果つる底なき の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
果つる底なき/池井戸潤:第44回大賞受賞。1998年 当時ドラマで見た記憶がある。銀行員というキーワードは思出せるが、ストーリーは覚えてないんだけど。 銀行出身らしく、銀行員を主人公にしている。融資していた中小企業を救えなかった主人公。その娘とねんごろになるんだが(ねんごろ:死語)。 なんかね、登場人物が入ってこないまま読み進めて、犯人知っても、え誰だっけ?だったの。 ★★なのは、そんなこちら側の事情のせい。 今では、どんどんドラマ化映画化されてる作家さんです。
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江戸川乱歩受賞作品です。 銀行を舞台に『貸しだからなぁ』っという一言を最後に亡くなった同期の死の真相を解明していくミステリーです。テンポもよく読み進めるうちに、どんどん引き込まれていくのがいい感じでした。 これまたBSですが、ドラマ化されており渡辺謙主演!!!!面白そう!!!!
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本来ならエリートコースにいるはずの伊木さん。 同期入行の親友、信頼関係のあったお客様、元恋人のために立ち向かう姿がなんともかっこいい。 女性も惚れるだろうけど、きっと男性からみてもかっこいい生き方なんだろうな。
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ドラマ半沢直樹の原作者でもある元三菱銀行員だった著者のデビュー作。銀行ミステリーという分野は初めて読んだ。銀行員の同僚の死に疑問を持った主人公が次から次へと事件に巻き込まれていく…。最後まで先が読めない設定で一気読み。最近やってるドラマの原作も読んでみよう。
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テレホンカードや、和議という単語がその時代を感じさせる。しかし、人を繋ぎ、社会を動かすルールが変わろうと、人の欲は変わらない。金や性や、組織に属して自らを承認してもらう出世欲。欲が絡まり、不幸がトッピングされ、抜き取られた人間絵図は、事件を孕む。池井戸潤が切り取ったのは、そんなエ...
テレホンカードや、和議という単語がその時代を感じさせる。しかし、人を繋ぎ、社会を動かすルールが変わろうと、人の欲は変わらない。金や性や、組織に属して自らを承認してもらう出世欲。欲が絡まり、不幸がトッピングされ、抜き取られた人間絵図は、事件を孕む。池井戸潤が切り取ったのは、そんなエッセンスで綴られた銀行を舞台とした物語り。半沢直樹の原点ここにあり。
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どこかで読んだことがあるような??? 今の作品の方が、読みやすく爽快感があるんだけれども、本書は荒削りで、決してスマートじゃないけど、また読み返したくなる作品でした。
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池井戸さんの最初の作品、今の半沢直樹シリーズや下町ロケットを読んでいるとちょっと盛り上がりが少ないように感じます。 あと銀行の専門的な部分が、今のように分かりやすくかみ砕いていない。なので 難しい内容が出てくるとかなり理解するのに時間がかかります。 それでもミステリーとしてはかな...
池井戸さんの最初の作品、今の半沢直樹シリーズや下町ロケットを読んでいるとちょっと盛り上がりが少ないように感じます。 あと銀行の専門的な部分が、今のように分かりやすくかみ砕いていない。なので 難しい内容が出てくるとかなり理解するのに時間がかかります。 それでもミステリーとしてはかなり重厚でおもしろい。 いきなり処女作でこれだけの本が書けるってやっぱりすごいと思いました。
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自分が勤める銀行の同僚が死亡し、彼の仕事を引き継いだことによって不自然な金の流れに気づく。 それの真相を暴いて行く、と言う話。 軽やかさはなくけっこうずっしり。そして人がたくさん死ぬ。事件の真相もI.Q高め。
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書き出しから最後まで一気に惹き付けられた。 初版が2001年。15年以上も前の作品だけど、全くそれを感じさせない凄い作品。
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池井戸潤の小説を読むのは7作品目だが、「果つる底なき」はデビュー作。読んだ7作品共に銀行マンが絡んではいるが、銀行マンが主人公の作品は初めて。半沢直樹シリーズや花咲舞シリーズはまだ読んでないので。 大手都市銀行の渋谷支店融資課課長代理の伊木が主人公で、同僚の不可解な死から、銀行の...
池井戸潤の小説を読むのは7作品目だが、「果つる底なき」はデビュー作。読んだ7作品共に銀行マンが絡んではいるが、銀行マンが主人公の作品は初めて。半沢直樹シリーズや花咲舞シリーズはまだ読んでないので。 大手都市銀行の渋谷支店融資課課長代理の伊木が主人公で、同僚の不可解な死から、銀行の不正と倒産した取引先に関わる不正の解明に挑んでいく。組織にとらわれずに信念に従って行動する様の痛快さと複雑に入り込んだミステリーを解き明かして行く展開にワクワクする。 1998年のデビュー作だが、その頃多発した銀行不祥事事件が背景となっていたのだろうと想像して、その後の小説でゼネコン談合や企業不正事件、そして更なる銀行不正事件を背景として発表された数々の小説の原点となっていると推察する作品だった。
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