有限と微小のパン の商品レビュー
S&Mシリーズ最終作、主役の二人は思ったほど接近しないのね。 そして真賀田四季大活躍。 なんか存在感がハンニバルっぽい。
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S&Mシリーズ最終作という事で結構な長編なのだが.... 「ある人物」を中心に話が進み、その付属としてミステリーがちりばめられている感じ。 ただ、謎自体は「大どんでん返し」という方法で解決になるわけで...ただ単にミステリー作品としてみればそれ程でも...といった感じもす...
S&Mシリーズ最終作という事で結構な長編なのだが.... 「ある人物」を中心に話が進み、その付属としてミステリーがちりばめられている感じ。 ただ、謎自体は「大どんでん返し」という方法で解決になるわけで...ただ単にミステリー作品としてみればそれ程でも...といった感じもする。 天才の言葉には時々置いていかれそうになるが、なかなか興味深い。
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やはり。 真賀田四季。 犀川との再会。萌絵はそこにはいないも同然。 私は森博嗣に傾倒しているようだ。作家としてではなく、科学者としてでもなく。 ひとつの思考として。 犀川と四季。二人の語る言葉が理解できる…そうして、わからない。 天才の観る世界は…単純で美しい。 私はも...
やはり。 真賀田四季。 犀川との再会。萌絵はそこにはいないも同然。 私は森博嗣に傾倒しているようだ。作家としてではなく、科学者としてでもなく。 ひとつの思考として。 犀川と四季。二人の語る言葉が理解できる…そうして、わからない。 天才の観る世界は…単純で美しい。 私はもう、森作品から離れられない。 装飾から解かれ、私もまた自分の中の統合されない複数の意識そのままで生き、あるいは死んでいたい。 四季と犀川。次はいつ?
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S&Mシリーズ完結。観測を事実として捉えた上で、事象をあくまで事象として謎を紐解く犀川。シリーズを通して言える事だが、ミステリ、推理ものではどうしても「何故?動機は?」を考えてしまいがちだが、面白いのはまず動機の排除。「動機が何であれ殺人は起こったもの」という事実のもと、...
S&Mシリーズ完結。観測を事実として捉えた上で、事象をあくまで事象として謎を紐解く犀川。シリーズを通して言える事だが、ミステリ、推理ものではどうしても「何故?動機は?」を考えてしまいがちだが、面白いのはまず動機の排除。「動機が何であれ殺人は起こったもの」という事実のもと、密室殺人ではそのトリックよりも何故密室にする必要があったのか?を考えたり、そもそもすべての可能性を排除する、という可能性を探ってみたり、、、犀川助教授のアプローチには何度も舌を巻かされた。物理的な厚みに負けない、シリーズ最終章にふさわしい重厚なシナリオ。「すべてがFになる」から始まり、INSIDERはOUTSIDERへ。解放された萌絵は何処へ向かうのか。Vシリーズも楽しみ。
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そういえばこのシリーズはいつから見取図を描いてくれなくなったんだろう。 建物や部屋の配置がイメージしにくく記憶しにくかったのは私の頭が足りないのか。 ストーリーはひたすら長く面白かった。また続きでも出たら読んでしまうのだろうなあ。
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S&Mシリーズの第10弾で、最終巻です。 大好きなシリーズは早く全部読みたいと思うけど、全部読み終わっちゃうとやっぱり寂しい。 事件の方も気になるけど、それよりもこのシリーズの最後はどうやって終わらせるのかが気になって読み進めました。 それにしても860ページの大長編。長かった…...
