薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 の商品レビュー
ホームパーティのシーンに関わらない登場人物たちのほうが、上手い駆け引きをしていて魅力的に感じました。 登場人のなかで一番好きなのは衿。ストレートで、自分に素直で、欲望に忠実だから。まぶたに光をあてるシーンがすごく素敵でした。そして、土屋をめぐる女性の中で一番情熱的で恐ろしく、女ら...
ホームパーティのシーンに関わらない登場人物たちのほうが、上手い駆け引きをしていて魅力的に感じました。 登場人のなかで一番好きなのは衿。ストレートで、自分に素直で、欲望に忠実だから。まぶたに光をあてるシーンがすごく素敵でした。そして、土屋をめぐる女性の中で一番情熱的で恐ろしく、女らしい手管で彼を自分のものにしようとするところがたまりません。 あと、この単行本の装丁もすごく好き。手に取っていて気持ち良いです。
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ストーリー自体は嫌いじゃない。 でも登場人物が多すぎて、その上似た名前が多くて、 この人誰だっけ?って何回もページを戻ってしまい、 ストーリーに入りこめなかった。
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「バラのき・ビワのき・レモンのき」・・・内容はもとより、ゴロが良くて言葉にして心地の良い、このタイトルが好きです。 章によって語り手が違うところや、無関係に思えた登場人物達がどんどん絡み合っていく展開が、作品に引き込まれました。
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いろんな人たちがどんどん恋愛関係とかで絡み合っていく話で、序盤はすごく面倒だったんだけど後からおもしろくなってきます。 不倫やら浮気やらの話で、書く人が書けばどろどろになったんだろうけどなんかさっぱりしてるのはこの人の書き方なんだろうな。 物語としては不倫モノ苦手だしあんまり好き...
いろんな人たちがどんどん恋愛関係とかで絡み合っていく話で、序盤はすごく面倒だったんだけど後からおもしろくなってきます。 不倫やら浮気やらの話で、書く人が書けばどろどろになったんだろうけどなんかさっぱりしてるのはこの人の書き方なんだろうな。 物語としては不倫モノ苦手だしあんまり好きじゃないんだけど、やっぱりこの文章は好きです
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江國さんの文章はさらさらと流れるように読みやすく、気付くとお終いまで一気に読んでしまう。でも、これは私にとってファンタジーだなあ。異世界での架空物語。誰も彼も両手にたくさんのものを持っていることに気付かず、とどのつまりは自分しか愛せない。寂しい大人のファンタジーです。
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色んな女の人が出てきていろいろ展開していくんだけど、やっぱり不思議な感じの話だった。おもしろかったけどね。
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この人の、何がすごいって。 語り手が、ぐるんぐるん変わっていく様、その自然さ。 入れ替わり立ち替わり、 「あ、このとき、この人はこんな風に思っているのか」 って、表の姿と裏の姿にどきどきする。 とりわけこの作品は、その手法が最も活きてる作品やって思う。
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間違いなく恋愛小説なんだけど、ちょっと違うのはラブラブで 幸福感に溢れてるわけじゃない。 7人の女の人の恋を描いてあって、不倫だったり、それもダブル不倫だったり、満たされない恋だったり片思いだったりすれ違いだったり。 ちょっと苦しくて、それでも恋をせずにはいられない女の人達が ...
間違いなく恋愛小説なんだけど、ちょっと違うのはラブラブで 幸福感に溢れてるわけじゃない。 7人の女の人の恋を描いてあって、不倫だったり、それもダブル不倫だったり、満たされない恋だったり片思いだったりすれ違いだったり。 ちょっと苦しくて、それでも恋をせずにはいられない女の人達が 描かれています。 どうしたって恋に落ちる。 そんな女の人のエネルギーがすごい。
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浮気とか不倫とかそんなかんじ← 大きな起承転結がある訳じゃなくって ちょっとずつちょっとずつ話が絡みあってきて、って感じ。 陶子がすきでした なんか、ね笑
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離婚、不倫、浮気、見合い、片想い、人の糸が絡みもつれる。メインはなく、並行して数組の男女関係が微調整するのだが、ある意味「金妻」の拡張版?しかし書いてるのが江國さんだから、突き放して乾いた女性心理ってとこかな。男はついでです(笑) そうですね〜、やはり女性向けの作品でしょう。僕...
離婚、不倫、浮気、見合い、片想い、人の糸が絡みもつれる。メインはなく、並行して数組の男女関係が微調整するのだが、ある意味「金妻」の拡張版?しかし書いてるのが江國さんだから、突き放して乾いた女性心理ってとこかな。男はついでです(笑) そうですね〜、やはり女性向けの作品でしょう。僕は江國さんに慣れてるから、それなりに楽しめますが、やはり細切れで主要登場人物が多すぎるというのは疲れます。
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