格闘する者に○ の商品レビュー
就職活動、めんどくさいな、と思いながら、自分は何がしたいのか、様々な身の回りのことを受けて考える主人公は、なかなか芯のある人だな、と思った。他人から押し付けられて自己分析をするのではなく、自分で意識さえしていないけれど、自分は何をしたいのかきちんと考え、そのためにはそれなりにスー...
就職活動、めんどくさいな、と思いながら、自分は何がしたいのか、様々な身の回りのことを受けて考える主人公は、なかなか芯のある人だな、と思った。他人から押し付けられて自己分析をするのではなく、自分で意識さえしていないけれど、自分は何をしたいのかきちんと考え、そのためにはそれなりにスーツなんかもちゃんと着ちゃったりするところが、そんなものなのか、ふうん、とおもった。(別に否定的な意味ではないです)
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三浦しをんの長編第1作~藤崎可南子はK県F市に義母・弟と住む大学4年生で,自慢の脚を気に入ってくれた最寄り駅の喫茶店で知り合った書道家の西園寺のおじいさんと付き合っている。義母は就職活動を気に掛けていてくれるが,漫画喫茶で時間を潰しているのは,希望する漫画編集の出版社の試験が遅いからだ。砂子と二木君も同じような希望だから皆慌てていない。5月の連休は親族・後援者協議があるというので禁足を喰らった。弟も私も父の跡を継いで政治家になる気はなく,会議も父のもう暫く様子を見てという言葉で散会した。K談社は一次面接で沈没,集A社は良い線行ったが不合格,丸川も社長面接の一歩手前まで行ったが不合格。弟は高校2年で,進学希望に文学部の民俗研究と書いて出したのが,弟を跡継ぎにしたい父の秘書に知られ,家出をした。山奥の祭を調査しに行った村に行っていて,戻ってきた。西園寺が中国に渡ると聞いて残念だが,義母も義母らしさを取り戻して安心~名家の漫画好きなお嬢さんが就職戦線であたふた。題名は試験会場の出版社社員が「該当するものに○」と書いてあるのを「かくとうするものに○」と読み違えたため。家の柵や就職という難事と戦うことかと思った
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就活中女子大生の話。色々詰め込んで消化できてない部分もあるけれど、テンポよく読めました。デビュー作かあ。インパクトありますね。脚フェチの書道家やらお見合い連続失敗のマスターやら入り婿政治家やら、漫画的な設定だけど、キャラがたってて面白い。 私も漫画をよく読むので、想像の中で...
就活中女子大生の話。色々詰め込んで消化できてない部分もあるけれど、テンポよく読めました。デビュー作かあ。インパクトありますね。脚フェチの書道家やらお見合い連続失敗のマスターやら入り婿政治家やら、漫画的な設定だけど、キャラがたってて面白い。 私も漫画をよく読むので、想像の中でブチ殺すよく分かるなあ。笑。 単行本は表紙で損をしているような気がしました。
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▼2011年春 読了 三浦しをん作品ってことで中央図書館から借りてきた◎ 個人的には可もなく不可もなくって感じだった(´^ω^`) 感想は特になし△
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女子大生可南子の就職活動を描いた話・・・・なんだけど 可南子は政治家の父を持ち、継母と半分血のつながった弟と暮らすというかなり変わった環境に身を置いている。 かといってお嬢様かというとそんな感じでは全然なくどちらかというとのんびり天然系。 書家のおじいさんとお付き合いしちゃったり...