S&Mシリーズの第10弾で、最終巻です。 大好きなシリーズは早く全部読みたいと思うけど、全部読み終わっちゃうとやっぱり寂しい。 事件の方も気になるけど、それよりもこのシリーズの最後はどうやって終わらせるのかが気になって読み進めました。 それにしても860ページの大長編。長かった…。 厚いし重いしで読むのが大変だったけど、おもしろかったので長さを気にせず読めました。 事件は、謎ばっかりでどうなるのと思ったんですが、真相を知ってしまえば、ああそうなんだとしか言えません。 なんか無理矢理感というか、納得させられた感というか…。 一言で言ってしまえばずるい! まあある意味現実的と言えるかもしれませんが、それでも現実的ではない。 久々登場の真賀田博士は、圧倒的天才なのは分かるんですが、天才過ぎて私にはよく分からない。 『すべてがFになる』の時は魅力的なキャラクターだと思ったんだけど、今回はどうも好きになれませんでした。 たぶん私が今までシリーズを読んできて萌絵ちゃんが最初より好きになったからだと思います。 犀川先生には萌絵ちゃんと一緒にいてほしいです。 だから最後の二人の会話は何とも言えません。 森さんは本当に真賀田博士がお気に入りなんだろうな、と思いました。 S&Mシリーズは終わっちゃって寂しいけど、Vシリーズ、Gシリーズ、四季シリーズと読んでいきたいです。あと短編も。 特にGシリーズは犀川先生と萌絵ちゃんが出てくるから早く読みたい。
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シリーズのラストを飾る大作。 相変わらず概念的で複雑な世界観ですが、これで終わってしまうのはとても残念です。発売後かなり時間がたってから読んだ自分でもそう思うぐらいなので、リアルタイムで追っかけていたファンの人たちからすれば尚更だと思います。
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森作品の中でも特にメタなレベルの視点を意識して書かれてる印象。相変わらず独特の天才像も面白い。万華鏡の件とかいい。謎解き。教会については平面の強調にまんまと誘導されて萌絵の最終的な推理と同じだった。他もほとんど当たらず。唯一副社長のは合ってた。そんなカタルシスは答えあわせの茫然に...
森作品の中でも特にメタなレベルの視点を意識して書かれてる印象。相変わらず独特の天才像も面白い。万華鏡の件とかいい。謎解き。教会については平面の強調にまんまと誘導されて萌絵の最終的な推理と同じだった。他もほとんど当たらず。唯一副社長のは合ってた。そんなカタルシスは答えあわせの茫然に呑まれ、さらにラストの青春な一幕がそれすらまるごと全部押し流して行きやがった。もう完全にキャラクタ崩壊じゃねえか(ニヤニヤ)。ああ、いや、でもあれも幾つものうちの一つなのか。いやいや、それにしたってまったくもう(ニヤニヤニヤ)。
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S&Mシリーズ10作目、最終巻です。 もちろん今回も殺人事件がありますが、もうそのトリックがどうとかじゃなく、四季博士と犀川先生、萌絵ちゃんの思考のプロセスに振り落とされないように着いていき、少しでも理解することが、この作品の読み方のひとつだと思います。 ちなみに殺人事件のト...
S&Mシリーズ10作目、最終巻です。 もちろん今回も殺人事件がありますが、もうそのトリックがどうとかじゃなく、四季博士と犀川先生、萌絵ちゃんの思考のプロセスに振り落とされないように着いていき、少しでも理解することが、この作品の読み方のひとつだと思います。 ちなみに殺人事件のトリックはほぼ間違いなく解けません、トリック自体がルール違反ですから。 誰かが決めた枠組みの中で思考するから本質を理解できない、がこのシリーズのメッセージのひとつなので、ルール違反は言い過ぎですが。 >子供で夢を見る親は、もう「親」という生きものだ。 >それは人間の生を放棄している。 >ついつい人は、そうした装飾に包まれた安楽を望むもの。 >何故か? >それが楽だから。 >子供に夢を託した方が、自分が夢を実現するよりも楽だからだ。 >少なくとも、そんな男にだけは関わりたくない、と萌絵は思う。 >彼女の父親も母親も、娘に何も託さなかった。 >彼らは自分たちの人生を生き、その人生の中で娘を愛したのだ。 森さんのメッセージの全てを理解できてはいませんが、この引用部分に割と凝縮しているように感じています。 観察。単純化。装飾。 それにしても860ページ! 腕が疲れました。
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S&Mシリーズ、最終作。 かなりの長編。気合いを入れて読んだ。今作では真賀田四季が再登場。このシリーズでは象徴的な人物なので、最終作を飾るのに相応しい人物なのだろう。でも、正直言って私はあまり好きじゃない(爆)天才同士の会話は分かるようで分からない。全部を理解しようとす...
S&Mシリーズ、最終作。 かなりの長編。気合いを入れて読んだ。今作では真賀田四季が再登場。このシリーズでは象徴的な人物なので、最終作を飾るのに相応しい人物なのだろう。でも、正直言って私はあまり好きじゃない(爆)天才同士の会話は分かるようで分からない。全部を理解しようとするととにかく疲れる。今作のトリックも壮大に騙された感はあるけれど、結局天才が考える理屈を押しつけられているような気がした。まぁ、この手のトリック自体、天才、金持ちの悪趣味の結果のような気がして、私の好みから外れてるからなのだけれども。
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