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社会的共通資本 岩波新書
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社会的共通資本 岩波新書

宇沢弘文(著者)

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社会的共通資本 岩波新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2003/06/16
JAN 9784004306962

社会的共通資本

¥605

商品レビュー

3.8

68件のお客様レビュー

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2010/05/28

社会的共通資本という…

社会的共通資本という初めて聞く言葉であったが、この言葉の持つ可能性を本を読む中で感じた。社会的共通資本とは、社会全体にとって共有の資産として、社会的に管理・運用されるものと定義している。そして、筆者はそれらの例として、農村、都市、学校教育、医療などを上げ、それらは職業的専門家によ...

社会的共通資本という初めて聞く言葉であったが、この言葉の持つ可能性を本を読む中で感じた。社会的共通資本とは、社会全体にとって共有の資産として、社会的に管理・運用されるものと定義している。そして、筆者はそれらの例として、農村、都市、学校教育、医療などを上げ、それらは職業的専門家によって専門的知見をもち職業規律にしたがって管理されるべきものとしている。また、経済学の本を読む中で、たびたび引用されているのを目にする。社会的共通資本を理解するうえでまず読む本であると思う。

文庫OFF

2010/05/28

宇沢氏の提唱する社会…

宇沢氏の提唱する社会的共通資本とは、大気、水、森林、河川、湖沼、海洋、沿岸湿地帯、土壌などの「自然資本」、そして道路、交通機関、上下水道、電力・ガスなどの「社会インフラストラクチャー」、さらに教育、医療、金融、司法、行政などの制度である「制度資本」の三つから構成されている。社会的...

宇沢氏の提唱する社会的共通資本とは、大気、水、森林、河川、湖沼、海洋、沿岸湿地帯、土壌などの「自然資本」、そして道路、交通機関、上下水道、電力・ガスなどの「社会インフラストラクチャー」、さらに教育、医療、金融、司法、行政などの制度である「制度資本」の三つから構成されている。社会的共通資本としてのコモンズ論は、現代都市化した社会に生きるわれわれにとって、より良い社会、豊かな社会を考える上では必須のものであろう。さらには地域主義を提唱する玉野井芳郎氏を中心とするエコロジー派コモンズ論者と対比す

文庫OFF

2024/07/27

文化的で豊かな社会を持続させていくためには社会におけるどのような分野の要素、仕組みを「社会的な資本」として考える必要があり、それらの要素を管理するために必要なのはどのような視点か、著者の基本的な考えを概論的に論じた一冊。テーマは農業、都市、医療、教育、金融。本書の出版から四半世紀...

文化的で豊かな社会を持続させていくためには社会におけるどのような分野の要素、仕組みを「社会的な資本」として考える必要があり、それらの要素を管理するために必要なのはどのような視点か、著者の基本的な考えを概論的に論じた一冊。テーマは農業、都市、医療、教育、金融。本書の出版から四半世紀が過ぎ、時代はまた「資本主義のアップデート」などが各方面から議論されるようになってきたり後期マルクスの研究や再解釈も進んだりしている中で、新自由主義経済に対する独自の視点を語り続けた宇沢弘文は今後再注目される経済学者の一人ではないかと思います。

Posted by ブクログ