銃・病原菌・鉄(下巻) の商品レビュー
偶然の環境が現在にまで続く諸問題の根源というある意味、冷静に考えればあまり不思議な主張をしている訳ではない気がしなくもないけれども、この観点に至るまでどれくらいの年月が人類に必要だったのか? 著者の思惑とは異なるのだろうけれども、結構意味深い。 ちなみにインフルは豚起源で、豚を飼...
偶然の環境が現在にまで続く諸問題の根源というある意味、冷静に考えればあまり不思議な主張をしている訳ではない気がしなくもないけれども、この観点に至るまでどれくらいの年月が人類に必要だったのか? 著者の思惑とは異なるのだろうけれども、結構意味深い。 ちなみにインフルは豚起源で、豚を飼いならしていた中国から広がったんですね、歴史は繰り返すではないですが、コロナも動物との近接から産まれる必然ということかもしれませんな。
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面白かったし、勉強になったけど長かった。くどいし、固有名詞がやたら出てきて、覚えられない。その固有名詞を駆使して相関関係を語るからわけわかめ。要旨はわかるけど具体的事例はよく分からない。 いわゆる南北問題。南北問題が生じた背景を「科学的」に紹介している。なるほど。野村克也の世...
面白かったし、勉強になったけど長かった。くどいし、固有名詞がやたら出てきて、覚えられない。その固有名詞を駆使して相関関係を語るからわけわかめ。要旨はわかるけど具体的事例はよく分からない。 いわゆる南北問題。南北問題が生じた背景を「科学的」に紹介している。なるほど。野村克也の世界だな。
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# 歴史は繰り返さないが、輪廻する ## 面白かったところ * 中世まであらゆる分野で覇権を握っていた中国じゃなく、ヨーロッパが他国を侵略し入植できた理由が文化的背景を含めて明白で面白かった。 * ホモサピエンスが生まれたと言われるアフリカ大陸や、肥沃三日月地帯が世界の覇権を...
# 歴史は繰り返さないが、輪廻する ## 面白かったところ * 中世まであらゆる分野で覇権を握っていた中国じゃなく、ヨーロッパが他国を侵略し入植できた理由が文化的背景を含めて明白で面白かった。 * ホモサピエンスが生まれたと言われるアフリカ大陸や、肥沃三日月地帯が世界の覇権を握れなかった理由が属人的な理由ではなく環境的な考察をしている点が痺れた。 ## 微妙だったところ * 特になし ## 感想 後半部分は新たな発見よりも、ジャレド・ダイアモンド先生の持論を論証するような話が多かった。 最後まで読み終え自分の頭の中で抽象化し終えたとき、あらゆる経験や事象が当てはまって驚いた。 歴史は繰り返さないが、輪廻する。 この言葉に尽きる。 歴史的な学びと、見方を学べる良書
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下巻は主に地政学と人種かな。 結局タイトル回収ってあとがきにしか表立ってはしてなかった気がするから、あまりスペインによるインカ帝国制圧よりもそれに至る経緯の話だよね。 まあ人類史だもんね。 私の手札が「サピエンス全史」しか無いのでそれとの比較しか出来ないけど、それに比べると深く...
下巻は主に地政学と人種かな。 結局タイトル回収ってあとがきにしか表立ってはしてなかった気がするから、あまりスペインによるインカ帝国制圧よりもそれに至る経緯の話だよね。 まあ人類史だもんね。 私の手札が「サピエンス全史」しか無いのでそれとの比較しか出来ないけど、それに比べると深く狭い地域のことを人類史に当て嵌めた感じがして、もっと俯瞰的な情報であれば良いのになと。
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2020/1/5読了 大陸間の文明・技術の差は、そこに住む人種の優劣ではなく、その大陸の環境の違いに依るものだという論旨は、約10年前の初読当時は目からウロコの思いだったが、刊行は’97年でなんと20年以上前。この間、異論反論も色々出ているのかもしれない。
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第3部では、大陸の形や地形が農作物だけでなく文字や技術の伝播にも影響を与えていたことを確認。 第4部では、各大陸ごとに、大陸の位置・大きさと文化の伝達、気候とそれに適した動植物種、ヨーロッパ人の進出上の障害(気候の違いや伝染病)の有無、人々の移動について説明。ヨーロッパ人が南北...
第3部では、大陸の形や地形が農作物だけでなく文字や技術の伝播にも影響を与えていたことを確認。 第4部では、各大陸ごとに、大陸の位置・大きさと文化の伝達、気候とそれに適した動植物種、ヨーロッパ人の進出上の障害(気候の違いや伝染病)の有無、人々の移動について説明。ヨーロッパ人が南北アメリカやオーストラリアに進出する前、中国南部の人々が東南アジアやオセアニアに、バンツー族がアフリカ南部に進出していた。 エピローグでは、ユーラシア大陸内においては、肥沃な三日月地帯や地中海東部では降雨量が少なく、ヨーロッパでは多かったことが繁栄の継続時間に影響を与えたことを説明。中国については、国の統一の歴史が古いことが悪しき影響を与えたとしているが、この部分だけは科学的な分析でないと感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
技術は、非凡な天才がいたおかげで突如出現するのではなく、累積的に進歩し完成するものである。 こういった考えを持てれば、個人を過大評価することを避けられるんじゃないかなぁと思った
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エピローグ 環境上の要因 1.動植物種の分布状況 2.伝播と拡散速度(大陸形状) 3.大陸内で伝播に影響を与えたもの(砂漠など) 4.総人口の違い ただ一度の一時的な決定に左右される。(中国) ヨーロッパはら複数の国あり。
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下巻では、文字の伝播の話から始まり、上巻で語られた銃や病原菌にまつわる、地域の特性がどの様に影響していったかが語られる。 本書を読んでいて、何度も何度も語られたので、人種の違いではなく地域の違いによって、たまたま発展に差がついたのはよく理解出来た。 ところで、読んでいて思ったのは...
下巻では、文字の伝播の話から始まり、上巻で語られた銃や病原菌にまつわる、地域の特性がどの様に影響していったかが語られる。 本書を読んでいて、何度も何度も語られたので、人種の違いではなく地域の違いによって、たまたま発展に差がついたのはよく理解出来た。 ところで、読んでいて思ったのは考察が非常に多岐にわたるので、興味のある分野と無い分野の読書スピードの違いがとても大きいと感じた事だ。動植物の進化や家畜化、病原菌などの微生物、地理的な特徴などは速かった。積読本や読みたい本を見ればなるほどなと感じた。
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