日の名残り の商品レビュー
「品格ある執事」の道…
「品格ある執事」の道を長年追求してきた名執事が、老年になり、過ぎ去りし過去を回想します。滅私奉公に人生を費やした男の、誇りと悔恨が苦いすばらしい小説です。特に最後の夕陽のシーン。哀しくもユーモアのある、何ともイギリスらしいシーンです。
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滑稽なほど丁寧に、職…
滑稽なほど丁寧に、職務にまっとうに、世間に対して真摯に、そしてすべてにおいて責任を背負っていきてきた執事の人生。それはある意味滑稽なほどに生真面目で、時代にほんろうされる様子があわれだ。ラストシーンが深い味わいを残す作品。傑作です。
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国最高の文学賞、ブッ…
国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作した作品。映画にもなってるそうですが、映画は見てないのでなんともいえません。
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過剰なまでの遠慮ともてなしとこだわりには日本と通じるものを感じる。ただ翻訳文だからか、「執事なのにその言い方は無礼では!?」みたいな箇所もときどきある。日本とイギリスの文化の対称性の分析とかで深めるのも面白そう。 この本を読んで、品格は何に宿るのかを考えた。主人公が毎日こだわり抜...
過剰なまでの遠慮ともてなしとこだわりには日本と通じるものを感じる。ただ翻訳文だからか、「執事なのにその言い方は無礼では!?」みたいな箇所もときどきある。日本とイギリスの文化の対称性の分析とかで深めるのも面白そう。 この本を読んで、品格は何に宿るのかを考えた。主人公が毎日こだわり抜いて磨いた銀器が要人の機嫌をよくするのに一役買ったことを、自分の仕事が世界情勢の好転に少しでも寄与したと誇っているシーンがあって、毎日積み重ねたこだわりや努力が実を結んだときにこう思えることこそが報いであって、そのために自分が是とすることを粛々と継続することは、どのような立場にあっても高貴なのだと思った。モットーと言い換えてもいいかもしれない。だから無駄と思われても毎日自分のルーティンを回して、毎日100%で仕上げる。これメイクとかファッションとか料理とか創作とか全部そうで、毎日一番美しい状態を目指すことで洗練されていくんだろう。
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優しい文章。読みやすい。 イメージする執事の典型な感じ。執事としての矜持が素晴らしい、古き良き時代を感じた。
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初めて手にした時には、展開の乏しさに、あえなく挫折。今回、リトライして、完読。引き込まれるには、かなり読み進める必要がある。 時は1956年、舞台はイングランド。執事スティーブンスの6日間の小旅行、そこに15~35年前の出来事の回想がはさまる。 スタイルがやや型にはまりすぎている...
初めて手にした時には、展開の乏しさに、あえなく挫折。今回、リトライして、完読。引き込まれるには、かなり読み進める必要がある。 時は1956年、舞台はイングランド。執事スティーブンスの6日間の小旅行、そこに15~35年前の出来事の回想がはさまる。 スタイルがやや型にはまりすぎている気もする(執事らしさの演出なのかもしれない)。途中、ドーリントン邸での秘密裏の国際的会合など、どこかモームを思わせるところもある。何度も出てくる執事の品格の議論では、お茶大のあの先生の顔が浮かんでしまった。 解説は丸谷才一。イギリス文学史とイギリスの時代的変化の文脈で本作品を論じている。恋愛小説として読んでしまったが、なるほど、マクロにはこう読むのか。でも、ラストの一文はこれ。「わたしは、男がこんなに哀れ深く泣くイギリス小説を、ほかに読んだことがない」。
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めっちゃ面白かった。一気に読んでしまった。 三宅かほさんがYouTubeで言っていた、「カズオイシグロは時代に取り残された人の小説(ニュアンス)」の意味が分かった。 言ってしまえば何も起こらない小説。 翻訳が素晴らしかった。
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先日読んだ『わたしを離さないで』から2冊目のカズオイシグロ。免疫(?)がついた状態だったので語り手をかなり疑いながら読んでいました笑 スティーブンスの自己イメージは完璧主義なプロフェッショナルなんだと思うけど、それとは裏腹に人間らしいところが垣間見れてなかなか愛おしいおじさんだった…ミス・ケントン惹かれていたらしい(スティーブンスの独白によるとだけど)のも理解できるかな。 ラストのシーンは閉鎖的だった空間がひらけてふっと風が通り抜けるような感覚があり、かわいそうとも尊いとも笑いともつかない、色々な感情がないまぜになり泣けてしまった。 イギリスとナチスドイツの関係やスエズ危機など、歴史に疎いので文脈がわかってないところがありそう。少しお勉強しないと… 他のイシグロ作品も引き続き読んでみたい。
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カズオ・イシグロはディストピア小説しか読んだことがなかったので、これもあらすじを見ずにSFだと思って読み始めた。 主人公が普通の人間か、中盤まで疑いながら読んでしまった笑
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私が未熟だからなのか、イギリスの歴史に無知だからなのか、感動できずに終わってしまった。 自分の仕事に誇りを持つことと、作り上げた考え方に固執すること、そのバランスが難しい。 そして執事の文化がわからないけれど、主人に忠誠を誓いどんな要望にも従うのか、時には主人よりも賢く主人の道を...
私が未熟だからなのか、イギリスの歴史に無知だからなのか、感動できずに終わってしまった。 自分の仕事に誇りを持つことと、作り上げた考え方に固執すること、そのバランスが難しい。 そして執事の文化がわからないけれど、主人に忠誠を誓いどんな要望にも従うのか、時には主人よりも賢く主人の道を正す方が良いのか、そのあたりがものすごく難しい世界だと思った。 もっと歳を重ねたら共感できるようになるのか。。。 今の所女中頭のスティーブンスへのもどかしさが1番共感できるポイントだった。
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