1,800円以上の注文で送料無料

辺境・近境 の商品レビュー

3.9

118件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/03/24

村上春樹の紀行記がすっごい面白くて、大学生の海外ボランティア体験談とか留学体験談とかがやたら胡散臭いのはなぜか。理由はいろいろあると思うけど、ひとつには、距離の取り方が適切かどうか、ということじゃないでしょうか。村上春樹は、その土地の歴史について確かな知識を身につけ、実際に見て聞...

村上春樹の紀行記がすっごい面白くて、大学生の海外ボランティア体験談とか留学体験談とかがやたら胡散臭いのはなぜか。理由はいろいろあると思うけど、ひとつには、距離の取り方が適切かどうか、ということじゃないでしょうか。村上春樹は、その土地の歴史について確かな知識を身につけ、実際に見て聞いて話して食べて歩いて、色んなことを考え、こういう本を書いていると思います。ただ、どんなに鮮烈な体験をしても、きちんとその地について勉強してあっても、「まあ、僕はただの旅人だからね」っていう姿勢を崩さない。知ったかぶりをしない。自分の体験は自分の体験としてきちんと大切にしながら、距離感を間違えず、ああわたしもこういう旅人になりたいなあ。

Posted byブクログ

2013/03/12

村上春樹さんの旅行記。残念ながら奥多摩は出てこなかったけど、誰もが行くような大都市や観光名所への旅行でなく、マイナーな、誰も知らないような場所に行ってみた旅の記録はなかなか知ることができないだけに興味深かったです。人のいないとこって、やっぱ魅力的だなぁ。。そしてそういったローカル...

村上春樹さんの旅行記。残念ながら奥多摩は出てこなかったけど、誰もが行くような大都市や観光名所への旅行でなく、マイナーな、誰も知らないような場所に行ってみた旅の記録はなかなか知ることができないだけに興味深かったです。人のいないとこって、やっぱ魅力的だなぁ。。そしてそういったローカルな場所の人の優しさが、よく伝わってくる一冊でした。

Posted byブクログ

2013/03/12

うわーーー!! ハルキムラカミ超かっけーーー!!! 村上春樹の本ってノルウェイとカフカ読んだんだけど ちょっと根暗な男子がえろいことするだけじゃん けっ!って思ってたんだけど うわーーーこの随筆はなんだろな 違う側面みてるかんじ?というかうーん 内容は筆者がいろんなとこ放浪し...

うわーーー!! ハルキムラカミ超かっけーーー!!! 村上春樹の本ってノルウェイとカフカ読んだんだけど ちょっと根暗な男子がえろいことするだけじゃん けっ!って思ってたんだけど うわーーーこの随筆はなんだろな 違う側面みてるかんじ?というかうーん 内容は筆者がいろんなとこ放浪してその旅日記みたいな感じなんだけど ぽろぽろっとかっこいいこと言うんだよねー! 中国のところとかすごいおもしろかった^^

Posted byブクログ

2013/02/16

村上春樹の紀行文. 香川県でのうどん屋巡りは面白かったけど、その他のメキシコ、中国、アメリカ大陸は味気なかったな.

Posted byブクログ

2013/01/24

村上春樹の「芸」の広さを思い知らされた。 面白い出来事を面白く書くのは簡単だけど、たいくつで何もなかった(アメリカ)話で何十ページも読者を引きつけ続けるなんて、誰にでもできることじゃない。 そして、それが面白い。春樹さんの小説にあるような「内省的な世界」へもぐりこむわけでもなく...

