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文人悪食 の商品レビュー

4.2

53件のお客様レビュー

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2023/01/03

資料集めなど、執筆に本当に時間かかったんじゃないだろうか…と思ってたらあとがきに5年かけたとあった。 女性、少ない。樋口一葉は私と同じ歳で『たけくらべ』を書いている。与謝野晶子は生涯を通して常に妊娠状態で、12人の子を産んだ。

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2021/12/05

日本の名だたる文豪たちを”食事”というキーワードから徹底的に掘り下げ、彼らの人間性、そして作品への影響を綴ったエッセイ、というよりも一種の文学批評にすら思えてくる力作。 取り上げられるのは夏目漱石に始まり、三島由紀夫に至る37人の文人。日本の文学史を彩る超重要人物ばかりであるが...

日本の名だたる文豪たちを”食事”というキーワードから徹底的に掘り下げ、彼らの人間性、そして作品への影響を綴ったエッセイ、というよりも一種の文学批評にすら思えてくる力作。 取り上げられるのは夏目漱石に始まり、三島由紀夫に至る37人の文人。日本の文学史を彩る超重要人物ばかりであるが、作品だけでは見えてこない人間としてのリアルな生きざまが垣間見れて純粋に楽しく、感嘆させられる箇所が多い。 一言で”食事”といっても文人たちの嗜好性は本当に千差万別である。谷崎潤一郎のように美食を愛したものもいれば、泉鏡花のように病原菌など生ものへの恐怖から大根おろしですら煮込む(!)もの、森鴎外のように饅頭をご飯の上に乗せてお茶漬けにして食べる独特の食習慣を持つもの、そして石川啄木のように豪華な食事を友人たちに奢らせるのを至極当然に振る舞うもの。そうした”食事”に対するそれぞれの嗜好は、自然と作品へと影響していくと考えても違和感はないだろう。 これを読んだ上で改めて文士たちの作品を読み返したいと思ったし、未読の作家・作品を読んでみようとも思った。日本文学の豊饒さを改めて実感した次第。

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2021/05/22

 近代文学者たちの「食」にまつわるおもしろエピソード、といった軽いものを予想して読み始めたが、なかなかの辛辣な表現に、うーん…と考え込むことが何度もあった。特にガス自殺をした川端康成。「マンションの一室でシューシューと鳴るガスをたっぷりと吸い、極限の悲しい喜びの味を満喫しながら死...

 近代文学者たちの「食」にまつわるおもしろエピソード、といった軽いものを予想して読み始めたが、なかなかの辛辣な表現に、うーん…と考え込むことが何度もあった。特にガス自殺をした川端康成。「マンションの一室でシューシューと鳴るガスをたっぷりと吸い、極限の悲しい喜びの味を満喫しながら死んだ。」とある。  どの作家の生活ぶりも、身近に接するのは勘弁してほしいものばかりだが、それだからこそ書いたもの、書けたものがあったのだろう。それぞれの作品を読むときに読み返してみると、作品に対する見方が変わってくるかなと思う。

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2021/04/29

高名な文学者を食の面から捉えた本。 それぞれの作家の生きた時代背景や育った環境などを窺い知ることができて面白い。

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2019/10/01

おばあちゃんから借りた本。 明治〜昭和にかけての文豪の食生活を通した生涯を追った本。 1人ひとりの作品を読んだ後ならより楽しめると思う。 個人的には個々の食生活よりも有島武郎がモテ男だったとか、与謝野晶子は12人のママだったとかいう事実の方がびっくりした! あとは、芥川龍之介...

おばあちゃんから借りた本。 明治〜昭和にかけての文豪の食生活を通した生涯を追った本。 1人ひとりの作品を読んだ後ならより楽しめると思う。 個人的には個々の食生活よりも有島武郎がモテ男だったとか、与謝野晶子は12人のママだったとかいう事実の方がびっくりした! あとは、芥川龍之介の作家の条件として①数学を学ぶべし、②体操を得意とせよ、③国語、作文をバカにすべし。 を見ていいなぁと思った。

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2019/07/04

食には人柄性格が現れるとよくわかる本 さすが文豪、極端に振れた食生活が多くて読んでいて楽しい それより何より!嵐山光三郎、思ってたイメージと全然違ってびっくり、なんかステキな文章だった!

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2019/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とちゅうで、んー?と思うところ(いまいちよくわからないところとか、本当にそうなのか?と思うところとか)があってちょっと読み飛ばしたけど… 「狂気に陥らないために食にはまる」というのは、なるほど〜と思った。 これを読んで、読んでみたくなったのは谷崎と川端。

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2018/03/18

『食』からすごくリアルな文人の人となりが明らかになるものだなぁと、楽しめた。貧乏なのに借金して牛鍋やらビフテキやら食べたり、同じく金のない同志にたかったり、酔うと正体をなくしてイメージぶち壊し。 肺結核で夭逝の文人も、清貧に生きていたわけではなく結構破天荒で、もっと知りたくなる。

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2018/01/07

読みごたえがありすぎて、どこから感想を書いていいやら……。 文豪の食生活以外の記述についても豊富。 あと、著者が実際世話になったからか、壇一雄の章の書き方だけ、なんとなく筆跡が柔らかな感じがする。

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2017/10/14

とても好きな作品。 有名なエピソードも多いが、純文学が好きな人なら読んで損はないのではないか。お腹が減ってくる本。

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