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天帝妖狐 の商品レビュー

3.9

444件のお客様レビュー

  1. 5つ

    108

  2. 4つ

    175

  3. 3つ

    124

  4. 2つ

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  5. 1つ

    1

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2009/10/04

乙一の作品っぽくない短編集。 荒削りでごつごつ。いつものマゾっぽさはどうした?と。 何かを目指して一生懸命書いているけど、それじゃあ所詮二番煎じ。惜しいなあ。

Posted byブクログ

2009/10/04

久しぶりに乙一作品を読みました。 表題作「天帝妖狐」と「A MASKED BALL―及びトイレのタバコさんの出現と消失―」の2作が収録されてます。 「A MASKED BALL」の方が最初に入っているのでコチラから。 キッカケは、トイレの落書き。 高校生の主人公「ぼく」は、...

久しぶりに乙一作品を読みました。 表題作「天帝妖狐」と「A MASKED BALL―及びトイレのタバコさんの出現と消失―」の2作が収録されてます。 「A MASKED BALL」の方が最初に入っているのでコチラから。 キッカケは、トイレの落書き。 高校生の主人公「ぼく」は、ほとんど誰も使っていないだろうと思われるトイレで一服するのが習慣。 ある日、壁に落書きを見つけ不思議に思っていると、翌日には別の人物たちからの落書きが書き込まれていたのです。 そこで「ぼく」も落書きに参加するようになり、いつしか伝言板のような雰囲気に・・・。 そして、その中で最も得体の知れない感じのしていた人物が、構内で事件を起こし始めるのです。 トイレの壁で言葉をやり取りするという設定。 中学生の頃、理科室の机でそんなことやったなぁとか思い出しました。 やっぱり何人かいて、それぞれ好きな歌の歌詞を書き付けてみたり。 ペンじゃなくて鉛筆だったけど。 ある日いっぺんに消されちゃってて寂しく思ったんでした。 まあこれは余談でしたが。 姿の見えない人たちとトイレの壁でつながってる感じが楽しめました。 「アイツ」は誰なのかというのが気になるし、展開も早いので、あっという間に読めると思います。 続いて「天帝妖狐」。 ちょっとホラーな要素があったのが予想外でした。 最近ホラー離れしていたので『うぅぅ』と思うシーンもありましたが、最終的には切ない物語です。 永遠の心の苦しみを、たったひとつの優しさが救う。 ホラーっぽい面がありつつ切ないというのがこの作品の醍醐味なのかなぁとは思うのですが、どうもこういうお話は私には怖くて、そっちの方が気になっちゃってました・・・。 ホラー自体は苦手じゃないんですけどね。

Posted byブクログ

2009/10/04

私としては最初の「A MASKED BALL」が面白かったです。学校のトイレの落書きが(まるでBBSのように)会話になっていって、次第にホラーな世界に引きずり込まれていくんですけど、犯人探しが面白いです。まぁ伏線が色々張ってあるので解りやすいですが。一作30分〜1時間もあれば読め...

私としては最初の「A MASKED BALL」が面白かったです。学校のトイレの落書きが(まるでBBSのように)会話になっていって、次第にホラーな世界に引きずり込まれていくんですけど、犯人探しが面白いです。まぁ伏線が色々張ってあるので解りやすいですが。一作30分〜1時間もあれば読めます。電車の中など最適。  妖狐の方は「こっくりさん」の妖怪に魂を売り渡した男の末路を描いた作品なんですが、割と救いようがないのでスッキリはしません。妖怪側の設定とかがあやふやだし、ラストもなんか煮え切らない。犯人の設定を書かないのであれば、『ZOO』の「Seven Rooms」のが数百倍面白いです。 エンターテイメント風な作品を売りにするのであれば、これは少し物足りなかったかな。真面目過ぎる心理描写とかあんまりいらないかも。

Posted byブクログ

2011/07/18

乙一の天帝妖狐を読みました。トイレの落書きを掲示板に見立てて事件が起こる「トイレのタバコさん」とふとしたことから不死の妖狐にされてしまった男の悲しい物語「天帝妖狐」の2編が収録されています。私としてはどちらかと言うと「天帝妖狐」の方に共感を覚えます。怪物になってしまった孤独な主人...

乙一の天帝妖狐を読みました。トイレの落書きを掲示板に見立てて事件が起こる「トイレのタバコさん」とふとしたことから不死の妖狐にされてしまった男の悲しい物語「天帝妖狐」の2編が収録されています。私としてはどちらかと言うと「天帝妖狐」の方に共感を覚えます。怪物になってしまった孤独な主人公が少女に親切にされるけれどいつまでもその状態を続けることはできず、悲しい別れがきてしまいます。淡々とした語り口で物語がつぐまれていて、不思議な雰囲気があります。

Posted byブクログ