女子大生可南子の就職活動を描いた話・・・・なんだけど 可南子は政治家の父を持ち、継母と半分血のつながった弟と暮らすというかなり変わった環境に身を置いている。 かといってお嬢様かというとそんな感じでは全然なくどちらかというとのんびり天然系。 書家のおじいさんとお付き合いしちゃったりしてるちょっと変わった女の子だったりするが 就職活動のリアル感は伝わってきた。。。かな。
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読みやすいけどあまり入り込めなかった。少し漫画を読んでいるような感覚。でもおじいさんと主人公の恋は印象的で良かったかな。
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最近の三浦さんブーム。 だいたい借りられてるから借りられるときに借りとけ!って勢いで 纏まって借りているのが原因です。 本著は初の書き下ろしだそうで、直木賞とった『まほろ駅ー』 あたりと比較するとかなり若々しい荒削りな文体です。 24歳での作品だから私とだいたい同じ年くらいで書い...
最近の三浦さんブーム。 だいたい借りられてるから借りられるときに借りとけ!って勢いで 纏まって借りているのが原因です。 本著は初の書き下ろしだそうで、直木賞とった『まほろ駅ー』 あたりと比較するとかなり若々しい荒削りな文体です。 24歳での作品だから私とだいたい同じ年くらいで書いた訳だ。 就活のお話。難民探偵も就活のお話だったけど、こいう作品の主人公は うだつの上がらない方がお話になるのだろうな。 ご自身の経験を元に書いてあるだけあって、現実に即してる部分がある。 しかし10年前の就活ってそんなにスローペースなのか!ってびっくりした。 隔世の感を禁じえない。 そういう雰囲気だから、なあなあに終わっていくのもまあ納得。 就活以外の要素(藤崎家の人々、西園寺さん)を忘れそうだなー。 「だいたいあなたたち、就職活動はどうしたのよ。あたしが『彼女を大事にすることかな』なんてホザく 馬鹿な男を百万回くらい想像の中で殺してる間、あなたたち何してたの」 「彼氏とイチャイチャしてた」 「本読んでた」 もうやだ。こいつら人生なめてるよ。 二木君は思い切ったように、一気に言った。 「僕さ、ホモかもしれない」 「藤崎」の家に住んでいる人間の中で、「藤崎」の血を引いているのは、私一人だ。 「カクトウするものに丸をしてください」
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同じ就職活動中でも、新卒組と転職組とではだいぶ違う。 terraは、在学時に就職活動した経験がないので…(;・∀・) 本当に「平服で」を平服でいく人なんているんだろうか!? 父親の後を継ぎたくがないために就職活動する可南子。 うーん、あなたは一般社会人は無理よーーー!! と叫びつつ、terraはどーよと自問自答してみる(*´□`)ァ゙ー とにかく可南子って個性的で…70歳の彼とお付き合い出来るところとか terraとの共通点がなくorz。 それでも読み易い文章に引き込まれてゆき 最後まで読み終わりました。 結局、集A社とはどーなったの?とか 最終的に就職できたのか?とか 終わり方が半端で不満が無きにしもあらずですが 「それはご想像にお任せします」的なことなんだろうか? そーいえば、風が強く吹いている も最後、双子と走と葉菜ちゃんとの恋も はっきりせずまま終わったし…しをん作品には、そーいうとこがあるのかも。 ミステリー好き&理数系なterraとしは 答えがはっきりしないとキモチ悪い感じが残ってしまうのですが なぜだかこの作品はキライではありません。 でも、風が強く吹いている ほどの感動もなく…。 うーん、terra的評価が難しい作品でした(´Д`A;)
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最初タイトルを見て「?」と思いましたが 途中でああそういうことかと納得。 ぐだぐだしつつも自分の信じたほうへ進もうとする 主人公たちの姿が素敵です。
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就活する女子大生・可南子の日常。 就活、議員の父と義母、西園寺さん。 就活になかなか本気になれず、家の問題も落ち着かず、西園寺さんとの関係も不安定、そんな何もかも中途半端でありつつも、それぞれについて投げ出さず、マイペースに取り組んでいく可南子の姿は(状況は特異であっても)普通で、共感できた。 最後は結局どうなるのか分からない終わり方だったが、一度就活をしたことがある人であれば、共感できるところが少なからずあるように思う。
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