天帝妖狐 の商品レビュー
2009年05月 6/44 2作品収録。 久しぶりに読んだ乙一作品。 これはどちらもおもしろくて短時間で読み終えた。 まったく毛色の違う話だけど、どちらも魅力的。 「A MASKED BALL」 トイレの落書きを掲示板として使ったミステリーもの 「天帝妖狐」 二人の人物の視点(手...
2009年05月 6/44 2作品収録。 久しぶりに読んだ乙一作品。 これはどちらもおもしろくて短時間で読み終えた。 まったく毛色の違う話だけど、どちらも魅力的。 「A MASKED BALL」 トイレの落書きを掲示板として使ったミステリーもの 「天帝妖狐」 二人の人物の視点(手紙と物語)で描かれる狐、妖怪?に憑かれて永遠の命を手にした主人公の話。
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この中に収録されている「A MASKED BALL」という短篇が好き。 表題の「天帝妖狐」も暗いんだけど、せつなさが漂っていいですね。 乙一は暗い話のほうが好き。
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最初のトイレの落書きの話は中途半端な気がした。 コックリさんの話もなぁ…悪くはないけど、最後「あれ?」って感じ。 もっとすごい、どんでん返しが待ってるのかと期待してたんだけど、わりとストレートな内容だった。
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〜天帝妖狐〜 最初に読んだのが6年くらい前ですが、夜木が最後に残した言葉がいまだに心に残っています。
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黒乙一の短編で、一番好き。 天帝妖狐は、ホラーっぽいのになんで泣けるんだって思う。 "さようなら、ありがとう、私に触れてくれた人"
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初乙一。 「A MASKED BALL」の叙述トリックが秀逸。 「天帝妖狐」のラストは不覚にも泣いた。
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最初のお話は、トレイラクガキヲスルノハヤメマショウ という不気味なカタカナでかかれたいたずら書きを発端として、数人の高校生達が匿名でラクガキを繰り返す。。。そのうちに、このカタカナしか書かない人が不気味な制裁を始める 最後まで、このカタカナさんの顔は見えないんです。 それが不気味...
最初のお話は、トレイラクガキヲスルノハヤメマショウ という不気味なカタカナでかかれたいたずら書きを発端として、数人の高校生達が匿名でラクガキを繰り返す。。。そのうちに、このカタカナしか書かない人が不気味な制裁を始める 最後まで、このカタカナさんの顔は見えないんです。 それが不気味でした。 天帝妖孤は、命と引き換えに肉体を渡してしまった悲しい男の人のお話。 気持が悪い風体なんだけど、すごくこの男性の孤独と悲しみを感じるお話でした。
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読み終わったと同時に『ふぅ(-Д-;)』という深い溜息。 2作収録のこの作品、『天帝妖狐』は重過ぎる内容でした。 あまりにも切なすぎ、救いようのないストーリーはひたすら私の気持ちを沈めてくれました。 でも嫌いになれない乙一作品。 なんでこんなに惹きつけられるんだろう? ...
読み終わったと同時に『ふぅ(-Д-;)』という深い溜息。 2作収録のこの作品、『天帝妖狐』は重過ぎる内容でした。 あまりにも切なすぎ、救いようのないストーリーはひたすら私の気持ちを沈めてくれました。 でも嫌いになれない乙一作品。 なんでこんなに惹きつけられるんだろう? 他のレビュアーの方にも多い意見だけれど、私も『A MASKED BALL』の方が好きです。 100ページちょっと、という短いお話の中で登場人物それぞれの人柄や個性といったものが とても上手く表現されていて、それぞれがとても生き生きとしている部分にも好感が持てました。 危険な場面やヒヤッとするシーンもあるのだけれど、読後感は悪くないので読みやすいです。 そのギャップの激しさもあってか『天帝妖狐』はひたすら重過ぎました。 涙が出るというより、読めば読むほど気持ちが暗くなりました。 そういう時はあとがきを読んでなんとか気持ちをリセットさせようともがいてます(苦笑) これは『黒』のほうになるのかな・・? でも『天帝妖狐』に登場するヒロインや主人公の夜木の心はとても澄んでいて純粋な『白』というイメージがあるように思います。 どのような定義で『黒』と『白』を判別するのかいまいちよく分かりません。 読んだ後に疲れることは多々あるけれど、それでも乙一さんの作品は面白いです。
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子供の頃の遊びで永遠に苦しみ続ける事になる。なんて、気が狂う。 孤独と絶望に耐性はできないというのが悲しかった。とにかく感動。 A MASKED BALLも設定が面白くてゾクゾクさせられた。
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表題作「天帝妖狐」と「A MASKED BALL」の2作です。 「A MASKED BALL」 仮面舞踏会?なるほど!! これは学校の外に設置されたトイレが舞台。 清潔に保たれ、真っ白に磨き上げられた壁に、 突如カタカナで書かれたラクガキ?警告? それに続けるように別の何人かが...
表題作「天帝妖狐」と「A MASKED BALL」の2作です。 「A MASKED BALL」 仮面舞踏会?なるほど!! これは学校の外に設置されたトイレが舞台。 清潔に保たれ、真っ白に磨き上げられた壁に、 突如カタカナで書かれたラクガキ?警告? それに続けるように別の何人かが返事を書く いわゆるネット上の掲示板のリアル版ですよ。 HNだけで相手が誰なのかもわからない。 顔はわからないけど、存在する誰か・・・ 仮面舞踏会でしょ♪ そして暴走するカタカナ君。 事件はエスカレートして・・・ 途中で犯人わかっちゃったけど、楽しんで読めました♪ そして表題作「天帝妖狐」 これは切ない!切な過ぎる! 興味本位でやってみたコックリさん それがとんでもないことを引き起こしてしまった。 幼さゆえの暴走。 他人からの嫌悪の視線と孤独すぎる孤独・・・ 杏子との出会いで束の間の幸せを感じる夜木だけど 現実はそれを許してはくれない・・・ コックリさんって、一度はやったことあるんじゃない? あれは絶対にやらない方がいいです。 夜木のようにならないとも限らない。 乙一氏=ホラーというのが常識みたいになってますけど ただ怖いだけでなく、何かが後に残ります。 そこが大好きです!
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