果つる底なき の商品レビュー
第四回江戸川乱歩賞受賞作。債権回収担当の同期の銀行員坂本がアレルギーショックで死亡。伊木は一人で銀行の暗闇に立ち上がり、真実を追求する。 テンポよい展開、ついつい引き込まれてしまいます。面白い、銀行についても、迫力のあるタッチで描かれています。さすが。
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果つる底なき 著作者:池井戸潤 発行者:講談社文庫 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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冒頭からぐいぐい引き込まれ、さすがの面白さ。 銀行の内部って、こんなにも腐っているのか。 ただ、人が死にすぎる。 やはり近年の作品とは少し違ってまた良かったかな。
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1998年発刊の池井戸潤デビュー作。 池井戸作品のスタートがここから始まる…と思いながら読了。 池井戸さんお得意の銀行ミステリはここから始まるのだなと思いながら読んでいましたが、 企業ミステリというよりかはより本格的なミステリ小説…てかめっちゃ人死ぬやん(笑)と思いました。 最...
1998年発刊の池井戸潤デビュー作。 池井戸作品のスタートがここから始まる…と思いながら読了。 池井戸さんお得意の銀行ミステリはここから始まるのだなと思いながら読んでいましたが、 企業ミステリというよりかはより本格的なミステリ小説…てかめっちゃ人死ぬやん(笑)と思いました。 最近の作品より激しい感じですね。伊木さんハードボイルド…。 池井戸さんらしいかと問われると「??」が浮かぶくらい少し雰囲気は違うけど、ぐんぐん世界に引き込まれるのと、銀行マンのこれ以上ないくらいの絶望感は最初からしっかり描かれていて楽しかったです。私は池井戸作品を読んでいて銀行マンになるのはやめようと就活時に思ってました。世の銀行マンの皆さんはすごいと思います…。
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外出自粛のご時世ということで、池井戸潤の初期作品に手を出してみた 子供のころからミステリー好きの少年だった作者 夢は「江戸川乱歩賞」 (そうだったのかぁ。驚) 第44回 江戸川乱歩賞受賞作である 半沢直樹シリーズや下町ロケットの中で繰り広げられる「お仕事小説だが、あの手この手の策...
外出自粛のご時世ということで、池井戸潤の初期作品に手を出してみた 子供のころからミステリー好きの少年だった作者 夢は「江戸川乱歩賞」 (そうだったのかぁ。驚) 第44回 江戸川乱歩賞受賞作である 半沢直樹シリーズや下町ロケットの中で繰り広げられる「お仕事小説だが、あの手この手の策略・裏切りの大どんでん返しトリックは、作者独自の作り上げられたミステリーの形だったのだ」と納得 銀行員の伊木の同期 坂本がある日車の中で死ぬ 原因は蜂によるアナフィラキシー 取引先の社長は倒産に追い込まれ自殺 上司は何者かに刺される などなど 次から次から見えない敵に襲われていく 主人公とその周囲の人たち 銀行の手形の出し方や倒産会社からの回収など 素人には少しわかりにくかったが 次々と明らかになる事実は ミステリー好きにはたまらないのかもしれない。 池井戸潤好きな方 作者の原点の本 手に取ってみては?
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+++ これは貸しだからな。」謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった……。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ1人、銀行の暗闇に立ち向かう!第44回江戸川乱歩賞受...
+++ これは貸しだからな。」謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった……。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ1人、銀行の暗闇に立ち向かう!第44回江戸川乱歩賞受賞作 +++ 著者ならではの銀行が舞台の物語である。イエスマンではない気概のある銀行マンが、見て見ぬ振りができなかったが故に命を落とす。その魂を救うために立ち上がった同期の伊木にも、穏やかならぬ事態が次々に出来する。大元はどこなのか、いちばんの悪はだれなのか。こんなに人が死ななくてもいいじゃないか、と思わなくもないが、そのことでさらにハラハラ感が増すのも確かである。人の善意と、そこにつけ込む悪意をまざまざと見せられたような一冊である。
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江戸川乱歩賞受賞作品。本書の読みどころは銀行の内幕情報小説としての面白さ、 銀行の職制、人間関係、銀行と企業の取引関係、銀行と銀行員のすべてがわかり やすく描かれてます。そして主人公が事件の真相解明にあたって銀行員としての 立場より人間としての生き方を優先させ困難な状況を乗り切っ...
江戸川乱歩賞受賞作品。本書の読みどころは銀行の内幕情報小説としての面白さ、 銀行の職制、人間関係、銀行と企業の取引関係、銀行と銀行員のすべてがわかり やすく描かれてます。そして主人公が事件の真相解明にあたって銀行員としての 立場より人間としての生き方を優先させ困難な状況を乗り切った姿には感動を覚 え、中身の濃い銀行ミステリーとして読み応えのある作品です。
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池井戸潤さんの江戸川乱歩賞受賞作のデビュー作は著者入魂の金融殺人ミステリーの傑作ですね。主人公の銀行員・伊木遥はクールで出世欲とは無縁の地味な男ですが、いざとなれば実力を発揮してソフトなだけでなくハードで手荒な命懸けの勝負にも怯まないハードボイルドなタフガイなのですね。池井戸さん...
池井戸潤さんの江戸川乱歩賞受賞作のデビュー作は著者入魂の金融殺人ミステリーの傑作ですね。主人公の銀行員・伊木遥はクールで出世欲とは無縁の地味な男ですが、いざとなれば実力を発揮してソフトなだけでなくハードで手荒な命懸けの勝負にも怯まないハードボイルドなタフガイなのですね。池井戸さんは初期の頃は金銭欲に狂った非道な犯人が行く手を阻む邪魔者を大量に抹殺するこんなにもど派手な大量殺人物語を書かれていたのですね。無残に殺された死者達と哀しみに沈む生者達の為に最後の砦として外道の悪党に挑む伊木の心意気に痺れましたね。
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あらすじ 「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった…。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ一人、銀行の暗闇に立ち向かう!第四四回江戸川乱歩賞...
あらすじ 「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった…。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ一人、銀行の暗闇に立ち向かう!第四四回江戸川乱歩賞受賞作。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
半沢直樹、下町ロケット等々でご存知大ヒットメーカー池井戸潤大先生の江戸川乱歩賞受賞作品。 読み応え半端無し。 半沢直樹とかの銀行内部の腐敗を暴き悪に正義の鉄槌を下すのが最近の池井戸潤。 最初はミステリー路線だったのかなあ。
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