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ギャシュリークラムのちびっ子たち の商品レビュー

4.1

152件のお客様レビュー

  1. 5つ

    47

  2. 4つ

    53

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2020/09/08

大人の絵本。 残酷だけど惹きつけられる。 残酷なのことは嫌悪しているけど、読めるのはこれが絵本だからかもしれない。

Posted byブクログ

2020/04/10

アルファベット26文字のイニシャルを冠した子供たちが次々と不条理な死を遂げていくシュールでナンセンスな絵本。 26人の子供たちの後ろで黒い傘を広げる死神の表紙からしてもう不吉、あらすじを一切知らなくてもこれからろくでもないことが起きるんだろうなと察しが付く。 1ページごとサクサク...

アルファベット26文字のイニシャルを冠した子供たちが次々と不条理な死を遂げていくシュールでナンセンスな絵本。 26人の子供たちの後ろで黒い傘を広げる死神の表紙からしてもう不吉、あらすじを一切知らなくてもこれからろくでもないことが起きるんだろうなと察しが付く。 1ページごとサクサク不条理な死を迎えていく子供たち。中には「これはないだろ」とツッコミを入れたくなる無茶な死因もある。絨毯の下敷き、アルカリ誤飲て……どうしてそうなった。 あらすじだけ抜き出すと大層残酷だが、意外とそんなことはない。 というのも、描かれるのは子供たちの死の直前と瞬間で、前後がすっぽり抜けているせいで感情移入しようがないのだ。 言ってしまえばストーリーが存在せず、ワンシーンだけを繋いでいる。マザーグースの戯れ歌を絵本化しました、という感触が近い。一人一人がどんな子か全く説明ないまま、小気味よく韻を踏んだ文章で死が描写されるので、だんだん楽しくなってくる。 グリム童話原版が好きな読者なら波長が合いそうな、死というものを品よく突き放して見る乾いた雰囲気が全編に漂って心地いい。度を越した悲劇は喜劇に転じるのだ。 絵は病的に緻密で、階段や壁紙、絨毯の模様など、毛羽立った手触りまでリアルに伝わってきそうな神経症的描きこみが凄い。でてくる子供たちも可愛いというよりかは無表情で不気味。手足は蟻のようにひょろっと細っこく、総じて生気が希薄。 ショッキングなシーンは少な目で、橇から放り出されたところなど死の直前を描いたものが多い。 なんとも言葉にしにくい魅力があるのは間違いない。そこはかとなく不気味だが、ざらりとした中毒性がある。 加えて、この絵本では死の扱いがとても軽やか。 本来死と死生観は切っても切り離せないとして結び付けて考えがちだが、本書は死という現象だけ切り取って、死生観には言及してない。 身も蓋もないことを言えば、まるで説教臭くない。命を大切にしましょうねとか、そんな耳タコのメッセージ性は欠片も含んでない。 不穏で不吉、ちょっぴり不謹慎なブラックユーモアに溢れた、異色の一冊だ。

Posted byブクログ

2019/08/22

とても怖い絵本part2。 これは悪いことをする子は大変な目にあうよという教訓本 ではないそうです。 しかし、A~Zですべての子どもたちは悲惨な目に合う。 どうしてこんな怖い絵本が書けるのかしら?

Posted byブクログ

2019/08/03

AからZまでのアルファベットを名前に持つ子供たちが淡々と死んでいく内容。 「死」ってすぐそばにあるんだな。 2ページずつ韻を踏んでいるのに合わせて、訳も同様に韻を踏んでいることに震えた。

Posted byブクログ

2019/07/27

最初に彼の作品に触れる時は誰もがびっくりするのだけれど、倫理を超越した純粋無垢な死や悲愴が唐突に訪れる。 この作品にはアルファベットになぞらえた子供達が登場する。そして内容はただ彼らが死んでいくだけ。 死には何の脈略もない。子供達の死の瞬間だけを切り取ったこの作品には複雑な背景は...

最初に彼の作品に触れる時は誰もがびっくりするのだけれど、倫理を超越した純粋無垢な死や悲愴が唐突に訪れる。 この作品にはアルファベットになぞらえた子供達が登場する。そして内容はただ彼らが死んでいくだけ。 死には何の脈略もない。子供達の死の瞬間だけを切り取ったこの作品には複雑な背景は存在しない。階段から落ちたり、熊に襲われたり、病に倒れたり。 我々が死ぬ時の呆気なさと少しも変わりはない。

Posted byブクログ

2024/11/21

あっけらかんと当たり前のように,子供達が一人ずつ死んでいく.アルファベット順に全て違った死因で.本当は怖いことなんだけどね. 何度見ても,読んでも面白い.

Posted byブクログ

2019/06/14

子供たちがひとりずつ危険な目に合うというアルファベットブック。訳ももちろん素敵ですが、原文のリズム感と韻を踏んでいるところがとても好きです。内容はみなさんのレビューを見ていて想像がついていたのですが、図書館でお借りして驚いたのがこの本のサイズの小ささでした。これなら購入して自宅に...

子供たちがひとりずつ危険な目に合うというアルファベットブック。訳ももちろん素敵ですが、原文のリズム感と韻を踏んでいるところがとても好きです。内容はみなさんのレビューを見ていて想像がついていたのですが、図書館でお借りして驚いたのがこの本のサイズの小ささでした。これなら購入して自宅においても邪魔にならない!購入して大切に読み返したいです。イベントを通したことでちょっと違った目線でもこの本を読むことができ、とても楽しかったです。

Posted byブクログ

2019/05/21

アルファベットの本 アルファベットの頭文字の名前の子供が死ぬ ギャシュリークラムという単語の意味は不明

Posted byブクログ

2019/02/23

アルファベットに対応する形で不遇の死を 割り当てられる子どもたち。 絵本とは豊かな情緒を育むもの、 子どもは生き生きと成長するもの、という 世の中の見えない空気みたいなものをシニカルに 眺めるゴーリー氏の視点を感じる。 しかし何よりこの薄暗い内容がたまらなくて魅力的だ。人は恐ろ...

アルファベットに対応する形で不遇の死を 割り当てられる子どもたち。 絵本とは豊かな情緒を育むもの、 子どもは生き生きと成長するもの、という 世の中の見えない空気みたいなものをシニカルに 眺めるゴーリー氏の視点を感じる。 しかし何よりこの薄暗い内容がたまらなくて魅力的だ。人は恐ろしいもの、悲劇的なもの、不気味なものを実は好んで見たがる側面もあるんだよなあというのを実感する。

Posted byブクログ

2019/02/02

タイトルは良く分からんけど、要はアルファベット順に、その文字から始まる子供たちが酷い目にあいます。ちょいちょい死にます。不条理ここに極まれり。ちゃんちゃん、のお話。

Posted byブクログ