薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 の商品レビュー
装丁に惹かれて読んだ本。 1つのストーリーを複数の女性の目から語った物語。 江國さんの描く女の人ってなんだか残酷で怖いなぁ。
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登場人物が多くて年齢的にも近くて、最初誰がどうなんだか判らなくなりました。途中で人物相関図を作って読み直しました(笑)繰り返し読むと判って来るんでしょうけどね。図書館で借りた本なので。うーん、「恋愛におけるホラー」って感じでした。ヘビーです。作者の書く気だるさはリッチな気だるさで...
登場人物が多くて年齢的にも近くて、最初誰がどうなんだか判らなくなりました。途中で人物相関図を作って読み直しました(笑)繰り返し読むと判って来るんでしょうけどね。図書館で借りた本なので。うーん、「恋愛におけるホラー」って感じでした。ヘビーです。作者の書く気だるさはリッチな気だるさですね。中流よりは上の家庭に暮らす人々が多い。そこが好きなんだけど、たまに気に障る。主人公は陶子だけど、繋がりはエミ子が営む花屋と陶子・れいこ・エミ子の「妻ランチ」にあります。映像化するとわかり易そう。ちょっと昼ドラチックになるかも?薔薇の家庭、枇杷の家庭、檸檬の家庭。「たとえばいま、水沼も近藤も、それどころかれいこや草子さえ、自分から等しく遠い場所にいる。絶対とどかない、と陶子は思う。絶対にとどかない。」暖かい床にぺたりと座りそう思う陶子の孤独。「めんどうくさい」という気持ちに嫌だけど共感。
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わたしはこの中の誰に似てるだろう? 誰にも似ていないような、誰かに似ているような。 なぜみんな心の中に空虚を抱えているんだろう。 まぶたはね、ときどきおひさまにあててあげないといけないんだよ。−これが印象的な、またしても愛する本。
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とにかく登場人物が多い!そしてその登場人物が刺繍糸のように絡まりあっている。基本的には恋愛小説というか「結婚して幸せになるには?」という命題に対する4組プラスアルファのカップルの話だった。陶子と水沼、土屋と陶子と水沼の共通の友人れいこ、そして土屋の愛人衿、れいこの部下で徐々に土屋...
とにかく登場人物が多い!そしてその登場人物が刺繍糸のように絡まりあっている。基本的には恋愛小説というか「結婚して幸せになるには?」という命題に対する4組プラスアルファのカップルの話だった。陶子と水沼、土屋と陶子と水沼の共通の友人れいこ、そして土屋の愛人衿、れいこの部下で徐々に土屋に惹かれる女子大生、陶子いきつけの花屋のエミ子、離婚した夫、綾と慎一、慎一と不倫関係を持つ陶子・・とすべての登場人物がこんがらがっている。江國さんのことだからわざとこんなややこしい人間関係のお話にしたのだろうなあ。いい大人たちなのに、こんなに恋愛に対してアグレッシブなのがすごい。
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登場人物が多いし、場面や視点もころころと変わるんで、頭が混乱しそう・・って思ったけど、ぜんぜんそんなことなく読めた。最初はバラバラで徐々に繋がっていくというストーリー展開はよくあるけれど、その繋がりに重きを置いている話じゃない。江國香織の作品なんで、ミステリ指向じゃなくて当然やけ...
登場人物が多いし、場面や視点もころころと変わるんで、頭が混乱しそう・・って思ったけど、ぜんぜんそんなことなく読めた。最初はバラバラで徐々に繋がっていくというストーリー展開はよくあるけれど、その繋がりに重きを置いている話じゃない。江國香織の作品なんで、ミステリ指向じゃなくて当然やけど。女性だけでも、陶子と草子の姉妹を核にして合計9人出てきます。男性も5人出てきて、そっちの視点での話もちょっとあります。そして9人の女性の中でちょっと異質なのが綾。彼女だけ他の女性たちの特に親交がないんで、ちょっと仲間はずれ的な印象が。とにかく、それらが恋したり不倫したり離婚したり見合いしたり妊娠したりと・・。登場人物は多いけど、すっごい閉鎖的な人間関係。男と女は、ほんと自分の価値観では括れないですね。
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まだ、わからないなあ、私の年齢では、という感じ。結婚して読んだらまたきっと違う感想が浮かんでくるんだろうと思う。登場人物がいっぱい出てくるから絶対誰かに感情移入できる気がする。そういう部分は面白かったな。私は草子と桜子が好きです。でもやっぱりこういう本の読みすぎで私は結婚がいいも...
まだ、わからないなあ、私の年齢では、という感じ。結婚して読んだらまたきっと違う感想が浮かんでくるんだろうと思う。登場人物がいっぱい出てくるから絶対誰かに感情移入できる気がする。そういう部分は面白かったな。私は草子と桜子が好きです。でもやっぱりこういう本の読みすぎで私は結婚がいいものだと思えなくなっている気がする。
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様々な女性の恋愛を描いた作品。まだ恋とか愛とかに疎い私にとってはまぶしい作品だったなぁ。どんどん視点が変わって最初は混乱気味になるけど、それが心地よくなってきて最後は登場人物全員に愛着が沸いてしまいました。私は陶子が一番好きでした。こういう守られた甘いシェルターの中にいるって安心...
様々な女性の恋愛を描いた作品。まだ恋とか愛とかに疎い私にとってはまぶしい作品だったなぁ。どんどん視点が変わって最初は混乱気味になるけど、それが心地よくなってきて最後は登場人物全員に愛着が沸いてしまいました。私は陶子が一番好きでした。こういう守られた甘いシェルターの中にいるって安心感はあるだろうけど、色々失ってるものもあるのかなと考えつつ。女性って背負ってるものが多いな〜と若輩者ながら思いました。
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高校の図書室で借りました。 高3になって初めて。 小・中は読書便りの年間上位に毎年ランクインするくらい借りてたのに、なんで高校は使わなかったんだろ。
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結婚した相手と恋をしていたいです。 現実はそうはいかないのかしら、やはり。 衿と草子が好き。 この本、あまり自分には合ってないなぁ、読んでて疲れた。いろんな人の視点からの気持ちがグルグルする。
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江國香織はかなり好きで色々読んでますが、これが一番かな。 様々な女たちが出てきて、それぞれの生き方がさりげなく描かれてる。
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