天帝妖狐 の商品レビュー
自分の体と引き換えに永遠の命を手に入れた主人公。 しかしその契約の後に彼を待っていたのは永遠の孤独。 人間と化け物の間の自分。切ない感情が伝わってきました。 乙一ワールド全開でわくわくしながら すらすらあっという間に読み終えることができた作品です。
Posted by
「a masked ball-及びトイレのタバコさんの出現と消失-」のみ読みました。日常の中に見え隠れする恐怖、誰しもの中にある狂気とか。ループする日常。いやぁ…こええ。 「天帝妖狐」は悲しくも切ない気がします。異形に対する接し方とか、空気とか。悲しいような切ないような。
Posted by
ハマってしまって書店に行くたびに乙一の本を一冊購入して帰宅していたような気がします。 最近読み返してないので、内容はウロ。
Posted by
天帝妖孤はとても悲しいお話でした。 ちょっと怖いなって思ったんですが、でも夜木さんはいい人なので悲しくなりました。 読んでいてもどかしい気持ちになりました。
Posted by
A masked ballというミステリーと、表題作の二本立て。前者は高校のトイレの落書きがストーリーで重要な役割を持つ。好み。
Posted by
星4 2編入っています。どちらも好きです。 「A Masked Ball」は落ちがちょっとですが、それでもいいなぁと思います。 こんなにネタを上手に拾いあげ、そして物語にできるとは。 「天帝妖狐」は、とても好きですが、ものすごく痛いです。 乙一さんのは、痛いのが多い・...
星4 2編入っています。どちらも好きです。 「A Masked Ball」は落ちがちょっとですが、それでもいいなぁと思います。 こんなにネタを上手に拾いあげ、そして物語にできるとは。 「天帝妖狐」は、とても好きですが、ものすごく痛いです。 乙一さんのは、痛いのが多い・・・。
Posted by
「A MASKED BALL」が好き。そうそう、このカタカナ文字がいいんだ~。この雰囲気が好き。「緋色の囁き」のあれとかにも通ずるな、この表現法(?)。 それにしても、「トイレの落書き」って妙にホラーになりうるなあ。むかーし「世にも奇妙な物語」でもあったっけ。だけど実際のところは...
「A MASKED BALL」が好き。そうそう、このカタカナ文字がいいんだ~。この雰囲気が好き。「緋色の囁き」のあれとかにも通ずるな、この表現法(?)。 それにしても、「トイレの落書き」って妙にホラーになりうるなあ。むかーし「世にも奇妙な物語」でもあったっけ。だけど実際のところはろくなのがない(笑)。
Posted by
表題作「天帝妖狐」は、さすが乙一さん、と思いました。 夜木という化け物になってしまった存在、彼の犯した殺し、そういった残酷な物語なのに、その中にあっても彼の悲しみや杏子との関係は切なく、思い切り読者の胸を打ちます。 乙一さんの作品の中でも、黒作品とも白作品とも分類できないよう...
表題作「天帝妖狐」は、さすが乙一さん、と思いました。 夜木という化け物になってしまった存在、彼の犯した殺し、そういった残酷な物語なのに、その中にあっても彼の悲しみや杏子との関係は切なく、思い切り読者の胸を打ちます。 乙一さんの作品の中でも、黒作品とも白作品とも分類できないような作品です。
Posted by
“「二人とも、今すぐここから逃げたほうがいい」 「もちろんよ」 「罠だったんだ。アイツをつかまえるために罠をしかけたはずのおれが、逆にアイツの罠にひっかかってしまったんだ。今夜狙われたのはきみじゃない宮下。狙われたのはおれだ」 宮下と後藤は個室の中で動くのをやめ、ぼくを不思議そう...
“「二人とも、今すぐここから逃げたほうがいい」 「もちろんよ」 「罠だったんだ。アイツをつかまえるために罠をしかけたはずのおれが、逆にアイツの罠にひっかかってしまったんだ。今夜狙われたのはきみじゃない宮下。狙われたのはおれだ」 宮下と後藤は個室の中で動くのをやめ、ぼくを不思議そうに見た。 「つかまえられるのは、おれのほうなんだ」 ソノとおりだよ 女子トイレの入り口から聞こえた。その瞬間、空間は凍った。重く冷たい冷気が、白いもやになって足下をはい漂う感覚だ。背筋を伝う汗さえ、途中で凍りつきそうだ。 ゆっくりと、ぼくは振り返った。女子トイレの入り口に、だれかが立っていた。剣道の防具を着て、木刀を携えた人間が。アイツが。アイツが今、目の前にいる。剣道の面をかぶっていて、素顔は見えない。暗闇が形を持った。人間の影が自然の法則を無視して立ち上がっている。ぼくの魂はそういう印象を受けた。 アいたかったよG.U.クン” 「A MASKED BALL ア マスクド ボール-及びトイレのタバコさんの出現と消失-」 「天帝妖狐」 両方とも、それほど怖くない。 二話目の切なさは少し白っぽい。 乙一さんの描く少女と少年のこの距離感がすごく好きだ。 本当はもっとくっつけてほしいと思ったりもするのだけど、でもこの距離感も好きだ。 “境内の入り口、鳥居のところで夜木が立ち止まった。目に鮮やかな朱色の鳥居である。 「神の存在を信じていますか」 夜木の芽は怒りとも悲しみともつかぬ複雑な色になった。 「わかりません」杏子は首をかしげた。「でも……、ああ、そうだ、おかしなことを思い出した」 「どのような」 「子供のころ、自分で勝手に神様を作って、祈りました」 (中略) そのような時、神様へ祈った。近くに神社や地蔵もあったが、それらとは別に、自分で神様を作った。姿や形も想像せず、名前も神体となるものも考えなかった。その意味では作ったとは言い難く、祈りはどこへ向かったのかわからない。”
Posted by
まぁ悪くはないけど・・・ って感じかも。 どちらかといえば天帝妖狐じゃなく、 もう一個の作品の方が好きかも。 あまり使う人のいないトイレ。 そこの壁に記した落書き。 落書きでコミュニケーションをとるトイレの利用者たち。 そして・・・ もっと話が広がりそうなネタなのに、 ちょっとも...
まぁ悪くはないけど・・・ って感じかも。 どちらかといえば天帝妖狐じゃなく、 もう一個の作品の方が好きかも。 あまり使う人のいないトイレ。 そこの壁に記した落書き。 落書きでコミュニケーションをとるトイレの利用者たち。 そして・・・ もっと話が広がりそうなネタなのに、 ちょっともったいない気がする話の短かさ。
Posted by