村上春樹の「芸」の広さを思い知らされた。 面白い出来事を面白く書くのは簡単だけど、たいくつで何もなかった(アメリカ)話で何十ページも読者を引きつけ続けるなんて、誰にでもできることじゃない。 そして、それが面白い。春樹さんの小説にあるような「内省的な世界」へもぐりこむわけでもなく。きちんとノンフィクションなのに。なのに、ついつい興味深く読んでしまう。 個人的にはカラス島の虫の話に、声を立てて笑ってしまった。彼もこんな文章かくのね。 あとがきには、春樹さんが「旅行記」を書くときの方法が載っている。あんなに緻密な描写にも関わらず、最中はカメラもメモもとらないんですね。「自分が記録装置となって、目の前の現実に没頭すること(もちろんひと段落したときに、メモを取るけど)」「旅行後、1.2カ月してからとりかかる。その間に沈むものは沈むし、浮かび上がってくるものはより鮮明になる」という。 比喩や話の流れなど、書き写して自分にも取り入れたい。旅行記を書くときの教科書にしたい一冊。

Posted byブクログ

2013/01/05

村上春樹さんは小説が有名だけど、紀行文もすごく面白いです。 中華料理食べれない人がいるなんてはじめて知りました。(また食べれないのに中国行くなんて・・・)

Posted byブクログ

2012/12/14

しょんぼりな無人島、香川のうどん旅が好き。 メキシコ編は読みながら思わず拳を握ってしまうくらいハラハラ。

Posted byブクログ

2012/10/22

2012年10月21日読了。村上春樹のエッセイ集、アメリカの別荘地・日本の無人島やディープな讃岐うどんスポット、メキシコやノモンハン(モンゴル)、アメリカ横断などの旅の記録。「取材旅行」に属するものもあるが、「思い立ってふと行ってみた」雰囲気の記録が多い。旅とは何か?計画通りに粛...

2012年10月21日読了。村上春樹のエッセイ集、アメリカの別荘地・日本の無人島やディープな讃岐うどんスポット、メキシコやノモンハン(モンゴル)、アメリカ横断などの旅の記録。「取材旅行」に属するものもあるが、「思い立ってふと行ってみた」雰囲気の記録が多い。旅とは何か?計画通りに粛々と進めるのが旅なのか、トラブルに遭って慌てるのが旅なのか、体力があるうちにバリバリ貧乏旅行をすべきなのか、一瞬その場所に立ち寄るだけで現地人のことを分かった気になってよいものなのか・・・旅に関しては「こうだ」とハッキリ言い切れるものではないな。(何でもそうだけど)旅に出る自分の状態や経験によっても旅から受ける印象は大きく変わるが、それも含めて物事を決め付けない村上氏のスタイルはとても好ましく感じる。ともあれ、行けるうちに旅には行っておいた方がいいやな。

Posted byブクログ

2012/10/19

シニカルにコミカルで笑い声を押し殺すのに必死になる文章と鎮静剤のように心が鎮まる文章。旅行記になのに、心情的に大きな効果を引き起こす。そこに行ってみたいとは思わない。けれど、村上春樹には旅行とその文章を書いてほしいな。 メキシコとアメリカ、香川、カラス島が可笑しい。ノモンハンと...

シニカルにコミカルで笑い声を押し殺すのに必死になる文章と鎮静剤のように心が鎮まる文章。旅行記になのに、心情的に大きな効果を引き起こす。そこに行ってみたいとは思わない。けれど、村上春樹には旅行とその文章を書いてほしいな。 メキシコとアメリカ、香川、カラス島が可笑しい。ノモンハンと神戸は沈静。 メキシコインディアンの青年の話が印象的。「こんにちは」でごはんを出してくれる土地と、ここでは誰も言葉の響きというものを理解しないのだ、という土地。

Posted byブクログ

2012/10/11

もう何度目だろうかわからないけれども、とにかく自分がこれまで読んできた旅行記のなかで圧倒的に素晴らしい作品だと思う。それは何度読んでも変わらないし、読むたびに何か自分なりに発見がある。「辺境」においては、どこか冷静に淡々とした記述で書かれているが、近境においては(「神戸を歩く」を...

もう何度目だろうかわからないけれども、とにかく自分がこれまで読んできた旅行記のなかで圧倒的に素晴らしい作品だと思う。それは何度読んでも変わらないし、読むたびに何か自分なりに発見がある。「辺境」においては、どこか冷静に淡々とした記述で書かれているが、近境においては(「神戸を歩く」を除いての話だが)とてもとてもテンション高く思えるような文体になっている。これがとても楽しい。

Posted byブクログ