどれも怖くて、怯えながら読んだ。 まさかのトリックからまさかの真賀田四季で最後まで驚きだった。 犀川と萌絵の関係はいったいどうなったのか、いつものようにあっさりと終わってしまったので、続きがあるのではと錯覚してしまう。 次の...
シリーズ最終作。10作目。 真賀田四季が出てくる場面はどれも怖くて、怯えながら読んだ。 まさかのトリックからまさかの真賀田四季で最後まで驚きだった。 犀川と萌絵の関係はいったいどうなったのか、いつものようにあっさりと終わってしまったので、続きがあるのではと錯覚してしまう。 次のシリーズも読み進めていきたい。森博嗣の世界にすっかりはまってしまった。
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一応シリーズ最終作なのだが、それを感じさせない淡々とした、いつも通りの終わり方が森博嗣っぽいなと思った。
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単純にしか考えられないけど、犀川先生はどっちを選ぶんだろうって感じだった。萌絵ちゃんと幸せになって欲しいし、もっと二人の展開を読みたかったー。 最後は義堂さんちいって?だったけど、まさか!って感じだった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。パークでは過去に死体消失事件があったという。萌絵たちを待ち受ける新たな事件、そして謎。核心に存在する、偉大な知性の正体は。S&Mシリーズ第10弾・傑作長編。 小説に登場する天才の多くは、そのパフォーマンスだったり、他の登場人物による評価によって「天才だ」とイメージする(させられる)ことがほとんどだが、このシリーズではそれだけではない。その思考・発想、あるいは存在そのものに「天才だ」と圧倒させられる。 この作品の何作か前から、1とは、ひとりとは?と、語られてきたが、ここにきて、ようやくその答えらしきものに辿りついたような気がする。 ミステリー自体は、天才のすることだから、何でもありかな?と思いきや・・・どんでん返しが。ずっと語られている思考・思想から想像がついてしまう人もいるでしょうが・・・
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S&Mシリーズ全10巻読了。 文章が読みやすいためか、ページ数の割にはサラッと読めた。 最後も大掛かりなトリック。まさかそこにいたのか・・・
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