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社会的共通資本 の商品レビュー

3.8

68件のお客様レビュー

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2021/01/17

資本主義とは?改めて疑問を感じさせてくれる一冊。特に医療システムのパートは医療崩壊の可能性が叫ばれる昨今に読むと、もっともな内容でもある。 他方で新書で経済を専門としていない読者も対象ということもあり、少々著者の理想をただ書いているだけ、という印象にもとれる内容になっているのが残...

資本主義とは?改めて疑問を感じさせてくれる一冊。特に医療システムのパートは医療崩壊の可能性が叫ばれる昨今に読むと、もっともな内容でもある。 他方で新書で経済を専門としていない読者も対象ということもあり、少々著者の理想をただ書いているだけ、という印象にもとれる内容になっているのが残念。 この本をベースに解釈を広げる勉強の場があると面白いと思った。

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2020/09/27

私の尊敬する 大学の先生から ゼミで学びました どんな社会になっても変えてはいけない考えはあると思います 基盤となる考えです

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2020/07/16

社会を豊かに保ち続けるために大切な要素を社会的共通資本として定義し、国家の管理でもなく、市場に任せるでもないあり方を論じた本。社会的共通資本は自然環境、社会的インフラ、制度資本に分かれている。 「全て」を国家が管理する社会主義か、市場の自由競争に任せる新自由主義かという二項対立に...

社会を豊かに保ち続けるために大切な要素を社会的共通資本として定義し、国家の管理でもなく、市場に任せるでもないあり方を論じた本。社会的共通資本は自然環境、社会的インフラ、制度資本に分かれている。 「全て」を国家が管理する社会主義か、市場の自由競争に任せる新自由主義かという二項対立に対して、「一部」はまた新しい形でのありかたが大切だと説いている。 ともすれば、「全て」「二項対立」「0か100か」で語られがちな政治・経済に対して、「一部」「折衷案」「個性記述的」に考える視点を与えてくれる。 文章は当初の入りが平易でありながら、途中経済学的議論が展開され、少しついていきにくい部分はあったが、一方で説得的でもあった。経済学の知識をさらにつけてチャレンジしたい。

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2020/05/29

難しいことを易しく、経済学的視点から社会のシステムについて述べている。ポスト資本主義、アフター(ウィズ)コロナの社会システムとしてかなり素晴らしい案だと思う。2000年の著作。著者の慧眼に敬服。

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2020/05/04

宇沢『社会的共通資本とは、一言で言えば「誰にとっても等しく大事なもの」を「社会にとっての共通の財産」として大切にしようということ..具体的には、「自然環境」「社会的インフラストラクチャー」「制度資本」の三つの大きな範疇に分けられます』 教育も研究も社会的共通資本だよね。オススメ...

宇沢『社会的共通資本とは、一言で言えば「誰にとっても等しく大事なもの」を「社会にとっての共通の財産」として大切にしようということ..具体的には、「自然環境」「社会的インフラストラクチャー」「制度資本」の三つの大きな範疇に分けられます』 教育も研究も社会的共通資本だよね。オススメ!

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2020/05/03

2020.24 良書すぎた。 ・社会的共通資本とは、人伝的に魅力ある社会を持続的安定的に維持することを、可能にする社会的装置 ・自然環境、社会インフラ、制度資本の3つで構成される。 ・市場機構や、評価、官僚的な管理をされるべきものではない。

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2020/04/03

内田樹さんがオススメするので、 そしてまた自分の仕事に使えるロジックかと思ったので、 名前は知っていたが、ついに読む。 経済学的にも業績を残した方であるが、 評価は難しいな。 本の内容もあまり感心しなかった。 でもまた読む返すのではないだろうか。

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2019/12/14

著者のことをテーマにしたイベントに興味を持ったので、一冊読んでおこうと手にしたのがこちらの一冊。 著者のような学者の方の書かれる独特な文体が、普段ビジネス書等で読者を意識した(悪く言えば媚びたような)読みやすい文体に慣れてしまっている私にとっては読みづらく感じました。 なんか、こ...

著者のことをテーマにしたイベントに興味を持ったので、一冊読んでおこうと手にしたのがこちらの一冊。 著者のような学者の方の書かれる独特な文体が、普段ビジネス書等で読者を意識した(悪く言えば媚びたような)読みやすい文体に慣れてしまっている私にとっては読みづらく感じました。 なんか、こう、やたらまわりくどい記述がわかりにくいことをよりわかりにくくしているような。 平易に書いていただければ、もっと多くの人に伝わるだろうになぁとも思った次第です。 誤解を恐れずに言えば、結局のところ当然のことを書かれているように感じました。 付箋は16枚付きました。

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2019/07/01

内容はかなり難しいが、ジャーナリスト堤未果さんの本から辿り着く。経済至上の資本主義でもなく既に破綻した社会主義でなく、と、何となく考えたくて。一読に値するとは思う

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2018/10/02

本文より 現行の医療制度について、そのもっとも重要な問題点は、保険点数制度に基づくら診療報酬制度である。この診療報酬制度のもとでは、医療の供給体制を長期間にわたって、望ましい状態に保つことはほとんど不可能であるといってよい。 日本の医療制度の矛盾するを一言で言ってしまえば、それは...

本文より 現行の医療制度について、そのもっとも重要な問題点は、保険点数制度に基づくら診療報酬制度である。この診療報酬制度のもとでは、医療の供給体制を長期間にわたって、望ましい状態に保つことはほとんど不可能であるといってよい。 日本の医療制度の矛盾するを一言で言ってしまえば、それは、医療的最適性と経営的最適性の乖離ということではなかろうか。

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